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絶景と温泉めがけていざ頂上へ 山形蔵王ヒルクライム(前編)

温泉に入りたい。
またこの導入か。既にnoteの記事だけでも4回目ぐらいの気がしますが、「秋に自転車でばーっと走って、絶景を堪能して、温泉で汗を流して、美味しいものを食べるやつ!」はサイクリングの楽しみの中でも最高のうちのひとつだと思います。

ということで昨年の9月、まだまだ初秋な時期に蔵王連峰を自転車で走ってきました。山形駅スタートの仙台駅ゴールという、新幹線駅 to 新幹線駅なルートになるので輪行で行くのに超便利です。

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山形~蔵王エコーライン~仙台 - Ride with GPS

全長だいたい100kmの2600mアップ。蔵王温泉のある1000mより上のエリアは山岳地帯だけあって少し早く秋を感じることができるのが良いですね。

前編は山形駅から蔵王温泉までのヒルクライムです。


1.  小さい秋満載の西蔵王高原ラインを走る

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あまり乗る機会のない山形新幹線。車窓から見える山形はすっかり実りの秋を迎えていました。

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山形到着。

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朝ごはんがまだだったので、山形駅の構内にあるお蕎麦屋さんで「芋煮そば」を補給。売店併設の立ち食いそば屋さんだったんですが、輪行袋(自転車)も見えるところに置かせてもらえてありがたかったです。

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蕎麦を堪能したら、早速蔵王山へ向かって走り出します。
首都圏方面から最短で蔵王へ行きたかったら山形駅の手前で降りて蔵王公園線を登っていくのが正解のようですが、まったく急ぎではないので走りやすくて楽しいと噂の西蔵王高原ラインへ。

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たぶん入り口。もとは有料道路だったとかそういう系でしょうか。秋晴れでからっとした空気のなかを快適に走って、登りに取り付きます。

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空はすごく夏っぽい。

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いい感じに登っていきます。それほど辛い登りもなく、何より交通量が少ないのが気持ちがいいです。これは山形に住んでたら定番コースにしたいくらいだなーと思ってしまうほど。


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途中で見かけたこのお店、「峠のまんじゅう」さん。小さなバイクラックと2Fの窓からのぞくロードバイクが気になって立ち寄ってみました。

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美味しい薄皮のおまんじゅうはもとより、サイクリスト向け?のウォーターサーバーが嬉しい。すぐ目の前の秋桜畑もあいまって、最高の休憩スポットになっていました。

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2. 標高約1000m・蔵王温泉大露天風呂へ

西蔵王高原ラインを過ぎると、だいぶ高いところまで登ってきたなという雰囲気が出てきます。蔵王温泉のエリアがだいたい1000mくらいなので、地上より5度くらい気温が低い計算ですね。

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秋が転がっている……。

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ついに到着!たぶん2時間も走っていないぐらいですが、今回のツーリングのお目当てのひとつであり本日の宿を取っている蔵王温泉です。楽々サイクリングでも良いじゃない。

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一帯はスキー場も併設されていてにぎやかな感じ。

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温泉街のすぐ脇を流れる清流が青々としていて美しい。温泉が流入している影響もあるんですかね?

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宿に直行しても良かったんですが、せっかくなので蔵王名物の大露天風呂へ。ここは渓流の中が丸ごと露天風呂になっているという、なんとも野趣あふれる温泉なんですよね。


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結構な斜度の坂道を登らされて到着。入湯料は600円です。

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中は当然撮影禁止。言葉でお伝えするなら、「森の中の大浴場」という言葉がぴったりの露天温泉でした。河原を区切ったような大きな"浴槽"が2段でつながっていて、とにかく広い。
そしてお湯はさすが美人の湯と言われる蔵王、ph1.8の超酸性で真っ青な色をしていました。ヒルクライムの疲れも溶けてなくなっちゃいますよこれは。

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湯上がりに、近くの立ち寄り温泉「湯の花茶屋 新左衛門の湯」で妙見寺そばをいただきました。大根と山芋の千切りがふんわりと載ったお蕎麦で、熱いお湯の後によくあうお味。
もともと山の茶屋葵というお店の看板メニューだったそうですが、閉店に伴ってそのレシピを引き継いだんだそうです。こういうの良いですね。


3. 本日の宿でゲレンデ飯を食べてから星空ウォッチ

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露天温泉を堪能したら、本日のお宿「デァ・ヴェルテ」さんへ。ゲレンデのど真ん中にあるのでめっちゃわかりやすかったです。自転車は冬季用の入り口近くに置かせていただきました。

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冬季用の入り口、つまりスキーヤー向けの乾燥室直結の入り口です。ああ、スキー場の宿だなーという作りをしています。
まだ秋口だけあってお客さんも少なく、ほぼ独り占め状態。夕食は名物だという焼きカレーと山形りんごのアップルパイをチョイス。ゲレンデ飯っぽい。

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写真越しにも伝わるこの艶めかしさ。味もご想像の通りです。ありがとう山形、ありがとう蔵王。さっき蕎麦食べてたじゃんとか言ってはいけない。美味しいものはいくらでも入るんです。


大満足の夕食の後は、宿の外に出て星空ウォッチ。

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思わずおおー、とため息が出ます。ちょっと雲がありますが、月がないのは幸いですね。

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ゲレンデがひらけていて全周が見やすい反面、照明に邪魔されるのが玉に瑕。

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後編は蔵王温泉から、蔵王・御釜を経由して仙台までの大絶景ルートです。

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