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仙豆だ!喰え!!

節分も過ぎぬれば暦の上でも漸く令和5年が始まり、はや1週間が經とうとしております。
折しも「追儺の儀」で用いた煎り豆をせっせと食べているところでありますが、今年も鬼門の方角となるバルコニーにいさゝかでも厳かに撒いた次第でございます。

鬼は外、福は内

普段が色々とチャランポランに過ごしているくせにこう云う事に妥協しないのが私の一人暮らしであります。

さてこの節分でお馴染みの「炒った大豆」でありますが、私の好物でございまして、とうに歳の数を大きく超えた数量を食べております。
これは謂わば「神聖な豆」であるのでございまして、毎年こう云う入れ物を用意するのでございます。

自作「仙豆の壺」

雑貨屋で賈ってきたこの小さな壺に自作のステッカーを貼附すれば立派な「仙豆の壺」の出來上がりです。
蓋は木材を用いて自作致しました。やはりこの壺の蓋はこの形状でなければいけません。

中身は勿論……大豆

カパっと蓋を取れば劇中宛ら壺の中は仙豆ならぬ大豆で満たされております。
さあ、ヤジロベーの様に澤山手掴みで食べましょう。
一口噛む度にカリコリとあの歯触りが樂しめます。

ここで大事な事はこれが單なるおやつではなく、恰も「傷附いた軆で仙豆を食べる事」をイメージする事であります。
すると、不思議と元氣になれる様な氣がするものでございます。
鬼を避けるありがたい豆、パッケージには羽黒神社でお祓いを受けたと書いてあった品物なので、こうしてありがたく頂戴するのが正解だと思っております。

しかし、流石に1粒で数日は食事をしなくても平氣と云う訳にはいかないので、適宜間食を摂る事に致します。

可愛らしい饅頭…

一寸一服の幸せなひと時。
實はこの饅頭ですが……

ナメック星のお土産

SU83方位の9045XYと云う位置に在る地球から4339年と3ヶ月かかる「と或る惑星」の銘菓なんだそうです。



…と云うのは嘘で、仙台驛で賈ってきたお土産にほんの鳥渡手を加えただけです。
本當は「ずんだ豆うさぎ」と云うお菓子でお求め易い価格でそこそこ美味しいのでよく東北出張の折に賈って帰るやつなのです。

嘘つきは魔封波でお仕置きです!

日々こうした「どうでも良い事」を樂しんでいると厭な事ばかりの世の中でも平常心を保って泰然自若としていられる様な氣が致します。

時にイマドキはこの命題を理解出來ないのか、或いは精神に何等かの異常をきたしているのか、特に寿司屋等で自身の人生に於いて壊滅的な問題を愚かしくも自ら引き起こす人が居る様でございますが、大事な事は「人様に迷惑をかけない事」を樂しむ事であります。
鬼は外・福は内とは或いはこう云う事かもしれません。

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