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あなたが会社になる時代。

こんにちは。たそゴリです。

数日前、とあるスラム民の方から
「評価と借金と株の話を詳しく知りたい」
というお話を頂きました。

分かりやすく言い換えるなら
「人間の評価が企業の株価のように
 重視される近未来」
について論じて欲しい。
そういうお話です。(そう受け取ります)(強気)

お話を受けて手元の情報をまとめている内に
膨大な量になることが判明したため
noteにまとめさせて頂きます。

そして本noteは以前に書いた作品の
リベンジ作でもあります。がんばります。

⚠️注意⚠️
僕がこれからお話しする内容は
「評価経済社会」という世界が舞台です。
これを語る上でその提唱者である
「岡田斗司夫」氏を無視することはできません。
この場を借りて敬意を表します。
このnoteの下に書籍のURLを貼っておきます。
名著なのでぜひ。

・ヒトの評価でモノを買う時代

結論から言います。
「モノの価値は均一に向かっていき
 ヒトの評価で物を買う時代が来る」。

第一章はそんなお話です。

その具体例として適しているのが
「AI」
「ラーメン」という
一見結びつけようのない存在たちです。
ではまずは「AI」からお話しします。

AIである「ChatGPT」は現在
GPT4」までグレードアップがなされており
喋りかけると「コード生成」まで行ってくれます。

ではこれが「GPT5」になり
喋りかけるだけで「ゲーム生成」まで
やってくれるとしましょう。

せっかく作ったのなら
Twitterでユーザーを集めたいのが
作り手の感情ですよね。

Twitterに作ったゲームを投稿してみましょう。
すると、みるみるユーザー数は増えていき
あなたの作ったゲームはあっという間に
大人気コンテンツに急成長。
なんてこともあるかもしれません。
夢がありますね。

これが「AI以前の考え方」です。

実はこの事態を放っておくと
5時間後には奇妙な現象が起きます。

なんとTwitter上に自分が作ったゲームと
「似たゲーム」が400個も存在するのです。

それもそのはず。
あなたが「GPT5」に話しかけて
アプリを作ったように

あなたのゲームの人気に目をつけた
「400人の野心溢れる中国人」
「GPT5」に「同じゲーム」を作らせたのです。

この流れはまだまだ止まりません。
5時間後に400個あったゲームは
10時間後には12000個まで複製されます。

なぜなら「中国人の後ろ姿」に目を付けた
「12000人の野心溢れるインド人」
参入してきたからです。

こんな時代では
「モノの価値はほぼ均一」と言っても
問題はないでしょう。

だからこそ「どれで遊んでも同じなら
あの人のゲームを遊んであげよう」。

エンジニアはこうした
「ヒトの評価でモノを売る」売り方を
目指す方向になると思います。

一方で反論がある方もいるでしょう。
「それはAIが得意な業種だからであって
 形ある商品はまだまだ
 モノの価値でモノが売れるでしょ」
と。

そこで私はもう一つの反論。
「ラーメン」を持ってきました。

・均一化するラーメン

ラーメンの仕込みと聞けば
「朝早くから豚骨を煮込んで
膨大な量の食材を切って、
熱い中額にタオルを巻いて。。」
こんな映像を思い浮かべると思います。

ですが大手チェーン店の一蘭や
一部の家系ラーメンは「店舗で料理を作らない」
「セントラルキッチン方式」を採用してることは
ご存知でしょうか?

・「セントラルキッチン」とは
セントラルキッチンとは、
複数のレストラン・学校・病院などの大量に料理を提供する必要のある外食産業や施設の調理を
一手に引き受ける施設である。

ウィキペディア

ラーメンの場合で言えば
麺やスープ、トッピングまでもを工場で作り
店舗で販売する際はそれらを解凍するだけで
売り物になるという画期的なシステムです。

これにより
「青森店と鹿児島店の味を均一にすること」
可能になりました。

では「店頭に立たせる人間」
どうしましょうか。
実は先ほどの方式を採用してる以上
「ラーメンを作るのがうまい人」
店頭に立たせる必要はありません。
解凍して盛り付けるだけですから。

