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明日死んでもいいと思ってるから攻めれるんだよね | へんてこな98年生まれ 【vol.1】 写心家 前編

このシリーズは1998年生まれの私が、同じ1998年生まれの面白い人をひとを紹介していきます。

私は自分のことを常識人だと思っているのですが
(んなわけない!という意見は一旦置いておいて。)
なぜだか私の周りにはいろんな意味でへんてこでヤバい人が多くて。
同い年とは思えないぶっとんだ経験をしていたり、思想が人生2周目だったり、自分だったらその選択できない!と思うようなことを軽々としてたり。

話してて「何それ面白いじゃん!」「変わってんな〜」ってなることが多いのでどうせなら多くの人に共有したいと思い、この連載をはじめることになりました。……はい。単なる私の興味です!
即興で思いついて書きはじめたのでプロフィール画像もへんてこです。
良いデザインをつくれる方、お助けください・・・(懇願)

それでは記念すべき1 人目のご紹介。
※筆がのり、思ったより長くなったので前後編に分けました

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「明日死んでもいいと思ってるから攻めれるんだよね」

そう話す彼は写心家のGoyaさん。
福岡に拠点を置き、ハイエースを走らせ日本一周をする。
作品は主に風景写真が多く、
写真をはじめた高校生の頃から23歳になる現在まで欠かさず自身の作品をInstagramに投稿している。
他にもYoutubeで旅の様子を配信したり、noteで自身の脳内を言語化している。

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私的に彼がへんてこだと思うポイントを先にご紹介したい。
・食費も家もないのに誰よりも幸せそう
・雷を撮影中、「雷に打たれて死ねたら本望だ」発言
・恋愛観について「浮気はむしろしてほしい」発言

まだまだあるけど、これだけで彼のヤバさは伝わると思う。

彼はどうやってへんてこな人間に成長したのか。
おぎゃーと産声をあげた1998年(彼は1月生まれなので99年)から
現在までをGoyaさんの撮影した、自然のパワーを感じる写真と一緒に辿ってみる。

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Goya:
“明日死んでもいいと思ってるから攻めれるんだよね”
って冒頭に言ったんだけど、
それでも俺は、明日死ぬ気は本当は、ない気がしていて。

明後日の食費のために節約したり、
新しい機材を買うためにお金を貯めておいたりするのは
未来を生きるためなのかもしれない。
明日死ぬやつはそれも全部使い切っちゃうだろうから。
ってことは、まだ攻めてるって言えない、まだまだ甘いんじゃないかなって思うんよ。


初音(これ私ね):
・・・いや、十分攻めてるよ!?!?
まず、食欲を上回る欲が大半の人間にはないから。
いつから写真を撮りたいって欲が生まれたの?


Goya:カメラには5歳くらいの頃からずっと興味があったんよね。
家に乾電池式のコンデジが転がってて。それを使いたくて触っていたんだけど、電池がなくて。一人で電池を買いに行ける年齢でもなくて。ファインダーを覗いて、撮りたいのに、撮れなくてムズムズしていた。
その原体験もあって、高校2年生の頭に友達がカメラを買ったと聞いて、すぐに自分も!って。

初音:
そこから仕事にしたいと思うほどのめり込んだんだよね。

Goya:
うん、高校生の時に撮りまくってて、これだけ写真のことばっかり考えられるなら一生の趣味にしてもいいなと思って。
大学も写真の学科に進むことを決めて、福岡に。

初音:
何で福岡に?

Goya:
当時好きなカメラマンたちがこぞって福岡で活動していたことと、純粋に風景が綺麗だったからかな。

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初音:
写真の道に進むことへの不安はなかったの?商業高校からは就職と大学進学半々くらいだと思うけど。変わった進路に行く人少なかったよね。

Goya:
当時の高校の先生の影響が大きくて。
世間の少子高齢化の状況を見て、高齢者のリハリビが需要が高いんじゃないかと思っていたから、理学療法士の道に進もうとしていた。
そんな時先生は、
「大学ってところはしたいことをする場所なんやぞ」と教えてくれた。
それを聞いた途端に俺は、「写真をやりたい。やる」と決めた。

