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「「仕事ができる」とはどういうことか?」の活かし方

新刊(2019年11月27日現在)、「「仕事ができる」とはどういうことか?」は、単なるテクニックではなく、新しい視点を与えてくれた。

結論から言えば、仕事ができるとは、「ストーリー(順序)」を作れるということ。
動画編集をやっている人であれば、「シークエンス(順序)」で考えると言ったほうが分かりやすいかもしれない。

何かを説明する際には、逆のことを定義すると、より理解が進むので、
「仕事ができないとは?」を考えてみる。

仕事ができないとは、いったい何を指すのか。それは、「バレットポイント(箇条書き)(並列)」で考えること。この本の中で、仕事のできない人の特徴は、何かプロジェクトが発生した時にいきなり「SWOT分析」のような分析を始める人だと言う。

「SWOT分析」とは、自社の強みや弱みなどを、マトリクス(表)の中に
書き込んでいき、現状を把握するものであるが、各項目は箇条書きになりやすい。

「箇条書き」のなにが悪いかと言うと、そこに次の動きが見えないことにある。

仕事ができる人とは、Aが起こったら、Bができるようになる。Bができれば、Cの出番だ。のように、次になにが起こるかを予見ができる。

これは、脳にとっても喜ばしいことで、脳は次になにをすれば良いかが分かると、自分の行動を促してくれる。

箇条書きの悪さは、他にもある。それは仕事ができた錯覚を起こすこと。
全体像が見えると、脳はそれで完結した気になり、考えることをやめてしまう。その結果、リターンを得られず、コスト(時間、お金)だけが減ってしまう。

これは、他の著者でもが違う言い方で同じことを言っている。
「負けない力」橋本治著では、「穴に落ちたらどうします?」というトピックがある。ここでは、「大声で叫んで助けを求める」など、いくつかの方法が提示されている。その中で、最も知性がない(仕事ができない)人は、穴に落ちたら、その穴の中に「この穴から脱出する方法」を書いたものがないか探す人と説いています。

では、具体的にどうしたら「ストーリー(順序)」を作れるのか。

それは、「良い戦略、悪い戦略」リチャード・P・ルメルト著が役に立つ。

著者は、戦略には、良い悪いがあり、良い戦略とは、3つの構成要素を持っていると説いている。

1.診断
2.方針
3.行動

この順序通りに考えられた戦略こそが、良い戦略であり、勝つ可能性が高い。

何か難しいことを言っているように思えるが、事例を入れると、なんだそんなことかとなる。

例:38℃の熱が出て苦しい。どうすれば良いか?

1.診断 
病院に行き、症状を話したら「風邪ですね」と言われた。
熱は、身体に入った細菌をやっつけるために上がったものです。
身体にもう悪玉の菌がいなくなったと思ったら、熱が下がります。

2.方針 
自然治癒力でじきに治ります。帰って身体を温めて寝てください。

3.行動 
そのまま家に帰って、白湯を飲んで何もせず寝る。

仕事ができる人は、こんな簡単なストーリーをすべてにおいて考える人だと、この本から学んだ。

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