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Dearにっぽん「僕は最果ての島医者 北海道・礼文島」 (ドキュメンタリー NHK)

猛烈な風が吹き付ける北海道礼文島。2年前、医者として、この島に戻ってきたのは升田晃生さん(36)。間もなく定年を迎える父・鉄三さんが築いてきた「患者が住み慣れた島で、最期を過ごせる医療」を引き継ぐ。この冬、晃生さんは、余命半年の患者と向き合った。島で300本の桜を育てる“礼文の花咲かじいさん”。人生の最後に医者としてできることは何か?故郷で新たな人生を歩み出した島医者、成長の物語。
(以上 公式HPより)

人は何のために生きるのか。
近年身近な人の死が重なったせいか、そんな事を考えるようになった私に、とてもタイムリーな番組だった。

東北の総合病院での消化器外科のスペシャリストとして、年間130件以上の手術を行ってきた升田医師。
世界に羽ばたく同期を意識しつつも、総人口2000人余の礼文島の診療所で働く事を選んだ彼の想いは「医師として、自分にしかできない事をしたい」との事。その言葉通りに、整形外科や小児科など、専門以外の分野もこなす姿はとても頼もしい。

メインテーマとなっている"礼文の花咲かじいさん"との交流。
「命がなくなるまで、桜の手入れはするつもりだ」と言っていたおじいさん。亡くなる5日前には身体が辛くて、桜山の近くに寄ることも無理だと弱音をもらしてしまう。
それでも本心を思いやって、入院への道すがら桜山に寄って見せてあげる升田さん。
彼は医師として人として、最善を尽くしたと私は思う。

人には、生きているうえで与えられた使命があるのだと、この番組をみて強く思った。
私もいつまで生きられるかわからないが、どうしてもやりたい事に早く着手しよう。

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