見出し画像

サイゼリヤと美食

突然ですが、僕はサイゼリヤがとっても好きです。
安いし、上手いし、出る早さは普通だけど。

サイゼリヤの良いところは、何っていってもペコリーノチーズをこれでもかというレベルで食えることです。おすすめは「たっぷりペコリーノチーズのポモドーロ」。好きすぎてたまらないっす。

週1回は食べたい。月1回食べないと不穏になりそう。
注文番号は「PA23」です。いいですか「PA23」ですよ。
基本サイゼリヤに来たら注文票に「PA23」って書いておけばいいです。暗記しましょう。センター試験で I'm looking forward to と来たら、次は-ingが来ますよね。同じレベルです。

そして美味い「アロスティチーニ(AA02)」が食えるところです。ラムの串焼きのことです。ラム肉でちょっと香りが苦手な人がいますが、大丈夫です。ついている「魔法の粉」をどっぷりつければ何も問題はありません。嫌なことを全部忘れます。

人は、サイゼリヤに行くべきなのです。

一人で悲しくなったり、お腹がすいたら、サイゼリヤに行けばいい。
みんなでわいわい楽しみたいなら、サイゼリヤに行けばいい。
幸せになるおまじない、PA23、AA02。
ドリンクバー(DB01)で喉を潤し、イタリアンジェラート(DE05)でしめちゃうのもありかな。

そんなサイゼリヤ教徒の僕ですが、高級レストランの味は分かりません。
とにかくファミリーレストランが好きです。

そのルーツは子供の頃にあります。たまーに親がファミレスに連れて行ったことがあって、なんておいしいんだと感動したことがありました。今考えれば、甘くて塩辛い、子供が好きな味だったんだろうなと思うんですが。

ただ、親はファミレスにあまり連れて行ってくれませんでした。調味料が体に良くないとか気にしてたんでしょうね。もっともっと行きたかったなぁ。
大人になった今、あの美味しいファミレスの味を何度も味わいたい、今その夢が実現して幸せなんだろうなと思う日々です。

そんな僕のサイゼリヤ好きは、なぜだかいろんな人が共感してくれました。
言わせる人にいえば、それこそが本当の美食なんだそうです。うれしいな。今日はティラミス(DE01)行っちゃおうかな。
年収を考えたらもっともっとグルメができるはずなのに、地に足がついた等身大のおいしさを味わっているのだと。
確かにそういう印象は受けるのかもしれません。なんか通っぽいですよね。うんうん。DB01おかわり。

でも、僕自身は、やっぱりそれは美食だとは思っていません。

食事って食材と味付けが根本じゃないですか。
この年まで生きてしまったら、料理を食べる前に「だいたいこんな味だろう」とイメージをつけてしまうんですね。どんな料理でも、自分の想定したベースがあって、その範囲のなかで美味いとか不味いとか考えてしまう。
味にレッテルを貼っているんですね。悲しいものです。

もったいないなぁとも思うんですよね。
まだ巡り合えてない、食べたことのない食材、考えたことのない味付け。きっとまだあるのかもしれません。例えば海外の料理とか。もしかして、自分にとってすっげえ美味い組み合わせだったりして。

もしそれが脂っぽい食べ物だったなら、年をとったら食べられなくなります。僕そんなに胃腸が強くないんで、今しか食べられないかもしれません。巡り会えないまま死んでいくのがもったいないなぁ。

未知なる食事に思いを馳せながら、結局は面倒になってしまう自分がいます。未知なるものに手を伸ばせず、手っ取り早い快楽であるPA23、AA02に手を伸ばしてしまうんです。こんだけ言っといてなんですが、結局探すのがめんどくせえんだよなぁ。誰かグルメの友達いないかな。

残り人生で、ご飯を食べる回数だって有限です。美味しいものを知らないまま年をとり、誤嚥性肺炎になってしまうんだなぁ、いやだなあ。そこまで生きてるかもわかりませんけど。

今日は何を食べれば後悔しないのかな。
健康を考えて、にんじんサラダ(AA13)つけとくことにしました。

考えたり、迷ったりしたらサイゼに行きましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?