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「一人暮らし歴1ヵ月男」による、一人暮らし体験談

一人暮らしを始めて、一か月が経った。あっという間だ。

一人暮らしを始める数か月前、ワクワクに駆られ、妄想を思い思いに膨らませて下のコラムを書いた。

このコラムから文章を抜きとり、今の自分がコメントを入れてみる。

一人暮らしは絶対に寂しい。
風邪を引いても誰も看病してくれないし、慰めのご飯も出てこない。
逆にテンションが上がっていても誰にもそのノリを伝えられない。

「家」という敷地に独りぼっちなのではなく、「街」というただっ広い土地でボッチ。一人暮らしの寂しさというより、街の寂しさはあるかもしれない。
大学院ライフが始まり、街に知っている顔が増え、失敗や変化をダイレクトで感じる日々が始まれば、寂しさを感じることも多くなりそうだ。


勝手にお風呂は沸かないし、服はキレイになってくれない。
明日学校へ持っていくためのお茶は勝手に作られないし、朝起きてもご飯の支度はされていない。

風呂場に給湯器がない。湯船につかりたい。

僕は水分の消費量が人一倍多い。実家に帰ると、「あんたがいるとお茶がすぐなくなる」と親に言われる。
冷蔵庫のお茶ポットに満タンの麦茶があると安心する。半分を下回っているとソワソワする。

朝ごはんはついつい最低限になってしまう。冷蔵庫の中には、ウィンナーもあるし、ヨーグルトもある。ジャムもある。
だけど毎朝トーストにバターとはちみつをかけてかぶりつくだけだ。
食べるものはあるけれど、朝からココロに無理をして支度をするくらいなら、量は最低限でいいからストレスフリーな朝でいられる方を選んでいる。

自分が食べる朝ごはんを寝ぼけながら準備している時が一日で一番「生」を感じるのは僕だけだろうか。


僕はなぜかやっていける自信がある。
最初の数か月こそはバタバタになるのは見えるが、逆にそれが楽しみだ。

自分が思っていた以上にやっていけていると思っている。
引越しの搬入の翌日、荷物整理を手伝いに来てくれた彼女にはすごく情けない顔を見せた。あの時の僕は右も左もわからず、すごく弱っていた。

初めての非都会な生活に、まずは移動手段に悩んだ。そこから気温の違いが結構大きいことに戸惑った。この季節だと、天気予報で見る数字より体感温度が低いことが多い気がする。

もう派手にバタバタすることはなくなってきたが、「かつてのバタバタを自分は楽しめていたか」と言われれば疑問符が浮かぶ。


朝起きてパンを焼いてはちみつバターを塗りたくり、洗濯を回して、大学院へ行く準備をする。時間があればコーヒーなんかも淹れちゃいたい。
家へ帰ってきて、湯船に湯が溜るのを待ちながら、しょぼい夜ご飯を作り、明日のためのお茶を作る。
家事が一通り終われば、研究(室)のことに取り掛かる。

大学院中心の生活はこれから始まる。ココの答え合わせはもう少ししたらやろう。


料理をすることよりも、皿洗いをすることの方が好きだし(誰が変態だ)、風呂/部屋掃除も部屋をきれいに保つ点では、現在のアルバイトでの経験があるので何も心配はしていない(清掃員のアルバイトではない)。

料理は好きではないが、嫌いでもない。大がかりな予定がない日は自炊をしている。狭いキッチンではありながらもよく頑張っている方だと思う。

自炊は楽しい。今まで大したものは作ってきてないが、コンビニ飯に負けそうになるほど自炊を億劫だと感じていない。
もちろん自炊のレベルはまだまだ低い。レシピを見ずには「美味さ」は保証できない。〇〇を入れておけば間違いないという感覚もまだ備わってない。

漢字ドリルを渡された小学生のように、分量も手順も忠実に手本に倣っている。でも、誰かからメニューやレシピを教わり、自分のものにする感覚がとても楽しい。料理のできる男になりたい。

料理ができれば、もう問題ない。使い終わった皿を放置できない性格なので、シンクに皿がたまることもない。部屋の掃除もトイレ掃除も定期的に行っている。


ここまでの「未来生活論」はただの痛い文章になる可能性もある。
ただ、朝ご飯のはちみつバタートーストとコーヒーだけはこの通りになると思う。

その通りだよと僕はニヤける。

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