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笛美さん「全部運命だったんかい おじさん社会と女子の一生」を読んで

金曜日に社内研修があります。
今回の講師は「笛美」さん。
去年の講演で、私の心に大きな意識改革をもたらしてくださった方です。

2020年5月8日にTwitterで広がった「#検察庁法改正に抗議します」を作った張本人。ハッシュタグは瞬く間に拡散。400万を超すツイートを生み出し、Twitterトレンド大賞2020の2位に。現在も広告関連の仕事をしています。

講義に先立ち、笛美さんの書籍「ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生」を再読いたしました。受講生の皆さん、声を大にして言いたい。講義前に笛美さんの書籍を読むことを、強くお勧めします。

このnoteを読んでいる女性に問いたいです。
あなたは自分自身が女性であることで不当な扱いを受けたことはありますか?
女性であることに傷ついたことはありますか?

その質問に、こう答える女性社員がいたとします。

「いいえ、私は特にないです!新卒で会社に入りましたが、周りの方たちはみんな私を尊重してくれています。女性の先輩は時短の方が多く憧れるような働き方をしている方があまりいないのですが、優秀な男性の先輩がおり、その人みたいになることが目標です。先輩のようにがむしゃらに仕事して、いつか出世して責任の大きい仕事を任されるようになりたいです!」

これは、かつての私の姿です。
自分が女性であることで傷ついた経験なんてないと思っていました。

SNSでフェミニズムを声高に叫ぶ人と、それを嘲笑する男性権力者を見て、ああいう物の言い方をしても受け入れられないんだなと、まるで他人事のように感じていました。

インターネットで、専業主婦 v.s. 共働きという女性同士の戦いを見て、女の敵は女っていうよな、ということを呑気に考えていました。

私は気づいていないだけでした。
周りの女性たちが傷ついていること。
私自身も傷ついていること。

自分が傷ついていないと思っていた方が楽だから、私はうまくその違和感に蓋をして生きていました。男性と真っ向から戦うのは大変だから、傷ついている誰かを真正面から助けることをせずに、慰めるふりをして生きてきました。

笛美さんの著書を読んで、講義を聞いて、いつも仲良くしていただいている受講生たちの質疑での訴えを聞いて、私は周りの声にも、自分自身の心の声にも、何も耳を傾けていなかったんだということを実感しました。


私のように、女性であることで傷ついたことがないと感じている女性に読んでほしい。
そして、何よりも男性に読んでほしい。

あなたの横に座る同僚、学生時代の友達、パートナー、母親や娘をはじめとした家族。その女性たちを救うためには日本を変える必要があり、そのためには皆様の力が必要なんです。

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