Saucy Dog 歌詞考察

こんにちは。イチです。

みなさんは Saucy Dog というバンドを知っていますか?

「あぁ、あのシンデレラボーイの!」

おそらくそうなる方が多いのかなと思います。
(めちゃ好きですという方がいたら嬉しい)


まだシンデレラボーイくらいしか知らないあなたにSaucy Dogの、サウシーの歌詞の魅力を伝えたい!そういった思いでこのnoteを書いています。
(もちろんオーナーズさんも見ていってください。)

*あくまで個人的解釈なので温かい目で見ていただければ幸いです。



1.優しさに溢れた世界で


歌詞を紹介しようと思って最初に思い浮かんだ曲がこの曲でした。

全部大好きな歌詞なのですが、特に好きな部分が、、

それだけでいい そのままでいい

Saucy Dog『優しさに溢れた世界で』


そのままでいい。ちょっとした日常の幸せを。
報われない事も僕は知ってるよ。

そんな風に優しく語りかけてくれる歌詞と曲調が温かくて前を向けます。

「もっと優しさに溢れた世界で笑ってたいと思ってるだけ」をメインテーマにしていて、普通の幸せってなんだろうと考えさせられます。

また、歌詞のところどころに日常の小さな幸せが散りばめられていて、こちらまで幸せな気持ちになる曲でもあります。


この曲を知ってから”報われない事”があったときは
「みんな知らないだけで実はめっちゃ頑張ったんだよな〜えら〜(ドヤ)」と心の中で前向きに思うようにしています(笑)

私の頑張りは私が知っていれば良いってなかなか辿り着ける答えじゃないですよね。


報われない事があってどうしようもなく不甲斐なくなった時は歌詞を表示しながらこの曲を聞くと心が軽くなる気がします。




2.怪物たちよ


この曲は最初聴いた時に衝撃を受けました。最近の曲にしては長いほうですが、5:20の曲なのに1冊の本を読んだような満足感と納得感があって「慎ちゃんいい歌詞書くな、、、」と思わず謎の上から目線コメントが飛び出てしまうほどの完成度でした。

本当に全歌詞がいい。
ということでこの曲だけ2箇所引用するのをお許しください。

定規で測れるような生き方はひとつもない

Saucy Dog『怪物たちよ』

もはや歌詞というより名言ですね。

周りを気にしてしまったりこんな生き方でいいのかなって不安になった時、どうしても正解のようなものを探してしまいがちだけど生き方に正解はないよって、あなたなりの生き方でいいんだよっていってくれている気がして大好きな歌詞です。

「これが僕だ」という歌詞も同様の理由で好きだし救われます。

言葉はピストル 引き金を引けば当たり前に人は死ぬぞ
分かってて言ってんの?
そんなやつらに耳を貸さなくていい
「だから何?」と微笑ってやれ

Saucy Dog『怪物たちよ』

色んな人が注意して色んな人が影響されて時には命を絶つ人もいて、それでも未だ止まないSNSでの誹謗中傷。顔が見えないからこそ言えてしまう心無い言葉。

きっとシンデレラボーイが驚異的なヒットを飾って、恐ろしいスピードで人気に火がついた慎ちゃんをはじめとするサウシー自身も苦しめられてきたんだと思います。

そんな中で加害者側を非難するばかりでなく「耳を貸さなくていい」という歌詞を入れてくるのが慎ちゃんらしくて、嫌なことがあってもどうせあっちは覚えてないし流そうと思えました。

その後の「嫌いでいいからもう関わらないでくれよ」という歌詞も印象的で、サウシーの曲の中ではかなり世間への問題提起がなされている曲だなと感じます。

私たちは言葉ひとつで簡単に怪物になってしまうというニュアンスのことをこの前のホールツアーの曲前に話していたのも印象的でした。

「悩め、生きて。怪物たちよ」

歌詞を見ながら1曲聴いた後、最後に聞くこの歌詞はただ文字で読むのと比べ重みが全然違くてたくさん考えさせられる1曲です。



3.猫の背


最初この曲を聞いていた時はドラムが心地よくて好きだな〜となんとなく聞いていましたが、歌詞に注目してみるとめちゃくちゃ良い。

個人的に教訓じみていない”こちら側”に立ってくれるような歌詞が好きなのですが、この曲はまさにそれでした。

「こんな辛いことがあってさ」
「君もきっとそうでしょ?」

みたいな、友達と会話するみたいな暖かさと共感性があって、歌詞を聞くと2倍心地いいことが発覚しました。

そんな中で1番印象的な歌詞が

ずっと前だけを向いてなくて良い

Saucy Dog『猫の背』

ここです。


どうしても所謂”応援ソング”みたいなものだと「前を向け」と謳っているものが多くなりがちですが、この曲は「前を向こうと頑張ってるのは知ってるよ。でも無理して前ばっかり見なくても良いんだよ」って教えてくれるような曲です。

私はこっちの方が言葉に無責任じゃない気がして好きです。
頑張れは誰でも言えるけど(もちろん心がこもった頑張れもあるのは分かっています)、頑張りすぎなくて良いんだよって適当に言える言葉じゃないと思うんですよね。

私の場合、音楽にエネルギーをもらう時って”頑張っても駄目でもう嫌になって、それでもやらないといけなくて、、、”みたいな時が多くて、
「頑張れと言われたい」というより「ここまでの自分をまず認めてほしい」みたいなところがあって。

そういう時にこの歌詞はすごく響くし、気が楽になる気がします。

曲の始めでは暗い思想が多く見られますが、最後には「誰にも邪魔はさせない」と強気な姿勢を見せるようにまでなっていくこの物語性も、優しいながらも勇気をもらえる要因なのかなとも思います。




本当はもっと話したい曲がたくさんあるのですが、、、
長くなってしまうのでここら辺にしておきます。

それぞれのYouTubeのリンクを貼っていますので、聞いたことがない曲があった方はぜひ聞いて見てください!

それではおやすみなさい。


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