それよりは
「気軽に質問しやすくて居心地の良い人間」
立たせた方が売り上げが出せる。
自ずとこうした結論に辿り着くはずです。

つまり「どこで食べても同じなら
あの人のラーメンを食べてあげよう」

そういった反応を引き出す人間を
立たせた方が良いわけです。

この構図は先ほどのゲームと同じですね。
「どれで遊んでも同じなら
あの人のゲームを遊んであげよう」


そしてラーメンも
「どこで食べても同じなら
あの人のラーメンを食べてあげよう」

以上の2つのお話から
技術の発展により
「モノの価値」は均一化していき
だからこそ
「ヒトの評価」で売り込む。

「80億総営業マン社会」とも言うべき
世界が来ることを説明できたかと思います。

ただ、ここまでお話ししてきたのは
前振りにすぎません。読者の中には

「ヒトの評価が大事になるのは分かった。
 じゃあ評価ってどうやって決まるんだ?
 そもそもどうやって評価を稼ぐんだ?」

こうした疑問を抱く方もいらっしゃると思います

そこで続きます第二章は
「"ヒトの評価"を"会社の株価"として
 見立て、その輪郭を明らかにしていく」
そういった内容となります。

第二章からはさらにギアがひとつ上がります。
体力に自信がある方はぜひお読みください。

例の方式を採用した堀江家。うまそう。

・株式会社「わたし」

第一章、第二章をお読みになった方は
「モノの価値が均一化して
 ヒトの評価が大事になるのは分かった。
 じゃあ評価ってどうやって決まるんだ?
 そもそもどうやって評価を稼ぐんだ?」
こういった疑問をお持ちだと思います。

そこでこの第三章では
「ヒトの評価を会社の株価に見立てて
その決め方と稼ぎ方を説明していく」。
そんな内容となっています

それではまず会社の株価が
そもそもどうやって決まるのか。
ここを軽く説明します。
株価はおおまかに3つの要素で決まります。

①企業業績
②経済的要因
③政治的要因

①企業業績は企業がどれくらい
売り上げを出せているか。
ちゃんと取引ができているのかなどの要素です。

②経済的要因は企業を取り巻く外部環境
たとえば景気が良いのか悪いのか。
金利が上がっているのかどうなのか。
新技術が生まれたのかなどの要素です。

③政治的要因はその企業が属する国の
政治が安定しているかどうか。その国が
とある業界や企業に規制を入れているか
などの要素です。

もっと噛み砕くなら
①素行②所属業界③国との関係性
この3つが株価を決めているわけですね。

ではヒトの評価はどう決まるのか。
実は企業の株価とまったく同じと考えています。
①素行②所属業界③国との関係性
決まるんです。

すでに起きている事例を交えながら
詳しくお話していきます。

まず①素行については「メルカリ」。
こう言われると勘の良い方であれば
 「ああ〜」となるかもしれません。
マンガやバッグ、ブランド服などを買う際
出品者の評価を覗く人は
多いのではないでしょうか。人によっては
多少割高でも評価の良い人から買いたい。
そういう方もいると思います。
評価を計るには普段の行い、
素行は大事な要素です。

次に②所属業界。少々過激ではありますが
たとえばあなたが大手企業で
人事採用面接官をしていたとしましょう。
小指のない応募者が入室してきたら
どうでしょうか。
もちろん本人はきちんと更生して
表の社会に踏み出したのかもしれません。
でもこちらとしては彼の裏に存在した業界
なかったことにするのは難しいですよね。
ヒトの評価は所属する(していた)業界でも
決まるのです。

最後に③国との関係性
これに関しては①素行と
ほぼ同じと思ってもらって構いません。
国から表彰されていたり
国から要注意人物とされていたりそうした要素で
評価が変わる場合はあるでしょう。

以上がヒトの評価を決める三要素であり
「評価はいかにして決まるのか」の説明です。

そして次に「いかに評価を稼ぐか」について。
これもまた大まかに3つ要素があるわけです。

①良い行いをしたら公表する
②無意味に他者の評価を下げない
③レピュテーションファウンディング。

順に説明していきます。

①良い行いをしたら公表する
企業は株価を上げたり維持するために
株主に対してビジネスの結果発表をします。
であるならば、あなたが評価を上げるために
やるべきことは「良い行いをしたらさりげなく
公表する」
ことではないでしょうか。
公表されているからこそ他者は安心して
あなたを評価できるのです。

②無意味に他者の評価を下げない
これは評価を失わないための方法です
現在の貨幣経済社会において
「他社の株価を下げること」
株価操縦として「犯罪」扱いをされます。
であれば評価経済社会におけるタブーは何か。
それは「他者の評価を下げること」ですよね。
そういう意味では悪口や
分かりやすい嵌め込みを行う人は
評価が下がることでしょう。

