見出し画像

#870 プレイングマネージャーに欠かせない”マネジメント・タイム”

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
質問ボックスは、チャンネルのプロフィール欄にリンクが貼ってありまして、放送へのご要望や質問を自由に書いていただけるコーナーになっております。
ただいま、この質問ボックスがちょっとだけ混み合っておりまして、もしかしたら取り上げるまでに時間をいただいているケースもあるかと思いますが、ちゃんと見て取り上げていきますので、通常放送をぜひ聴きながらお待ちください。

終わる見通しと確信を持つための時間を、いつ、どのぐらい作っているのかを聞きたい

今日の質問は、まくらさんからです。
まくらさんというお名前が、なんかいいですよね。
まくらさん、ありがとうございます。

【『#866 繁忙期に余裕がなくなる「気持ちの整え方」をお聴きしました。
「終わる見通しと確信を持てるようにする」小田木さんの気持ちの整え方はこれだろうなと思いながら聴き始めたら、ビンゴできた小田木さんのVoicyファンです。】

まくらさん、すごい。両立サプリはだいたい大事なことは割りとシンプルですので、その辺がつかめてきたということですばらしい。ありがとうございます。

【過去の放送をお聴きして、このやり方を取り入れ、うまく仕事をハンドルできている実感がありました。
しかし、4月から管理職になって、プレイヤー業務とマネージャー業務で仕事があふれるほどになると、計画すらし忘れてしまったり、逆に全部を整理しきれず、焦ることが増えてしまいました。
私と比較にならないほどの忙しさと大きな仕事をお持ちの小田木さんは、いつ、どのぐらいの時間をかけて実現されているかなど、さらに具体的なお話を聞きたいです。
今回のコメント返しをお聴きして、せっかくならコメントを入れようとも思ったのですが、初コメントにはぶしつけな質問だなと思い、フォームからで失礼します。
いつも学びにあふれ、勇気づける放送をありがとうございます。
元気をもらいながら聴いています。今後も楽しみにしています。】

まくらさん、応援のメッセージも本当にうれしいです。
ありがとうございます。
時間管理でご紹介した、業務の細分化と将来時間予約の手法を、このチャンネルでは「ブロック時間管理」と呼んでおりますが、これを取り入れて、うまく仕事をハンドルできている実感が持てているって素晴らしいですよね。
とりあえずやってみる、習慣にできるまくらさんは、それができる人なんだなということを想像しました。

今回のご質問は、4月から管理職になって、プレイのための業務とマネジメントの業務が、ダブルで今はあふれていて、整理しきれず焦っている。終わる見通しと確信を持つための時間を、いつ、どのぐらい作っているのかを聞きたい。そういうことですね。
ありがとうございます。
私はどんなふうにしているかというところと、そこからどの辺がポイントだといえそうか、またも小田木所感ですが、今日はそんなテーマを考えてみたいと思います。

今はメンバーからマネージャーへの移行期

今回、まくらさんが新たに管理職になり、今まで仕事をうまくハンドリングできたけれども、今はちょっとあふれているという状態についても共有していただきましたが、私はこれは移行期に起こる割りと普通のこと、あるあるなケースだなと思います。
移行期という言葉を使いましたが、何から何への移行期かというと、これがメンバーからマネージャーへの移行期ですね。

くれぐれもですが、移行期に起こる、あふれちゃうとか、うまくいかないとか、そんな中で時間も自信も持ちにくいというこの現象なんですけど、世の中的にはプレイングマネージャーだからあふれちゃう。こんな感じで語られるじゃないですか。
でも、私はそういう見立てをしないほうが、移行期は抜けやすいと思います。
なぜなら、いまや世の中はプレイングマネージャーじゃない人ってあんまりいないと思うんですよね。
どんな組織でも割りと現場のミドルマネージャーというのは、マネージメントという手法をチームにきかせて、チームで成果を出せるという状態を作っていく役割と、さらに自分もこのチームの中のプレイヤーの一員として、チームの成果の最大化に手を動かしながら関わっていく。現場で一緒に仕事をしながらメンバーを育てていく。
これがかなり普通の前提になっていると思うんですよね。
なので、プレイングマネージャーであることが何かの問題の原因ととらえるよりも、プレイングマネージャーとしてチームをうまくやりくりできる、そんな経験とスキルを身につけていくという方向性が、私たちにとって希望と可能性があるんじゃないかなと思います。

