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380円はステキ。

姜尚美さんのエッセイを読んでいたら「490円のエレガンス」という名言を見つけた。京都進々堂のカレーに贈られた賛辞だ。
 
私にとっては「380円」こそが、得も言われぬエレガンスを含む値段付けだと信じている。
多少のノスタルジーもありながら、380円は、日常と非日常の間にひそむ「神域」ではないかと…
なぜ、こんなに私の胸をつかむのか…誰も教えてくれないので自分で考えてみる。
 
~ 380円の生い立ち(自分と重ねて)~
かつて日本が「1ドル360円」の時代に産湯につかり
小学生時代、『サーティーワン』の高校生の時給は確か380円くらいで(地元津田沼にオープン=大事件とセットで記憶)
文房具屋や雑貨屋で買うファンシーグッズ(ペンケース等)の380円はとっておきで
3日と18日は「オリーブ」の日、雑誌『Olive』は90年代(高校時代)330円から350円位を推移した。
就職したころ『銀座WEST』のシュークリームは380円だった。
 
さて現在は…スーパーで果物を買う時に200円台と300円台の壁があって、エイッと380円の果物を放り込むときのごほうび感と言ったらない。
和菓子だったら、お団子じゃなくて季節の「練切」が380円くらいだろう。
380円は上等。その期待を380円はいつでも裏切らない。
 
迷ったら380円のごほうびを自分に。
それくらいのサイズ感で生きている。

『Pink Poor Paper ピンク色のびんぼう』奥光子(2022)

このたび、フリーペーパー(ZINE)『津田沼雑貨狂時代』を作りました。
その元になったのは、2022年に発行したZINE『Pink Poor Paper』のこの一遍です。

私の中に「380円サイズ感」というのが確固としてあり、
それはどっから来たのか?
というと”津田沼から”としか思えず、
しつこくしつこく書きたくったA3判2.5枚分…(ほぼ手書)
それが『津田沼雑貨狂時代』なのです。

【津田沼】
千葉県の船橋市と習志野市にまたがる町。県内ではわりと大きな繁華街。

(はみだし『津田沼雑貨狂時代』#01)


表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。