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【読書感想たっぷり5シリーズ②】『Bの戦場』『ほうかご百物語』『日帰りクエスト』『トラブルシューター シェリフスターズMS & SS』『舞城王太郎・果物シリーズ』

 シリーズものの感想は、なかなか溜まりませんね〜……。

 というわけで、なんとか5つ溜まったので、どぞ〜。



【1シリーズ目】"意識高いB専"(イケメン)×"絶世のブス"!? 『Bの戦場』

※このタイトルはKindle Unlimited対象ではありません

 今までにないヒーロー×ヒロイン!

 タイトルのBは、「ブス」と「ブライダル」がかかっています。
 恋愛ものとしても、お仕事ものとして面白いシリーズ!

 自覚あり、謙虚に生きるブスが主人公・香澄のお仕事恋愛ものです。
 ブライダル業界、結婚式場に就職して日々を仕事に邁進する香澄。新しく課長に就任した久世は、絶世のイケメンで仕事もできる、まるで理想の男。
だが、この男、ブス専で!?

 久世課長から口説かれることになった、香澄はどんな結論を出すのか。

 そんな恋愛パートも面白いですが、お仕事小説としてもメチャ面白い!

 短編形式で、一話ごとに1組の結婚式を作り上げていきます。
 リアルと創作のブレンドが妙味。基本的にハッピーエンドになるので安心して読めます。

 集英社オレンジ文庫は初読みでしたが、こんなに面白いシリーズがあるとは!

 積極的に集英社オレンジ文庫にも手を出していきたいと思ったシリーズでした。


【2シリーズ目】主人公以外にも多カップルな妖怪学園ラブコメ!!『ほうかご百物語』

 ついにきました!!!!

 全巻、読み放題になるのをずーっと待機してました!!

 電撃文庫magazineのグッとくる話で、紅玉いづきさんと峰守ひろかずさんを知りまして、そこから、紅玉さんに激ハマり、峰守さんもメディアワークス文庫『絶対城先輩の妖怪学講座』シリーズを読み始めてこれが面白かったんですよねー。

 当時、紅玉さんは一年に一冊出版の方で、やっぱりその当時が好きだったな。
 やっぱり商業に負けたというか。
 『ミミズクと夜の王』のあとがきで書いてらした、愛のある物語とか、そういうのでなくなったんじゃないかなって思ってしまう部分があるんですよねー。

 閑話休題。

 さて、『ほうかご百物語』ですが、多キャラはともかく多カップルの妖怪系学園ラブコメになっております。
 多カップルって珍しくない? わたし、大好物なので、うまうまでした。

 しかしまぁ、「第一部完!」というところで、半ば無理矢理ストーリーが終わってしまうのがちょっと残念でした。
 「まだ伏線色々あるじゃん!」って。

 電撃は打ち切りというか、そこらへんのラインシビアですよね。やっぱりKADOKAWA系列だからかなぁ。
 甲田学人さんの『霊感少女は箱の中』なんか、上巻でブッチしてますよね。流石にそれは酷いと思うんすわ。
 あと、いい加減、『BACCANO!!』の最終巻はよ
SAOどこまで引っ張るねん問題もあるし、キノ共々綺麗に終わらせて、ちょっと早めに別シリーズに移行しないと、ずっとウェイトそこにあるままで、ノベルスとしての発展は頭打ちよね。

 まぁ、もう遅いんだろうけど。

 去年、ようやく川原礫さんの新シリーズ始まったけど、SAOがアツいうちに次展開しなきゃダメだったと思うんだよね。
 実際、わたしもSAO引き伸ばして薄い話にしすぎでしょって、SAOだけならず、AWからも手を引いたから。AWは気になってんだけど、SAOは二巻で1ゲームのテンポから、永遠と一つ世界から出ない展開を続けられたら、もう読めないですよ、普通に

 しかも、今回の電撃大賞タイトル、新文芸くさい表紙だし。
 いや、そのタイトルが良い悪いとかではなくて、電撃がどこに向かってるのかわからん

社長戻ってきて。あのニッチでいろんな作風がある、何を読んでも独特で面白かった電撃に戻して
 SAO引き伸ばしも、ニッチ層作家の打ち切りも、過去有名作の再出版も、「あー、作家も物語も大切にしなくなっちゃったのかなぁ」と思うよねー。

 愚痴はここら辺で……。

『ほうかご百物語』は面白かったので、皆さんぜひ読んでみてください

 しかし、まぁ、峰守さん、この後、メディアワークス文庫つまり新文芸に行くんだけど、『絶対城先輩の妖怪学講座』以降、数冊で打ち切りが続いてんのよね。
 またラノベに戻ってきても面白いかも、と思うんだけど、『ほうかご百物語』が2010年になる頃のラノベのノリで、その当時しか出版されなかったかもって感じなのよね。

 どの時代でもそうだけどね。
 今の時代、なんで異世界ものがこんなに量産されてるか謎だもん?

