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あとの祭|詩

わっしょいわっしょい
外から音がする
気持ちが乗らなかったのは
その輪に入らなかったから

わっしょいわっしょい
音が大きくなるたび
気持ちがささくれる
後悔はない

神輿の周囲は別世界
目の前にありながら
自分とはかけ離れた
遠い出来事

まだまだこの街に
馴染めない
よそ者感は拭えず
他人事の枠を越えない

嫌いにもなれず
気持ちの乗せ場も分からない
それは幽霊のように
辺りを浮遊した








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