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WOMAN Life Style & Career Interview|海野真利子さん<前編>

女性の自分らしい生き方を応援するための、ライフスタイルとキャリアをテーマにしたインタビューブログ。
今回は、小さなころから絵を描くことが大好きで、現在はWEBデザイナーとして活躍されている真利子さんにお話しを伺いました。新卒で採用された銀行の営業事務職では、時間に追われるストレスから体調を崩してしまったそう。デザイナーを志し、専門学校に再進学・卒業後に念願のデザイナーデビューを果たすも、数か月でクビになること2回。
現在は、誰かのためになることが仕事のやりがいと感じ、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周囲からの期待に応えたいという想いで自己成長を目標とされています。
真利子さんがどのように自分らしい生き方を見つけていったのか、ぜひご覧ください。大学生活からデザイナー後クビ宣告までの話を前編で、WEBデザイナーデビューから現在までの話を後編で紹介します。

真利子さんの紹介

Q出身地
兵庫県宝塚市
Q幼少期のエピソード
ずっとショートカットだったので、よく男の子に間違われた。
Q学生時代に熱中したこと
軽音楽部でsaxを吹いていました。体育会系のスポ根部で、学部棟より部活棟にいた時間の方が長かった…

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軽音に明け暮れた大学生活と就職失敗

ーーどんな大学生活を送られたんですか?

高校時代の世界史の先生に憧れて、文学部西洋史学を専攻して教職員免許を取得しようと考えていました。大学では、軽音部に所属していたのですが、活動が楽しすぎて、1年の前期で教職を目指すことを辞めました。それくらい軽音部の活動に時間も情熱も費やしていました。

ーー就職活動はどんな関心で取り組みましたか?

住宅メーカーの事務職に就きたいと思い、就職活動をしていました。住宅メーカーの事務職は、住宅展示場の接客業務とCADを使った図面制作ができると知ったんです。接客業務と制作業務の両方ができることに魅力を感じました。

ただ、私が就職活動をしていた頃は、ちょうど就職氷河期と言われている頃で、本当に就職が決まりませんでした。結局、銀行の営業事務の派遣社員として採用が決まりました。正社員や派遣社員のような雇用形態には特にこだわりはなく、大学を卒業したら働くものだという意識で就職を決めました。

時間に追われるストレスで体調不良

ーーどんな仕事をされていたんですか?

銀行の小切手を扱う窓口で接客と事務処理を担当していました。14時までに事務処理が終わらないと、今日中に支払いが完了しないと決まっていたので、お客様が直前で「本日中に!」とバタバタと事務処理するような感じでした。時間に追われる日々で体調不良になり、顔の形が変わるほどに吹出物が出てしまいました。そんな顔で接客することもストレスを助長させ、体調はますます悪くなっていきました。

入社して3ヶ月ほどで限界に近い状態になり、次のキャリアをどうしようかと考え始めました。

デザイナーになるために専門学校に再進学

ーーどんな経緯でデザイナー専門学校に再進学したのですか?

小さい頃から絵を描いたり、手を動かすことが好きだったんです。ただ、アート系の自由な思考やセンスはないと感じていたので、自分にとってちょうどよいのがデザインだと思い、デザイナー専門学校に進学しようと決意しました。

銀行にあと2年勤めて、進学に必要なお金を貯めようという目標にしました。2年後、デザイナー専門学校の夜間コースに通い始めることができました。

ーーデザイナー専門学校ではどんなことを学んだんですか?

総合デザインコースを選択したので、色彩の知識、illustratorなどのツールの使い方、パッケージデザイン、ポスターの作り方、キャッチコピー千本ノックなど幅広い領域でした。さらに毎日、課題が出るので、こなすのに大変でした。でも、デザイナーになるぞ!という意欲があったので、とても楽しく勉強ができました。

デザイナーデビュー後2ヶ月でクビ

ーーデザインのスキルを身に付けると就職活動はスムーズなのでしょうか?

私は紙媒体のデザイナーを目指していたのですが、いざ就職となると、紙媒体業界が低迷傾向ということもあり、専門学校で身に付けた程度のスキルや経験では就職難でした。実際、専門学校を卒業する時期には就職は決まりませんでした。卒業後、なんとか5月くらいに家族経営の印刷会社に採用が決まりました。10数名の規模の会社で、毎日誰かが怒鳴っているような職場環境でした。

就職して2ヶ月経ったある金曜日に社長から「今日までの給料を支払うから月曜日から来なくていいよ。」と言われ、突然クビになりました。クビを通達されてから、訳が分からないけれど、自分が仕事ができないからなんじゃないかと思ってしまい、数か月塞ぎ込みました。

デザイン事務所転職後3ヶ月でクビ

ーークビ宣告、つらい経験でしたね。もしかして、またクビ、、、、?

もう家族経営の会社に就職は辞めようと思いました。10月頃に数名規模の紙媒体のデザイン事務所に就職することができました。デザイン事務所だったんですが、コーヒーやチョコレートの輸入事業を始めた時期だったので、デザインの仕事もしつつ、チョコレートの箱詰めの仕事もしていました。

ちょうど試用期間が終了する3ヶ月目に、社長に「契約更新しないから。」と通達をされました。今思えば、バレンタインチョコの箱詰め要員に採用されたんだなと思います。

ーーWEBデザイナーデビューから現在までの話<後編>もご覧ください。

真利子さんが育休中に仲間と切磋琢磨してキャリア観を磨いた『育休スクラ』が気になる方はこちらをご覧ください。

インタビュアー自己紹介

池上朋子
育休スクラをはじめ女性のキャリアを応援するサービスのマネージャーをしています。2018年に結婚を機に浜松に移住し、NOKIOOに入社しました。2019年4月産休取得、2020年1月半育休半復帰、2020年5月フルタイムで復帰してます。1歳の息子を育てながら、子育てと仕事の両立生活を楽しんでいます。とにかく息子がかわいい。
Twitter|https://twitter.com/tomoko_ikegami