初音:
そこから福岡の学校で、海を撮りまくる日々が始まるのね。


Goya:
海ほんまに好き。家も近かったし。海の近い学校だったのもよかったな。
俺は義務教育に殺された人間だから、あの先生に出会えたことは大きかった。

初音:
義務教育に殺された。恐ろしいこと言うね。わかるけど。

Goya:
こうあるべき、正解はこれだ。って押し付けられて制限されて。
まあ校則は全てと言って良いほど破りまくっていたけど。

初音:
そうだね、バイク乗ったりバイトしたりね。

Goya:
それでも自分にとってはできないことが多くて。
もっと自由にやらせてあげたほうが子供も伸び伸び育って
本当にやりたいことに気付けると思うんだけど。

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初音:
そういえば、Goyaさんの職業が、「写真家」じゃなく「写心家」なのはなぜなの?
Goyaさんの心を写してるだけじゃなくて
Goyaさんを取り巻く環境の全ての、心を写してるって意味なのかなと思ったんだけど。自然にも心があって。でもそれは操れなくて、って・・・

Goya:
当時の俺はそこまで含めてないかな。
写真というもの自体は、人が撮ってて
それらにはその人の気持ちや心が入ってると思うのと
デジタルの時代で合成とか編集もできるようになったから、
全ての写真が、真実を写している訳ではないんじゃないかという疑念から生まれた肩書なんだよね。
ただ今考えれば自然にも心がある論は含まれるかもね。

初音:
なるほど。Goyaさんは私が知っている人間の中で一番幸せそうかも。
なんでそんなに幸せそうなの?

Goya:
やりたいことしかやってないからかな〜
やりたいことやって、それで死ねるなら本望だよ。
クレイジージャーニーって番組が昔から好きなんだけど
みんな本当に狂ってて。
俺も雷の撮影しながら雷に打たれて死にたい。最高すぎる。

初音:
そうなのか・・・。
アーティストも歌ってる途中に舞台から落ちて亡くなっちゃうことあるけど、そういうことだよね。この前会った酒屋さんの店主もお酒飲みながら死ねたら幸せだって言ってたなあ。
私も最近やりたくないことはどんどんやめるようにしてる。
そしたらやりたいことだけ残って。幸せな気持ち。

Goya:
本当そうよ。やりたくないことに時間費やして、無駄に長生きするよりこっちのが全然良いよ。
俺は「毎日10万あげるから今の生活をやめろ」って言われても断る。

初音:
そこまで言い切れるのはすごいよ。
写真の道に進みたいけど、怖くて一歩踏み出せてない人に何か一言ほしいな。
Goyaさんほど、自由に、自分の欲にまっすぐに進んでいる人はなかなかいないと思うから。

Goya:
不安が勝つくらいなら辞めなさい。不安すら見えないくらい大好きで、夢中じゃないとこの道は歩めない。

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初音:
そうだよね。夢中なら不安やリスクなんて考えられなくなる。
とにかくやりたくて、動きたくて仕方なくて。
興味関心の根を伸ばしたくて。
好奇心がない人は何を思って生きているのだろう?
そもそも好奇心がない人なんていないか。ないと何もしなくなっちゃうか。

Goya:
何もしていない人なんていないと思う。
まず、雲を見ながら動いているなーって思って。
地球って動き続けてるけど、雲も同じスピードで動いてるってことは
宇宙から見たら物凄いスピードの物体なのかな。ってなって。
地球の回転に大気も依存して移動してるのかーとか考えて。
人間も止まって何もしてなくても、実は物凄いスピードで動き回ってるのかーってなって。
自然を見ながら、何もしてないと思っても、何かしらしてるなって考えてた。

初音:
いつも自然の中にいるGoyaさんならではの感性だね。

Goya:
この世の仕事のある限り、仕事は何もしない人が枠を置いてくれているから
何か仕事としてやっている人がいて。
何もしてない人が仕事をし始めたら今まで何かしてた人はやることなくなっちゃうのかなとか。
って考えると何もしてない人は、今仕事をしてる人に、仕事ができる環境を与えているってことをやってるのかもとも思えてきて。


Goyaさんは、何もしてない人なんていない。
君は役に立ってるよ。だから大丈夫だよ。
と言いたいんだって。


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(この写真、水面がうるうるしてて好き。波の揺らぎはいつも太陽のご機嫌を伺ってるようにみえるな。)

後編へ続く・・・
後編はへんてこな彼のへんてこな恋愛観を伝えます。

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それでは。
Goyaさんが撮り続けられますように。私が書き続けられますように。

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