あやかしの鶯谷：鶯谷の一角には、人を誘惑する美女の姿をした妖怪「あやかしの女」が現れると伝えられています。
このあやかしの女が現れると、男性は一瞬で魅了され、あやかしの女についていくという話があります。

鶯谷駅には「鶯谷の赤いランプ」という怪談があります。
昔、鶯谷駅周辺には遊郭があり、夜には赤い提灯が灯されていました。

ある日、遊女が客を待つために提灯をつけていたところ、風が強く吹き、提灯が揺れて炎が消えてしまいました。
すると、遊女は提灯に火を灯すために煙草の火を借りたそうです。
しかし、それ以来、鶯谷の街には赤いランプがたくさん現れ、夜になると遊郭のような様子が見られるようになりました。

そして、ある夜、鶯谷駅に向かって歩いていると、突然後ろから「おいでよ……」という声が聞こえてきたという話が伝えられています。

これが「鶯谷の赤いランプ」と呼ばれる怪談の起源とされています。
現在でも、鶯谷駅周辺ではこの怪談にちなんだイベントやスポットがあるとされています。

かつて鶯谷に住んでいた女性が、突然、人間の姿から大蛇の姿に変身するという話があります。
この蛇女は、人間の姿で男性を誘い込んでお酒を飲ませ、大蛇の姿に戻って男性を襲うという恐ろしい存在だとされています。

鶯谷にある蒲原稲荷神社の狛犬には、とある秘密が隠されているという噂があります。
狛犬の片方が、うつむいているところがありますが、これは通行人に見られると縁起が悪いという理由で、特別に作られたものだと言われています。また、この狛犬を触ると願いがかなうとも言われています。

火事場の仏像：鶯谷にある護国寺には、「火事場の仏像」と呼ばれる仏像があります。
この仏像は、昔、火災が起こった際に仏像の後ろから不思議な光が出て、火災を食い止めたという伝説があるため、地元民には信仰を集めています。