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スピンオフ!江古田観測日誌Vol.13 パンとわたしとサイズ感

生活のよすが、キーはサイズ感

「おいしくて値段も手頃。

小さいお店で並ぶ商品の数も普通のスーパーに比べたら半分以下なのですが、そのサイズ感が私にはちょうどいい

(料理家 なかしま しほさん:”スーパーを決めるときの基準”)

自分のノートに書き留めていたことば。軽い文章だけれど、私のくらしのヒントになっていて自分のベース🎸になっている(低音で支えてくれている)。

スーパーについては、話が長くなりそうなのでまたいつか…。今日は「パン屋さん」編です!

いつも店主さんが店番しているお店「ひね」

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踏切そばの角っこ、雑穀パンのひねは女性の店主さんが一人で切り盛りしている。

商品量(数)と品揃え(種類)が、改めて観測的視点に立つと「一人暮らしにちょうどよいサイズ感」なんじゃないかな?と思った。…というのも、ひねさんは超人気店。11時の開店前には長蛇の列。運よく並ばず買えたときは、最後の2つ…みたいな感じなので、お店に全商品が並んでところを見たことがない。いわば歯抜け感があって、お店としては「万全な品揃え」じゃないところにいつもお邪魔しているので、そういう中で言うのは忍びないと思って「…かな?」くらいアイマイな表現に。

「GW休み」前の最後の営業日、11時開店と同時に並んでみました。

「押し入れベッド」なすっぽり感

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並ぶこと30分…の品揃えは、↑こんな感じ。今時期はレジ台が少しせり出しているけれど、通常も一人で満員。

冒頭のなかしまさんの言葉に互いなく「おいしくて値段も手頃」なパン。ほんとお値打ち感のあるパンで、切り良く丸めた税込価格(100円とか)もあって、駄菓子感覚でちびっ子も買えそう(実際は、並ぶから大変なんだけど)。そういう値段設定も、ファミリーっていうより「孤独のパン」。…それが格好良すぎるなら「一人暮らしサイズ」。

そうそう80年代我が小学校の隣には、木枠のガラスケースに入った駄菓子と文房具(縄とびも)を扱うお店がありました。それに通じるムードもあります。ただ「昭和」とか「ほっこり」にはおさまらないハードなムードもほのかに(そのあたりは後半へ)。

Pangaroo実践してみた

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今回は「ルバーブナッツ」「柑橘系ピール(皮)ナッツ」(正式商品名は不明)の2つで330円。持参した巾着に直入れ↑してもらいました(Vol.9で触れたPangaroo実践)。マイ袋を出したらすんなり「助かります」と受けてもらえました!。初のPangaroo体験がスムーズだと以降も弾みがつきますね。

こういうとき、チェーン店だと「店長、やってもいいですか?」って許可が必要かもしれないけど、一人店主さんは、店主がルールだからすんなり。そういうのが、ならでは。

サンデーブランチに”いただきます”

いつもは「買えたらラッキー!」とその場で買い食いするばかりでしたが、今回は1日おいて、日曜日の朝ごはんのお楽しみに(そういえば、この騒動で「買い食い・つまみ食い」な「お行儀」が矯正されましたね)。ちなみに皮がハードなので、ビニールに入れなくても食べるとき乾燥は気にならなかったです。

これは、一人暮らしさんの完全栄養食(発明)だ!

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食べるときに断面写真を撮らなかったことが悔やまれますが、もう食べてしまったから…。

大きさ:女の人のグーくらいのサイズといい(一人暮らしサイズ!)、

中身:果物野菜(ルバーブ・柑橘類)+ごろごろナッツ(生地の方が少ないくらい)+雑穀(お腹ズシンなパンチ力)の組み合わせといい…

これはもう完全なる栄養食と思いました!「江古田版カロリーメイト」と言ってよいでしょう!この中身の充実さと雑穀が「五味」を網羅! 

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更に書きたてるならば「果物、野菜、炭水化物、たんぱく質」をそれぞれ1/4づつというプレート法にも適っている?とにかく色んな味が複雑に入っているので物足りなさがありませんでした。でも今まで勢いで買い食いしてた頃は、むさぼり食べていたから「どうだったかな?」って気もしますが。味わって食べねばね…。「雑穀パン」をうたっているところがハード(食べごたえ)だし未来な感じです。

食は自分なりの正義を持ちやすい分野?

さて、この時期自分を見直すいろんなアプローチがあると思うのですが、私にとっては「食」です。不要不急の買い物、三日に一度の買い物などのルールで考えざるを得ない。暮らしの延長線上で、食にまつわるコンテンツに触れる機会も多いです。

こういうときって、分かりやすい「正義」を振りかざしやすい。「思考停止がおきやすい」という話をとあるZOOM配信で聞きました。私も然り。

文章の思考停止「クリシェ」に気をつけろ!

ここ数日「江古田観測日誌」としてガンガン綴っていますが「クリシェ」について同時にすごく考えます。「クリシェ」なんてフランス語を使ってかっこつけてごめんなさい。いわゆる「決まり文句」「常套句」ってやつですね。こうきてこうくる…みたいな。どっかで見たな…聞いたな、というオチを自分が多用しているんですよね。これに対してはものすごーーーーーい考えることが多いけど、目指すのは「書くことで(の)発明」です。古今東西、それが物語のプロットだったり文体だったりするんだろうけど…。自分も、ちっさくても「発明するんだ!」ってひねさんの発明(パン)を食べて誓うのでした…。これは大げさではない連鎖なんである(終)





表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。