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#747 家族との関係は「コントロールしようとしない」ことが大事だと気づいた経験

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、「控えめに言って最高」の評価をいただきましたオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も一週間がスタートしました。
また新しいタイトルコールでスタートを切りましたが、「控えめに言って最高」こんなコメントを修了メンバーからいただきまして、嬉しさとありがたいなという気持ちを、今週のタイトルコールにさせていただいています。

#家族との距離感

今日の放送は、Voicyさん全体でのハッシュタグ企画『 #家族との距離感 』をテーマに放送させていただこうと思います。
なかなか難しい放送テーマですよね。
「家族との距離感」。
このぐらいの年齢になりますと、まず生まれて育ってきた実家の家族との関係性と距離感があり、さらに、新たにこしらえた家族、パートナーと子どもたちという家族との関係性や距離感もあるなというところですが、今日は、私の現家族との距離感について話をさせていただこうと思います。

夫と子どもが2人ですが、10年ぐらいこの顔ぶれで生活しておりますが、手探りしながら自分たちに合った距離感を探求し続けているな、そんな気がしています。
さらに、パートナーと自分という関係性の中だと、距離感って結構作りやすいなと思ったのですが、ここにライフイベントが加わって、例えば、出産して家族が生まれる。そうすることで、もともとあったパートナーとの関係性や距離感も、状況の変化に応じて再構築が必要になりますし、さらに子どもを加えた家族も、子どもの成長段階によって抱える悩みも、その時のシチュエーションや状況も全然変わってくるので、難しいな。
だから自分たちに合った距離感を探究し続けているという表現をさせていただきました。

私の理想は自立した依存関係

私自身は、どういう距離感や関係性が望ましいと思っているかというと、私の場合はですが、「自立した依存関係」こんな理想を抱いています。
「自立」というキーワードと、「依存」というキーワードが相反するように見えると思うのですが、お互いに家族・家庭をホームベースにしながら、いろんなことがチャレンジできる、そういった自立を支援し合える関係性であり、一方で、いい時ばかりじゃないじゃないですか。いろんなことがあると思うのですが、その時は惜しみなく助けてと言えて寄りかかれる、そんな関係であれたらいいなと思っています。

そういった関係を目指しながら、距離感を探求していくところなのですが、 探求の過程で当然すぐにうまくいくはずもなく、結構失敗するんですよね。
「やっちまった」とか、「なんだろう、この状態、うまくいかないな」ということも経験するのですが、今日はそんな失敗からなる教訓(小田木所感)を共有させていただこうと思います。

今、私がどんな教訓を持っているかですが、一つは、 コントロールしようとするとうまくいかない
もう一つは、家族以外に熱中できるものや居場所を作ったほうが、結果家族の関係はうまくいく
この二つを失敗からなる教訓として持っております。

コントロールしようとするとうまくいかない

私の中でどんな経験や気付きがあったのか、一個ずつ共有させていただきます。
まず、コントロールしようとするとうまくいかないとはどういうことかというと、例えば、家族の誰かが片付けないと、片付けさせようとしたり、勉強しなければ、勉強させようとする。頑張っていないように見えたら、じゃあ頑張らせよう。こういう気持ちになっちゃうんですよね。
「もっとこうしてくれたらいいのに、なんでしないんだろう?」と思いますよね。
そういう気持ちは、自分と家族を良い状態にしたい、良い方向に向かわせたいという中で、「片付けさせよう」「勉強させよう」「頑張らせなきゃ」と思うわけで、一種の正義感とか義務感も働いているのですが、見方を変えると、良くしようとしているとも見えますが、一方で、すごくきつい言葉で言うと、支配しようとしているともとれるんじゃないかなと、自分でも気付いています。
例えば、相手を思い通りに動かそうとしたり、自分の物差しで評価して、相手をその評価に合わせようとさせたり。
期待通りではない結果になると、ストレスがたまるばかり。
こういう状態は、なかなか結構自分自身もつらいなと思います。

私の場合は、どんな気付きがあったかですが、わが家は長女ちゃんも次女ちゃんも3歳まで授乳しているんですね。
3歳になっておっぱいを卒業しているのですが、これはくれぐれも長い授乳をすすめるものでもなく、そういった育て方を推奨するものでもなく、あくまで客観的な事例として見ていただければと思うのですが、私は結果としてそうなったのですが、特に初めての子どもである長女ちゃんの時は、1歳ぐらいになったら卒乳をさせなきゃと焦りを抱えてたんですね。
一般的な育児書ではそうなっているじゃないですか。
いつまでもダラダラと飲んでいてはいけない。飲んでいることによってご飯が食べられないかもしれない。一方で、飲ませていることによって、私も夜中に何度も起きなきゃいけないし、疲れる。眠い。夜に寝られない。
だからお互いのために「やめなきゃ」「卒乳をしなきゃ」という思いに駆られて、でもなかなかやめられなくて結構ストレスを抱えていたんですよね。
でも一方で、その時は私も復帰していたので日中に保育園に行って、帰ってきてようやくその場に座れるときに、子どもが授乳しながらすごく至福の顔を浮かべるんですよ。
この人は今、本当に幸せなんだろうな。これは本当にやめさせていいんだろうか。
そういう葛藤もあって、結局やめるという労力がはれきれなかったということもあるし、そんな状態を断ち切れなかったというのもあって、思い切ってやめることをやめてみました。
今、振り返ってみると、コントロールすることをやめてみたという経験だったんだなとも思うのですが。
もちろん不安もありましたが、とりあえずやめることをやめてみた。

