Chapter-590 働かないオジサンたちはいざという時にがんばる?

2016年2月27日 Chapter-590 働かないオジサンたちはいざという時にがんばる?

北海道大学の研究で、働かないアリはコロニーの長期的存続に必須であることが判明したそうです。以前より、2:6:2の法則などがあって、組織の中には優秀な人が2割、普通の人が6割、働かないダメな人が2割いて、仮にその2割を解雇したとすると普通の人から働かない2割に転落する人があたわれて、せっかく下の2割を取り除いても、結局2:6:2になってしまう、というお話です。この場合は働かない2割の人の役目などには言及されることはほとんど無く、とにかく組織というのはそういうものだ的に語られることが多いものでした。

 

今回は、この働かない2割の人の役目について、北海道大学が検討を加えました。

アリのコロニーにはほとんど働かないアリが常に存在しますが、一見ムダな働かないアリはなぜ存在するのでしょうか。

コロニーには常に誰かがこなしていないと全体が致命的なダメージを受ける仕事があり、他のアリが疲れて働けないときに、疲れていない働かないアリが仕事を交代でやることにより、コロニーの致命的な被害を防ぐことができます。実際のアリのコロニーでも、働くアリが休んでいるときに、普段働かないアリが働いていることが示されました。

人間の場合はどうなのか、についてはこの研究では言及されていません。

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