 今のラノベって、薄ーいラブコメに侵食されて面白くないし、こういう面白いシリーズはもう生まれないかもしれないと思ってる。
 『千歳くんはラムネ瓶のなか』も、俺tueeeeeeの学園版焼き増しだったしなぁ。
 「むしろ、2020年前後で面白いラノベタイトル、ある?」まで思っていますよ。推しタイトルあったら教えてください

 電撃の新刊さえチェックもしなくなったなぁ、いつの間にか。

 それより、KUになってるひと昔のシリーズないか探す方が読書が豊かになるもん。
 電撃黎明期のファンタジーなんかも積んでるので、電撃ならず、他ラノベノベルスでも昔のシリーズを読んでいくことになりそうですよ。

 まぁ、ひと昔のラノベオタの愚痴になってしまいましたが。

 皆さんは、どうお思いでしょうか。というところで一つ。



【3シリーズ目】神坂一さん読破中1『日帰りクエスト』

 神坂一さんを淡々と読んでます。

 ということで、お気楽女子高生が人間vs竜人の抗争に巻き込まれるお話。

 ……巻き込まれてるか?

 も、いまいちビミョーなくらい、主人公に関係なく話が進む進む笑

 そして、関係なく終わる笑笑

 異種族との戦争、というファンタジーらしいテーマなので面白いのは面白いけど、主人公何もしとらんやん!
 どっちかというと、人間vs竜人の戦記(一部)ってストーリーです。

 まぁ、4冊だし、サクッと読みました。



【4シリーズ目】神坂一さん読破中2『トラブルシューター シェリフスターズMS & SS』

 宇宙のトラブルを解決するトラブルシューター。
 宇宙的大企業が、人間兵器の使用運転のために、子会社を作って無料キャンペーンを始めました。
 というストーリです。

 チームMSとチームSS、二チームのコンビの視点で物語が進む、というちょっと変わったテイスト。

 あとがきで「スペースオペラだけど宇宙にでてない」って書いてらっしゃるんだけど、そこらへんはあまり気にならなかったかなー。
 国家より強い多国籍巨大企業だったり、いろんな事情の惑星環境だったり、じゅーぶんスペースオペラ堪能できました。

 そー考えたら、茅田砂胡さんの『スカーレット・ウィザード』って宇宙でレースとかバトルとかしてるし、今更だけどすごいな……。
 また折りを見て再読しよう。文庫買ったけど、電子書籍で買ってもいいですよね。
 お気に入りの物語がいつでもスマホに入ってるってだけでテンション上がるし。

 いやー……。

 MSだけ半年くらい前に読んじゃったんですよ、

 みんな、シリーズは刊行順に読もうね。

 いや、面白いのは面白いです。

 『日帰りクエスト』にくらべて、ちゃんと冊数もあるので、中途半端な終わりじゃなくてちゃんと終わってるし。
 でもまー、第二部が始まりそうなところで終わってんだけどね。

 まぁ、続きが読みたくなるくらい面白かった、というところで。



【5シリーズ目】人生の本質とかなんとかいい感じ『舞城王太郎・果物シリーズ』

※林檎は講談社キャンペーンでKUに登場中です!!(23年5月現在)

 確か、檸檬が読メの献本で当たったんすよね〜。

 で、柘榴出てたこと知らなくて。

 久々に読みたくなって、読んでないのないかな〜と探してたら「これは買うわ」と。

 表紙ね、表紙がいいの。繋がるようになってるの!!

 ということで、林檎と檸檬は再読で読みました。

 やっぱり、いいわ〜。舞城さん!

 清涼院さんはね、なんかね、成長と共に「うっ……厨二……拗らせてません……?」って読めなくなったんだけどさ。
 なんか、言葉遊びしてるだけで、本質なくないすか? みたいな。

 舞城さんは大人になっても読める!!
 なんだろう、痛いとこブッ刺さってくる、人生の本質ってのがあるんだろうね。

 今回初読の柘榴は、林檎・檸檬には収録されてなかった少し不思議系の話が収録されてる。
 3冊で9話。ちょうどいいし、満足感が良い❤️




 それでは。

 皆様の快適な読書ライフを願って。

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