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外来の予習

理由もなくおなか壊すし、だるいし、なんだか調子の悪い日でした。僕は結構そういう日があって、朝起きたらすぐわかるんですよね。そういう日は何も生産できないんで、落ち込んでしまいます。みんなそんな日ないですか?

今日は職場に行って、外来の予習をする日にしていました。治療している疾患と治療方針、次の外来の予約はいつ頃かまで考えます。今日は外来の予習だけして、あとはゲーセンいってツイッターしてまた1日を無駄にするのでありました。

呼吸器内科医(自称)の僕としては、この外来の予習はとても大切なことだと思います。外来って、毎回素早い判断を求められます。初診だったり、いつもの患者さんが不調であったり、様々な対応を瞬時に行わなければなりません。いろんな方向からやって来る球を打って打って打ち返すみたいな勝負なんですよね。教科書と違って、臨床は変化球ばかりです。まさにこれだとフルスイングできるような症例にはそうそう出会いません。

ではその変化球に素早く対応するにはどうすればいいのでしょうか。逆説的ですが、もっとも大切なのは「対応する時間を確保すること」だと思います。そのためには、既存の予約患者さんの対応は予め想定していなければなりません。不確定要素に素早く対応するには、「時間があるという気持ちの余裕」が何よりも必要です。
また、「ぶれない診療の軸を作ること」も大切です。様々な教科書や症例の経験から、自分なりの型を身に着けます。自分の型は基本を見直し、アップデートしなければなりません。いずれ反射神経のような判断力を身に着けるために。

そういう診療のために、外来の予習が大切です。予約患者の勉強をしておくと、時間の節約だけでなく、新たな発見があります。あれ、この人ワクチンをうっているのかなとか、そろそろ肺活量を検査したほうがいいかな?とか普段の外来で時間がかけられないことに気が付くのです。外来ですぐに計算できない、ILD-GAPを計算することもでき、丁寧な診療を行うことができます(電子カルテの仕様で難しいだけなのかもしれませんが)。
呼吸器内科医にとって一番大事なのは、胸部の画像所見です。フォローしていない胸部の陰影がないか?フォローを終了した理由は何か?

そうして6か月~1年に1回くらい、外来サマリを作成します。かかりつけ患者が救急に来てもすぐわかるように。実際来てもあんまり読まれないんですけどね。

これを繰り返すと、外来の予習時間も少なくなって良い感じです。毎週少しだけ強くなる。皆も外来の予習をしましょう。

ノート書いたしツイッター見て寝ることにします。今日はノーカンということでひとつ。


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