③レピュテーションファウンディング
株を発行することで配当を渡す代わりに
資金をもらう「ファウンディング(資金調達)」
企業のやり方ですね。では資金調達ならぬ
レピュテーションファウンディング(評価調達)は可能なのか。実はインフルエンサーがそれを
頻繁に行っているわけです。
リツイートしたら抽選でプレゼント
いいねした人の中から抽選で招待」などです。
その報告をツイートや動画であげているのは
れっきとした株主総会なわけですね。

お疲れ様でした。これでようやく
評価はどうやって決まるのか?
そもそもどうやって評価を稼ぐのか?
この2つの問いに答えられたかなと思います。

あまりにも企業の活動に似過ぎていて
読んでいくうちに社長になったかのような
気分になるかもしれません。

ですがその感覚は本当にその通りで
評価経済あなた自身を株式会社にしてしまう。
そういった性質を帯びているのです。

これが冒頭にお話した
「人間の評価が企業の株価のように
重視される近未来」
の内容でした。
読者の方にとって新鮮なお話を届けられたのなら
光栄です。

さて、メインの話はこの章で終わりとなります。

ここまでお話を読んできて
「なるほど、ヒトの評価が
大事になるんだ!評価を上げよう!」。
そう思ったあなたはとても賢いと思います。

でもお忘れではありませんか?
「株価」は「暴落」が起こり得ることを。
そして想像できますか?
「評価」も「暴落」が起こり得ることを。
「その後に何が起きるのか」を。

次の章にはそんな
「評価経済の暗黒面」について話すことで
より立体的にこの社会を捉えていきます。

気になる方は是非いらしてください。
では一旦、お読み頂きありがとうございました!

思考の土台となった岡田斗司夫氏の書籍です。

・評価経済の暗黒面と炎上のメカニズム

改めてこんにちは。そしてお疲れ様でした。
あの大津波のような文字列を追ってもなお
評価経済の暗黒面、ダークサイドを覗きたい。
そういった方が目を通してくれてると思います。

ではさっそく本題に入ります。
先ほど私はこういう話をしました。

③レピュテーションファウンディング
株を発行することで配当を渡す代わりに
資金をもらう「ファウンディング(資金調達)」は
企業のやり方ですね。では資金調達ならぬ
レピュテーションファウンディング(評価調達)は
可能なのか。実はインフルエンサーが
それを頻繁に行っているわけです。
「リツイートしたら抽選でプレゼント」
「いいねした人の中から抽選で招待」などです。
その報告をツイートや動画であげているのは
れっきとした株主総会なわけですね。

そしてこうとも言いました。

評価経済はあなた自身を株式会社にしてしまう。
そういった性質を帯びているのです。

そして最後にこんな話をしました。

でもお忘れではありませんか?
「株価」は「暴落」が起こり得ることを。
そして想像できますか?
「評価」も「暴落」が起こり得ることを。
「その後に何が起きるのか」を。

「評価経済における株式」
活用する人間はインフルエンサーに多いと
個人的には思います。
そんな彼らの周りで生じるアレコレから
「評価経済の暗黒面」を読み解けるのではないか。

この章はそんなお話です。

インフルエンサーの具体例をお話しするまえに
株式について軽く説明します。

株式について。会社はという
会社の経営権を買ってもらうことで
お金を集めます。そして買ってくれた人には
配当というお金を定期的に払う必要があります。
1万円投資されたら2万円でお返しするわけです。
仮に配当を払えなくなったり元の投資額(元本)
(この場合は1万円)すら返せなくなっても
企業には元本+配当の支払い義務がありません

この株。貨幣経済では
「貨幣」というアイテムで買えますね。

では評価経済では何を使って株式を買うのか。

僕が考えるに「注目」という通貨が
そこで使われてると考えます。

つまり私たちは
・YouTuberやツイッタラー(インフルエンサー)の
株式注目という通貨で購入し(フォロー)
・たまに提供される商品(動画やツイート)を
単品で買う場合も注目で購入し(いいね)
・提供された商品(動画やツイート)を
注目で送料を払って転売してる(リツイート)
のではないでしょうか?

定期的に注目を払って
を買ってるからこそ(フォロー)
私たちは投稿の面白さ(配当)を求めるわけです。

ではそこで
・フォローしているYouTuberが
コロナ期間中にノーマスク会食をしたら
どうでしょうか?

