obrigado.mario (kakuya takahama)

雑多な書き物を投稿してます。

obrigado.mario (kakuya takahama)

雑多な書き物を投稿してます。

最近の記事

2024年3月の短歌

アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 獅子頭のような雲が数分後ロケットになりやがて消え去る ひょっこりとギズモ現る曲がり角驚き見れば愛らしき犬 この先は海へと続く川のごとくうまく流れる世の中ならば コロナ禍で雰囲気暗きラーメン屋三年後には明るくてあり かの地には行ったことさえないけれどカップで食すなみえ焼そば 締め切りの重圧かかる中せめて今日の試合に勝てればいいな 計画と予定をぎっしり箱に詰め腕に抱えて歩きはじめる 彼岸すぎ寒さ

    • 2024年2月の短歌

      アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 新しいことをゆっくり急ぎつつ始める中の節分の朝 夜半過ぎトイレに立ちてまた眠り夢を見る間に2時間が経つ 一向に進まぬ件が気にかかり下弦の月に問いかけてみる ぽかぽかの陽だまりで聞くコメントは昨シーズンの恨み節など 早起きの人家の窓の煌々と白き灯りに暖かみあり 新しいオファーの中身考える冷えた北風背中から吹く 稲荷社の鎮座まします小丘の参道横に緋桜の咲く カーナビの指示にときどき逆らって知らな

      • 2024年1月の短歌

        アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 新年の三日目にして初散歩心と身体整えながら 薄く開いたるカーテンの隙間から半月の灯が明るく見ゆる 朝6時お店を開けるうどん屋に今日も数台クルマが並ぶ 新年が明けてもうすぐ一週間季節は変わり今日は小寒 夢の中知らない街を歩きつつ自転車飛ばし車にも乗る 漆黒の闇は紺から茜色月は隠れて金星きらり 早朝のまだほの暗い川面にて笑い袋のように鳴く鴨 8時前強い眠気が降りてきて夜半過ぎまで夢も見なくて

        • 2023年12月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 まだ夜の明けぬうちからヘリが飛ぶ訳知らぬまま師走はじまる 気の置けぬ同窓生との忘年会それでも少し気は遣いつつ 去る人を留めることは無理だけどせめてうれしい知らせを混ぜて 三日月が薄い雲間に隠れ居て下から朝焼けが忍び寄る 一介の野球小僧への付託で夢とうつつがゆがんで見える 風上へ半身斜めに進みゆく雨雲おおうその先の空 寝返りを夜中に何度も繰り返すとかくこの世は不安がいっぱい アサンポを始める時

          2023年11月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 刈り取られ隅に積まれた土手草を散歩シューズでやわらかく踏む 橋上の車の灯り川に落ち「i」の一文字横に流れる 満月を受けて気分もルナティックざわつく心夢に流して 最後までチームの後押しし続けるサポーターたち誇りに思う 外気温ひと桁台の寒さより眠さの方がすこし勝れり 今日はまあ言うても勤労感謝の日だけど締め切り待ってはくれぬ 行く道は左後方からの風そよと吹かれてゆっくり歩く 水鳥の渡りの季節はじ

          2023年10月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 セッティング終えたばかりのMac mini冷房風で涼んでござる 19度あたりで寒さ感じてる順化進まぬ仲秋の候 イヤフォンの音を絞りし隙間からくたびれ気味の靴が鳴るなり 性急に秋深くなる風を受け思わぬうちに早足になる 真夜中の眠れぬ時間やり過ごし変な夢経て朝目を覚ます 真夜中にふと気がついてレコーダの充電ケーブルさしてまた寝る 壁板を建てはじめたる新築はわずか二日で屋根までついた 朝一でチャー

          2023年9月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 家々を紗幕で覆い隠しつつ雨がこちらに近づいてくる 雨上がり空を写せし水たまり地中に深く深くひろがる お試しにエアコンつけず横になり汗に起こされ夜水を飲む 曇天に紅い煙をまき散らし今朝の太陽おでましになる 涼しさに気づけば日の出も遅くあり土手に出るまでライトを灯す 寝過ごして遅く出かける散歩道朝日の圧にまた眠くなる のど飴を舐めてイガイガ治めるもからさの沁みてまた咳がでる 見渡せば視線の遠く先

          2023年8月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 南からにじり寄りたる台風が週末予定をヤキモキさせる 野分去りまた日常に立ち返るその暇もなくお盆は来たり 日が昇る先は半分青い空暑さの中で秋かぜ羽織る 夜明け前すでに賑わう洗車場台風7号和歌山上陸 蟹どもが吾の足音に驚きて逃げ込む先は青き草むら 寝苦しき夜に目が覚め時計見る夢の続きは追わないでおく 大筆に白い絵の具を含ませて空をなぞったような雲あり 土手草の刈られた後が土にまみれノスタルジック

