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理屈じゃない_ホラー

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心が拒否する
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「目を擦る女」小林泰三

「玩具修理者」の小林泰三のオリジナル短編集。 表紙が気持ち悪い。 本棚には、購入した本の中でもずっと手元に置いておきたい本を保管しているつもりなのだが、見直してみるとこの本が入っていた。 こんな気持ちの悪い表紙の本をよくとってたもんだ。。 ホラーでSFで若干ミステリー、たまにコメディな作品集だった。 本作の作品の中で、登場人物が「仮想現実ばかりだと飽きられるぞ」みたいなことを言うシーンがあったが、その言葉通りこの文庫では仮想現実をテーマにした作品が多い。 面白いのは一

「ほねがらみ」芦花公園

本作を読んだのは、作者の次作「異端の祝祭」を読んだからだ。 「異端の祝祭」、AmazonのKindle Unlimitedで無料で読んだ。 ここで書評は書いていない。 書けなかった。 なんと言ったらいいかわからない作品で、感想という形になる前のどこかもやもやした読後感が頭の中で渦巻いていて、言語化出来なかったからだ。 自分の感情を理解する為に、他の人の感想や考察を読もうと思ってスマホで調べて出てきたのが本作だった。 本作こそが、ホラー好きの中でも話題となった芦花公園の代表作

「家族狂」中村うさぎ

「ゴクドーくん漫遊記」というライトノベルシリーズがあった。 中学生の時に大人気だったらしく、オタク気質なクラスメートが読んでおり、面白さを熱弁していた。 オタクな彼は奥山くん。 俺は小学2年生の時に、今の実家がある町に引っ越してきた。 その時に最初に話しかけてくれたのが奥山君だった。 そこから仲良くなったのだが、彼は早生まれで体の小さかった俺を子分のように扱うことがあった。 特に気にしてはいなかったのだが、だんだんとプライドが芽生えてきた高学年のころには、彼にイラつきはじめ

「恐怖箱 風怨」雨宮淳司

本作は基本短編だが2つほど中編が入っている。 実話怪談シリーズ。 いわば「本当にあった怖い話」の小説版のようなもの。 怖い話が好きで、子供のころから怪談ものはよく読んだ。 その為、簡単に言えば飽きた。 夏の暗い夜にトンネルでお化けと会う、というようなシチュエーションにそこまで恐怖を感じない。 怪異がテーマの小説の中でも、呪いや怪異の謎解明ものは読んだ。 でもそれは恐怖を求めてではなく、ミステリー的な要素を求めてのことだ。 以前書いた比嘉姉妹シリーズはこれにあたる。 有名なの

「るんびにの子供」宇佐美まこと

誰も見ていない、誰にも知られないところで、どうしても殺したいと憎む相手と二人きりだったら。。そして手には簡単に人を殺せる道具があったら。。あなたならどうする? ホラー小説「リング」の世界で、もし自分の手元に呪いのビデオテープがあったら、そしてもし死を望むほど憎んでいる人間がいたら、あなたならどうする? もし怪異といったものが本当にあったとして、人間の業はそれに恐怖するのみではすまないのではないだろうか? どんな科学的発見からも人を殺す道具を作り出す人間、怪異すら人を害すること

「忌談」福澤徹三

日本語はすごいと思う。 本作の題にも使われている、忌まわしいって言葉、すごくないかと。 調べてみると、 1 不吉だ。縁起が悪い。「―・い夢」 2 嫌な感じである。不愉快である。「―・い思い出」 と出た。 つまりは嫌な思いを総括してあらわす言葉だと認識。 怖いも、気持ち悪いも、エグ!!グロ!!、触りたくなーい、もすべて含まれているすごい言葉だ。 本作は実話怪談シリーズ、でも怪談ではなく忌談。 短い話がたくさん載っているのだが、特徴としてはお化け・幽霊がでてく

「玩具修理者」小林泰三

この世界観をみんなで共有していろんな作品を作ればいいのに、という設定の作品がある。 以前紹介した「十二国記」シリーズ。 あの中華風ファンタジー、本編で出てきていない国がまだたくさんある。 それらを舞台にした作品が読みたい。 以前紹介した「魔界都市新宿」シリーズ、これもいろんなキャラに暴れて欲しい設定だ。 他にもスターウォーズの世界など、SFやファンタジーではもっと広がって欲しい、もっと深く知りたい世界がたくさんある。 世界的に成功した設定と言えば、クトゥルフ神話だろう。

「忌談2」福澤徹三

2です。 以前紹介した忌まわしい話、「忌談」の第2弾。 やめとけばいいのに、AMAZON Kindle Unlimitedで読めるから読んでしまった。 出張が悪い。 長期出張で本に困らないようにする為に加入してしまった。 そしたらただで読めると。 だから読んだ。 やめとけばいいのに。 もう絶対海外旅行いけない。。 https://amzn.to/2Zj6uTe

「厭な小説」京極夏彦

世にも奇妙な物語が好きだ。 昔は毎週やってたのに、いつからか特別編2時間を定期的にやるだけになってしまった。 だいぶ間を空けてやるから、こちらの期待は膨らむが、たまに肩透かしな回があり、がっくりする。 間空けている分、すごいクオリティにして欲しいものである。 楽しみとしてはやはり、少し怖い不思議な話を見るのが一番だ。 たまにあるほっこり話も好きだし、ほっこり話に見せかけて違うのも好き。 似たシリーズに「本当にあった怖い話」があるが、これは幽霊が主題と決まっているので、面白く

「不安の種」中山昌亮

中山昌亮は刑事物の漫画「PS羅生門」の作者だ。 この刑事物は感動や人間模様が秀逸で、非常に面白い作品だった。 その作者が出しているホラー短編集が本作である。 人気だったのか「不安の種*」「不安の種+」と続編が出ている。 ただ自分としてはノーマークの「不安の種」が一番面白かった。 後続の2作はたまに続く話があり、どうしても一話完結の本作よりも見劣りしてしまった。 まぁこれは好みの問題だね。 今まで読んだ本のなかで一番怖かった。 まぁ読んでみて。 あっ!!映画は見なくていい

「怖ガラセ屋サン」澤村伊智

最近のホラー小説界では一番大好きな作家が、本作の著者”澤村伊智”だ。 映画「来る」の原作、「ぼぎわんが来る」を読んでその面白さにひきつけられ、その後何作も読んだ。 ハズレが無い。 いつしか新作を待ちわびるようになった。 そして大好きな作家だと陥る状態なのだが、刊行されている作品、全部読んじゃうと楽しみが減る!!となり、読み渋るようになった。 常に2作品ぐらい未読があるのが安心する。 ちょっと変な性格。。 amazonのkindle、期間限定セールを探しをしていると本作が出て