・フォローしているツイッタラーが
知人に脅迫をしていたら
どうでしょうか?

これは「素行」の悪さを
公表したことになりますよね?

彼ら(インフルエンサー)の
評価(株価)は当然暴落します。
そしてそのフォロワーが注目
定期購入していたフォロー(株)も
価値が下がるわけです。

こうした場面では
単純に悲しい」と言う人もいれば
私(俺)の注目を返して!」と言う人もいます。

そして後者の人は
株式を「売る」ことを始めるのです。つまり
「こんな人だと思ってなかった。悲しい」系の
投稿でいいねやリツイートをしてもらい
「注目」の元を取ろうとする。

これがいわゆる
「炎上」のメカニズムではないかと
私は考えています。
怖いですね。

ほんとにその通り。

こういった話を聞くと
どうやったら炎上を避けられるのか。
こういう考えになると思います。

ここで考えて欲しいポイントがあります。
インフルエンサーのAさんがいるとします。
同じ時期にAさんのアカウントを
フォロー(注目で株式を購入)した
BさんとCさんがいるとしましょう。

Aさんがある日不祥事を起こし
Aさんの評価は暴落(炎上)しました。

Bさんはそれを知った直後に
フォローを外すだけで終わりましたが
Cさんはそれを知った直後に
お気持ちツイートでさらに炎上させました。

BさんとCさんは何が違かったのでしょう。

ここに炎上を回避するポイントが
あるのではないかと私は思うのです。

というのもBさんとCさんは
同じ時期にフォローしたのだからAさんに払った
注目の額」は2人とも同じなんです。

でもBさんはそれを「損切り」で終わらせ
Cさんはそれを「取り返そう」とした。

ここから推察できるのは
CさんがAに投資していた"注目"は
"Cさんが保有していた注目の大半"だった。
というものです。

これは何もインフルエンサーとファンの関係
限った話ではありません。

親が子供に怒ってまた優しくするのは
自分の注目の大半が
子供に注がれている状態だから怒るのであり
子供は関係者が少ない以上、必然的に
自分が子供の大株主であるため
もう一度注目を投資してあげてるわけですし

客の女の子がホストを刺すのは
自分がもっている注目の大半を投資したのに
他の女と遊んでいるという素行の悪さから
彼女にとってのホストの株価が暴落し
その株を売って元を取ることができないため
代償として刺したわけです。

CさんにとってのA
親にとっての子供
客の女の子にとってのホスト。

Cさんと親と客の女の子は
自分が持っている注目の大半」を
相手に投資していたため
相手の評価が暴落した時に
怒りを持ったわけですね。まさに
「私(俺)の気持ちを返してよ!」ってやつです。

つまりこの話から分かることは
・「人によって保有できる注目の量は違う」。
・「そしてそれは本人の健康度に左右される」。
・「相手が保有してる
  注目の大半を自分に投資されていると
  自分の評価が大きく下がった時に
  火をつけられてしまう。


ということですね。
これを踏まえて行った方が良い炎上対策は

・「不健康な人からの注目を避ける
  →基本。
・「相手が持っている総注目の10%以上の
  注目はされないようにする

  →基本。
・「定期的に適度に自分の評価を下げる
  →あえて下げることで
  「その程度の下げで怒る人間」から
   注目を受けなくて済む。

この3つにまとめられるのではないでしょうか。
この方法はインフルエンサーに限らず
日常の「ちょっと期待を集めそうな場面」で
使うこともできると思います。

評価経済社会のなかなかスリリングな一面を
ご説明できたのではないかなと思います。
と同時に僕の述べた広義の炎上対策も
割と理にかなっているやり方だと思うので
参考になったら嬉しいです。

・終わりに

これで本noteでお伝えしたいことは
全て書き切りました。

むちゃくちゃ長くなりましたが
本当にお疲れ様でした。

なにより長年温めていた構想を
こうして伝える機会をくれたスラムの方
そして今回の話の全ての発端となった
岡田斗司夫氏に深い感謝を申し上げます。

タイトルや文中でもお伝えした通り
これからの社会はひとりひとりが会社になる。
そんな世界になっていくと私は確信しています。

だからこそ、
まだ思いやりが経済化する前の世界だからこそ、
このnoteは純粋な思いやりで書いたつもりです。

誰も経験したことがない新世界で
あなたが"善き"プレイヤーとなることを
心から願っています。

お読み頂きありがとうございました!

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