どうなったかというと、子どもがすごく落ち着きました。
自分としては続けたいことを、無理に取り上げられなくなった。
それによって、日中は保育園で一生懸命に自分なりに頑張ってきて、帰ってきてようやくのタイミングで「この一杯のために頑張っている」みたいな。大人でもありますよね。
そういう感じで、本当に満足で幸せそうな顔で私の膝に座るんですよね。
さらに私も「やめさせなきゃ」という罪悪感がなくなるので、「どうぞ、気のすむまで、その後のことはそれからでいいか」そんな気持ちで、気持ちがまず豊かになる。
そんなのらりくらりと続ける生活を続けてみたのですが、びっくりしたことに、3歳ぐらいになった時に、ある日、長女が私に言うんですよ。
「ちいちゃん、もう飲まない。」
なんと自分でやめる日を決めて、「今日からもう飲まないよ、私」と言って、はい、さようならと卒業していってくれたんですよね。
ぶっちゃけ感動しました。
親がやめさせようとするのではなくて、自らやめることを決められたんだ、3歳にして。
1年でやめさせなきゃいけないと思っていたのですが、3年待つことになりましたが、でも長い人生の中で1年か3年かなんて、本当に微々たる時間で、親に取り上げられずに、自分で心ゆくまで堪能しながら、やめどきを決めて、次のステージに歩み出した。
そんな結果にちょっと感動しましたね。

子どもにとってのいいことだけだったかというと、実は私自身も、日中は仕事が忙しいじゃないですか。延長保育などでお迎えにいく時間も決して早いわけではなかった中で、授乳の時間というのは、子どもと私がつながりを確認し合う、一日の外での頑張りをねぎらう時間だったんだなと思うと、仕事を頑張ることへの許しというか、需要を子どもからもらい続けていた時間だったなとも思います。

他にもいろいろありますが、いろんなことを経験する中で、コントロールしようとするとうまくいかないんだな、これが私が得た大事な教訓の一つだと思います。
もちろん今でも、「気になるな」とか、「あれをちょっと変えてほしいな」と思うこともあるし、それを言っちゃうこともあるのですが、それでも私の心の中に「コントロールしようとするとうまくいかないよ」という教訓があるので、ほどほどのところで思いとどまったり、「いや、待ってよ」と、 アプローチ方法を変えたり、そういった示唆を提供し続けてくれる一つの教訓になっているなと思います。
これを私が大事にすることが、家族との距離感や良い関係性を作る上で欠かせないものになっている、そんなことを考えているよという話をさせていただきました。

一個目を話しただけで10分になってしまいました。
家族以外に熱中できるものや居場所を作るというテーマもありましたが、これは言葉の通りですので、くみながら解釈していただければと思います。

過去放送「自立とは依存先を増やすこと」

そんなわけで、『#家族との距離感』私が理想とする自立した依存関係を作る上で、コントロールしようとするとうまくいかない、コントロールしすぎないことを大事にしているという話をさせていただきましたが、一方で、コントロールしようとしないということは、関わらないことでもないし、無関心になることでもないし、相手に期待しないことでもないんですよね。
この辺のバランスについてですが、目指す方向を「自立した依存関係」というキーワードにして、「自立」と合わせて「依存」というキーワードを入れることにした背景になる気付きがありまして、こちらの放送も今日の関連放送としてご紹介ができればと思います。
どんな放送かというと、『#614 「自立とは依存先を増やすこと」人に頼るということを捉え直す』という過去放送をさせていただいております。
「依存」というキーワードに対して、私にとってはちょっと視点を広げる、いいことを聞いたな、いい気付きが得られたな、そんなことを語った放送ですので、気になる方はよかったらこちらもお聴きください。
チャプターにリンクを貼っておきます。

最後までお聴きいただき、ありがとうございます。
両立サプリチャンネルでは、チームワーキングや、気合い・根性・長時間労働に依存しない仕事のやり方やキャリアについて、いろいろ発信する放送になっております。
面白そうだなと思う方、ぜひフォローして聴いていただければと思います。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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