母の自覚足りないせいか
「母の日」が自分のことは思えず。
そんな投稿をしてすぐに
そのことを知る由もないのだが
母の日の日付が変わって、数分が過ぎてから
ムスメから
「母の日おめでとー」
「いつもありがとう」とメッセージがきた。
母の日の日付が変わって、数分が過ぎって
ところが、実に、私の娘らしい。

私の方が
「私を母にしてくれて、ありがとう」と
　彼女に言いたいよ。

まさか、
自分が母になるとはおもってなかった。
子ども嫌いだった私が、
母となり、育児を体験できたのは
まぎれもなく、彼女がわたしの
ところにきてくれたからだ。

夢の一つだった、
地元ラジオパーソナリティの仕事が
決まった直後に

妊娠がわかり、わたしは困惑した。
「なんで、今かな？」と大いに揺れた。
つわりもひどく、キツイ数か月だった。

でも、はじめて、身体の奥から蹴られたとき
フシギに満ちてくるものを感じた。
この存在がノックをしている。
そのときから、私を
めちゃくちゃサポートしてくれていると、
はっきりとわかった。

妊娠後期、歩行困難な状況に陥り、
主治医からは日赤への転院をすすめられたが
結局そのまま、市内のＭ産婦人科で
3日間に及ぶ大難産出産となった。

分娩台の上で、
酸素マスクをし痙攣がとまらない私。
心音がさがる胎児。
真夜中の分娩室に走る緊張感。
それでも、わたしはこの子の生命力を
疑うことがなかった。

あの時から、
ずっと彼女に救われている。
彼女は、
私の最大の理解者であり、メンターだ。

私を母にしてくれてほんとうにありがとう。

堂々と親ばかをするが
あんなにやさしくて、ユニークな子と
過ごしてきた日々は最高だった。
だから、今、彼女はこの家から巣立ち、
寂しいは寂しいけれど

これまで
彼女とすごしてきた時間すべて
たいへんなことも、不安なことも
きつかったこともあったけど、
愛おしくて、楽しくて大切で
そういう気持ちをいっぱい
私にさずけてくれて
私は、幸せ者だと
迷いなく言える。
母の日に思う。
私を母にしてくれてありがとう。