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「ムトゥ 踊るマハラジャ デジタルリマスター版」(映画1995、2018)

大地主・ラージャに仕える陽気な使用人・ムトゥはみんなの人気者。ラージャが女優・ランガナーヤキに一目惚れするが、彼女はムトゥを好きになり...。

と、古今東西にありがちな三角関係のベタな物語。それをベースに冒険やサスペンスが絡むのだが、最も比重を占めるのは歌と踊り!ミュージカル映画とは違うのだが、やたら歌って踊るのがインド映画なのか。

167分の長丁場で、踊りのシーンは一回5分くらい。それが何回か繰り返されるので、だんだん飽きてきた私は中盤以降早送りしてしまった。

1998年の日本公開当時、大流行りで雑誌やテレビ新聞などで大いに取り上げられていた。インド映画って、とにかく踊ってるのねと思った。

色彩鮮やかな衣装、ヒロインの派手目な顔立ちも、エキゾチックで独特の雰囲気がある映画だった。よくできていて、最後のヒューマンちっくな展開は驚いた。

「いつ現れるかはわからないが、必要な時には必ずいる」何度が出てくるムトゥのこの台詞、とても良いと思った。大事なことである。

映画を見ていて思い出したのは、12年前に亡くなった友の事。カレーが好きな彼女とインドカレーの店に行き、店内で流れていたのがこの映画か類似作品だった。おしゃれで素敵な女性だった。彼女はもういないけれど、時々こんな風に思い出として現れる。

映画の感想というよりは、亡き友への追慕の念を呼び起こした事を記しておきたい。


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