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2023年の読書からオススメ 10選

 2023年に読んだ400冊から、「これは!」と思った本をピックアップした記事を作ったんですよねー。

 52冊と4シリーズ。

 いやいや、多くね?

 小説とか学術書とかに分ける予定だった(23年11月とかには)んですが、一月入ってから、閑散期のはずの仕事がなんか忙しくてですね。

 なかなか記事を書く時間が取れなかったので、一月も半ば超えて焦り始めて、とりあえずまとめた、という裏事情があったり。

 案の定、17,000文字とかいう長ーい記事になったので、これベースに10選とかするかーと。

 最初は5選のつもりだったんですが、5冊には絞れなかったです……。


騙れ! クライムノベル『地面師たち』

 やっぱり、犯罪小説おもしれー!!

 となった一冊。

 自分たちの土地じゃないけど、大企業の地上げがうまくいかない焦りとかに漬け込んで売る詐欺グループの話。

 詐欺の綱渡、うまく行った爽快感、それだけじゃないラスト。

 この後に『ダイナー』とか他の名作を読むのにもつながったので選書。

 最近、Youtubeで作者さんをみて、他著書も読んでみたいなーと24年読書にも繋がりそうな一冊です。



ifレイワ こんな令和があったかも!?『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』

 23年に読んだ日本SF3作は全部オススメとして選んだのですが、その中で一番面白かった一冊。

 いろんなレイワで、こんな法律が制定されていたら……というパラレルSF集になっています。

 かなーりのおふざけなんですが、ちゃんと史実とかも踏まえて「ありえないけどあり得る」路線を探っているのが、もーツボにハマりました。

 タイトルがとっつきにくい、という感想が散見されるのですが、とりあえず手に取ってほしい!



女、65歳、殺し屋『破果』

 23年は韓国小説にも出会った一年でした。

 こちらも3冊読んでるのですが、その中で最高だったのがこちら。

 キラー小説としてのストーリーと、女性や高齢者としての悩みがうまーく織りなされている良作!!

 とりあえず読んでほしい。

 24年は、いろんな国出身の作家さんの小説を読んでみたいなーと思っています。



やっぱり面白い! 名作ラノベ『スレイヤーズ』

 めちゃくちゃ良かったです!!

 『オーフェン』シリーズを読みながら、「スレイヤーズのが面白かった……!」となったほど。
 (あんまり、他作品SAGEはしたくないんですが……対比されることも多いシリーズなので許して……)

 『スレイヤーズ』をはじめ、神坂さんのいろんなタイトルを読んだ一年になりました。

 このかるーい文体が『スレイヤーズ』ですごく仕事してるんですよね。

 日本人主人公となると、あんまり活きないのが残念なところ……。

 長編から短編へと読んだので、今度からシリーズ読破するときは刊行順に読む、と決意したシリーズでもあったり。

 24年も、名作マイナー関わらず、いろんなラノベを読んでいきます。



日常系タイムループ『いま、n回目のカノジョ』

 note記事「ラノベ☆ヲタっ!」を始め、いろんなテーマでラノベを読む、ということを始めました。

 タイムリープものを探していた時に見つけた一冊。

 いやー、面白い!!

 感想欄がすごく荒れているんですが、「いや、でもこれ面白いよ……!」と。

 タイトルと表紙、タイムループものというあらすじから、シリアスなストーリーを想像してしまう。

 でも、日常ものタイムループなんですよ。

 実際のストーリーとミスマッチが生じてて、損している作品だなーと思っています。

 気軽に、時間潰しに、読んでほしい。



星新一ショートショートのあの穴が現実にあったら……?『庭に穴ができた。ダンジョンかもしれないけど俺はゴミ捨て場にしてる』

 現行のラノベから遠ざかっておりまして。

 『転スラ』が最近、というくらいのスケールで生きております。

 電撃を中心に読んでいた学生時代だったんですが、「甲田学人さんや川上稔さんは買うけど……」くらいの付き合いになっております。

 離れるきっかけになったのは、「あんまり尖った、異色作が出てこないなー」というのが一つ。

 が、このタイトルは異色!!

 しかも、面白い!!

 サーガフォレストは異世界系を出版しているノベルスさんなんですが、そこからこういう作品が出てることにびっくり。

 旧ノベルスからの転換期がきてるのかなーと時代の流れを感じたり。

 星新一さんの、なんでも捨てれる穴ってあるじゃないですか。

 あれがあったら、産廃業者としてチートだよね。

 っていうのを淡々とやって、でもその穴が実はやばい……というサイコホラーになってます。

 最後の怒号のホラー展開が、うわやってんなーというか。

 産廃業者パートも、「この人、書くつもりがあるなら、集英社オレンジ文庫とかでお仕事もの行けるで……」ってくらいにちゃんと業界踏まえてるんですよ。

 なかなか好みが分かれる作品ではあると思いますが、興味を持った方はぜひ手に取ってほしいです。



わかりやすく、面白い!『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』

 文法分析という書き言葉の言語学から、会話分析の言語学へ。

 紹介される最新研究は、どれも面白い。

 表紙のポップさ、このままの感じで内容も読めちゃう。

 それだけではなく、著者さんも翻訳者さんも、一般の方に伝える工夫をめちゃくちゃしてくださっている!
 そこが推せる!!



アリのワンダフルな世界『ハキリアリ』

 写真がたくさん掲載されてるので、虫が嫌いな方は読めないとは思います。

 でも、すごい!!

 ハキリアリは、葉っぱを取ってきて菌を育てて食べる、というアリです。

 ハキリアリ、こんなに研究されているんだ! というくらい!!

 いろんな写真がもう、「これどーやって撮ったの!?」って感じで随所にある。

 アリと菌の関係だけではなくて、アリの周辺昆虫や、そして酵母や細菌などなど……。

 アリのワンダフルな世界にぜひ迷い込んでみてください!!

 24年は、もっと真社会性の昆虫の本に手を出していきたいと思っております!



新しい生物学。『都市で進化する生物たち ”ダーウィン”が街にやってくる』

 色々と読んだ生物学のタイトルで、外せないのがこちら。

 人の手が入ってない自然環境の生物学から、人が作った都市の生物学へ。

 前半の「都市をフィールドにする正当性」を説く部分が、難解でとっつきにくいですが、
 それでも、具体例マシマシでワクワクする一冊になっています。

 少し難しめではありますが、生物学に興味のある方はぜひ読んでほしい。

 都会でもすぐそこに生き物の息吹が感じられる一冊です。



マジで救われました!『誰が見ても「上手な字」 「クセ字」「丸文字」「幼く見える字」…も“3ポイント”で一変!』

 ひどい癖字です。

 が、この本を本当に読むだけで、マシになりました。

 同じ悩みを抱えている方がいれば、騙されたと思って読んでほしい。

 前半部分は一冊にするための嵩増しなので、後半だけ。

 三十分あれば読了できます。



終わりに

 小説やラノベ、一般学術書から広く選んだつもりですが、いかがだったでしょうか。

 皆様も是非とも去年読んだ本から、オススメ本をまとめてみてください。


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