          2023年7月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 長き雨上がりてようやくアサンポを再開すれば体稍重 明け方に雨の気配がない今日はゆっくり歩く乾いた小道 緑なす絨毯のごと広がりて早稲の稲穂の首を垂れる 青色のサーフボードを屋根に乗せ軽自動車はいい波めざす 梅雨空の名残り惜しむか道端に未だ咲きたるあじさい花よ 山際にかかりしもやは雨足か距離あるここも時おりパラリ 昨晩の敗戦試合を反すうし質問事項を考える朝 梅雨明けはどこにありやと黒白の雲に問い

          2023年6月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 存在感たるや隣家のあじさいの雨上がり後のつゆに塗れて リアルかつシュールな夢に起こされて二度寝三度寝重ねつつ朝 虫求め空中ジャンプの魚たち淀む川面に正円描く アサンポの道の途中のアパートの空き部屋いまだ埋まらずにいる 旅先の雨に体を濡らしつつ神社城館訪ねて歩く 夜勤明け車庫に停まりしタクシーのダッシュボードに制帽ひとつ 一年でいちばん朝が早い日の朝日は雲の合間に薄る 鰐塚のアンテナ群が空中に

          2023年5月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 ゴールデンウィーク中日は普通の日されど朝日は黄金を纏う 一眼の出番を急に依頼され紙のマニュアル読みはじめたり 薫風に吹かれ遊子が尋ね来る都於郡なる古城のもとに サッカーのプレー以外の姿勢問う吾に主将の真摯な答え 予報には出ない程度の雨が降る連休明けを惜しむごとくに エアコンのマニュアルにない長持ち法取り付けに来た人から学ぶ たまに聴くむかしの曲に新しき音をみつけて心がさわぐ アサンポの道沿い

          2023年4月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 新年度明けて変わらぬこともあり今日のお昼はカレーにしよう みちしおと東の風の後押しで水嵩弥増す気水域かな 起きぬけの心の澱をしばし消す寒の戻りの風の冷たさ 淀む川辺にひとり立つ釣り人は何を目当てに糸を垂らすや まぶしさも二倍増なりのぼる陽と川面の反射同時に受けて すべり台ひとつだけある公園がシロツメグサに占領されり 雨はもうすぐ上がるとアプリが言う道路に雨の痕はなけれど のぼる日を土色に染め

          2023年3月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せます。 光差す行く手を雲にはばまれて街に二度寝の機会を与う 袖まくり体の熱を逃しつつもネックウォーマーまだ必需品 アサンポのお供にSZAを聴きながら雨の気配を四方に探す 川中に浮かびしゴミ袋めがけ鴨が静かに近寄りてゆく 真夜中に眠れずひとり寝屋の中こころ整うアプリを弄る ダークサイドに落ちることなきようにマスクの下で笑顔をつくる 双石(ぼろいし)の頂をなす三角が分厚き雲を支えて立てり 雨止むも晴れ間広が

          南国育ちが東北でホヤを

           九州では気象予報士が梅雨の話題をはじめたころ、仕事で訪れた宮城県仙台市。夜、仕事仲間が集まり、ささやかな宴を張ることになった。  地元の方の案内で向かったのは、県庁近くにある魚介が専門の居酒屋。いちばんの目当ては東北の珍味、ホヤだ。ふだん、九州に暮らす身からすると、聞いたことはあるけれど、食べるどころか見たこともないもの。好きな人と苦手の人の評価の振れ幅も、興味深い。  まずは生ビールで乾杯し、お通しをつまみながら待つ。やがて、小ぶりな器に盛られたホヤが運ばれてきた

          南国育ちが東北でホヤを

          テゲバJFL第11節 奈良クラブ戦

          梅雨はどこへ行った?スマホアプリで予報を見ると、最高気温予想は29度になっていた。2019年6月16日、日曜日の天気は快晴。梅雨入りして約半月、梅雨前線は沖縄付近に停滞しておりあと1日か2日、雨の気配はない。炎天下での観戦を予想して腕や顔に日焼け止めを塗り、ペットボトルも2本用意して会場であるKIRISHIMAハイビスカス陸上競技場(宮崎県総合運動公園陸上競技場)に向かう。 ここ1か月ほど、仕事や所用で観戦のチャンスを逃していた。前回は都農町の藤見総合公園陸上競技場で行

          テゲバJFL第11節 奈良クラブ戦

          膝行にてお進みあれ(短縮版)

           梶村祥四郎にとって、一世一代の晴れの日だった。 先月、城下のはずれにあった在家より出火があった。たまたま現場を通りかかった祥四郎は町方衆とともに消火に努め、町奉行配下の役人たちが駆けつけたときには、一棟の全焼のみで鎮火していた。大方は町衆の働きであったが、その場にいた唯一の藩士として特に手柄を認められ、藩主へ拝謁の栄に浴することになったのだ。  祥四郎はすでに大広間にいて、時間が過ぎていくのをただ、待っていた。藩庁の大広間にはいるのは初めてである。遠国にも見事さが聞こえた

          膝行にてお進みあれ(短縮版)