【理論はちゃんと使える】世界のトップスクールだけで教えられている 最強の人脈術

■この本のキーワード!
・資産としての人脈のすごさ
・ネットワーク理論
・立ち位置が、価値である
・ブリッジ
・ノード(頂点)・エッジ(辺)・グラフ(図形)
・弱い紐帯(よわいちゅうたい)
・構造的空隙(こうぞうてきくうげき)
・構造同値
・ネットワーク中心性
・ハブ(媒介中心性)

著者である平野さんの本は、今回で3冊目。いつも、プラットフォームという視点で独自の理論展開をされているので、非常に、面白く読めました。
理論と聞くと、机上の空論は、経営に使えない。現場で使えないという言葉をよく聞きます。でも、それは本当でしょうか?理論を使おうとしていないだけではないでしょうか?そんな思いを持ちながら、本作を読んでいました。本当に理論は使えるのか?それでは、観ていきましょう。

ネットワーク理論とは、読んで字のごとく、関係性に焦点をあてた理論体系です。なぜ、関係性が大事なのでしょうか?それは、人は人間関係で出来ているからです。おぎゃーと生まれてから、死ぬまで、たった一人で生きることはありません。必ず、誰かと関わりを持ちます。その関係が、弱いか強いかだけの問題です。

ここで面白いのが、「強いから良い」、「弱いからダメ」ではなく、むしろ、弱い関係性(弱い紐帯)こそが、自分の可能性を拡げるということです。強い関係性(強い紐帯)のことを、構造的に空隙が小さいと言います。
空隙とは、言い換えれば、地元のツレとばかりつるんでいる人とも言えます。要するに、世界が狭い人です。

ヒットの設計図という書籍にも記載されていますが、ヒットが起こるためには、いくつか必要条件があり、その中の一つが、「多くの関係性を持っている人に、自分がつながることができるかどうか」です。

そのために、弱い紐帯をハブ、ブリッジとして、多くの関係性を持っている人に、アクセスできるかが勝負になってくるのです。

こんなことを考えながら、お近づきになろうとしている人とは、
お知り合いになりたくないかもしれませんが(笑)
ただ、ビジネスとして考えるならば、つながりをデザインしていくことが、
有効打になります。

このように、理論は、今まで観てきた世界に、違った視点を与えてくれます。うまく使った人が、良いポジションを取れるのです。

【OTトライ】
まずは、自分の立ち位置を考えました。構造同値なポジションになっていないだろうか?(要するに、自分がいなくても、そのグループ・組織の構造は変わらない)そして、身近な人で、ハブになっている人はいるか?
そのように観ていくと、ハブになっている友人がいます。確かに、彼を観ていても、信じられないようなつながりがある。始まりは、たまたま隣にいただとか、面白そうだから声かけたなど。つまり、弱い紐帯を、進んで作っていっていたのです。ここに、行き詰まりのヒントがあります。

【読みどころ】
・第2章のネットワーク理論の説明は、少し学術的です。しかし、本当に使える理論だからこそ、背景にある理論体系が重要です。この視点を獲得すると、関係性のカラクリが紐解けますよ!

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