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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:14 無知の妄想

重機が地ならしを進める広大な土地は、元々は水田だった。何十年も前に耕作放棄されて荒れ野になっていた理由は、地中に巨大な石がゴロゴロある “ザル田”と呼ばれる水が溜まらない田んぼだったからだ。恐らく水田を始めても良い米が出来ずに数年で作付けを諦めたのだろう。しかし近藤さんは土の質が良いので畑にするには良い土地だと判断したそうだ。

耕作放棄されて荒れ野だった…

この農場ではシャインマスカット、有機エゴマ、蕎麦を手始めに作付けするという。自分は、「よし!映画のクライマックスは太陽光パネルの下でシャインマスカットの収穫だ!めっちゃカッコいいぞ!」と思っていたのだが、その願望は近藤さんの「ブドウの収穫は3~4年後ですね」の一言でしゅんっと萎む。4年も撮り続ける制作費は全く無い。無知はこんな風に妄想の死を招くのだ。

映画公式サイト
https://saibancho-movie.com

宣伝費を募るクラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie


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