じゃあ、移行期に何が起こるかというと、メンバーっていわゆる自分の仕事がちゃんとできる人じゃないですか。
マネージャーは、チームを動かしてチームの成果を最大にできる人じゃないですか。
この二つは、使う筋肉とか、時間の使い方や、具体的な活動って全然違うんですよね。
一般的に会社の中では、メンバーとして仕事ができて評価をされた人が、次はといってマネージャーになっていくので、本当は頑張り方とか成果の使い方が、今回、まくらさんが言うような時間の使い方って全然違うけれども、使う筋肉が全然違う、求められてる頑張り方が全然違うということを認知できない中で、プレイヤーとしての頑張り方でマネージャーも何とかしようとする、マネージメントをプレイングでなんとかしようとする頑張り方を変える移行期であるととらえられると、私は少なくとも移行のしんどさというのはもうちょっとコントロールできて、さらにスムーズな移行につながっていくんじゃないかなと思います。

ちなみに、わたしもバリバリのプレイングマネージャーですので、現場での仕事をしながら、チームのマネージメントをして、プラス役員として経営に関わるという、バリバリのプレイングマネージャーですので、まくらさんと状況は同じかなと思います。

プレイングマネージャーに欠かせない「マネジメントタイム」

具体的にいつ、どのぐらい、終わる見通しと確信を持つための時間を取っているかというところですけれども、今回はプレイングマネージャーのための考え方ということで、プレイングマネージャーがどれぐらい一週間の中で、「マネジメントタイム」チームを動かしたり、人を動かすための時間をとっているかという観点で共有をしたいと思います。(私の場合です。)

まず一つは、週に一回、一時間の立ち止まりタイムは、物理的に時間をおさえてとっていますね。
業務整理をする時間とか、今、私は考えるべきことを考えているだろうか?集中すべきことに集中できているだろうか?今、チームの中で大事なことって何だっけ?この辺を整理して、まさにブロック時間管理で必要な時間をスケジュールに落とし込んだり、今週、何がどこまで進めば、チーム運営上、業務進行上、問題がないのか?これを確認したり、担保するための時間。
これをどんなに忙しくても、予定をおさえてきちんと取ったほうが、ことはスムーズに運ぶということを知っていますので、物理的にこの時間はおさえています。

プラス、他にどんな時間があるかなというと、人を介して、チームを動かすための時間、これをとっています。
これが、プレイングマネージャーの生命線なんですね。
もちろんプレイングもするけれども、人を動かしてチームがちゃんと動いている状態を作ることができるかどうかが、マネージャーがプレイングしながらもメンバーが良いパフォーマンスを発揮して、チームがちゃんと回っている、これの生命線です。
私の場合は、具体的にどんな時間をとっているかというと、まず、メンバーの1on1の時間がここに入りますよね。
具体的には、マネージャーの下にいる現場のリーダーとの1on1タイムを毎週とっています。
そこで状況を把握したり、リーダーが向き合っている問題を一緒になって考えたり、もしくは、リーダーとも、今、集中すべきことや考えるべきことは何だっけ?という論点出しをしたりしています。
これがあると、リーダーがスムーズにサクサク動いていって、現場がよくまわるんですよね。
さらに、マネージャーにとっては、上司との壁打ちも、欠かせないチームを動かすための時間だと思います。
私の場合だと、それが社長ですよね。
この時間は、現場の業務にどんだけ忙殺されていても、ちょっと長いスパンで考えてみるとか、もしくは、事業計画レベルで何か問題がないか点検するとか、お互いがそれぞれの仕事の中で思うことや考えていることを共有することで、今、必要なテーマが結構くっきりはっきりしてくるんですよね。
そういう時間も取り、さらにチームを動かすためのミーティングもしています。
これは、週次でリーダーとやる、リーダーミーティングですね。
ざっと述べ4時間。
さっきの整理タイムと合わせると、合計、スタンダードに毎週4時間を、自分自身も立ち止まって考えて、さらにチームを動かすための時間にあてている。こんな感じです。

どんなに忙しくても、やっぱりこの時間があったほうが仕事は進むし、チームもちゃんと動いていくんですよね。
チームがちゃんと動けば動くほど、マネージャーの負荷というのは小さくなってくるので、そこからマネージャーは自分が本当に割くべき時間により集中していって、さらにまたチームがうまく回る。
こういうメカニズムなんだなと思っています。

移行期の今は焦らない

まくらさんが今はしんどいのは移行期であるから、そういうとらえ方ができると思います。
プレイしながらマネジメントするって、まさに両利きだと思うんですね。
今まで右利きだった人が、左利きもとらえて両利きになっていく。そのために今、必要な時間、移行期に向き合っていらっしゃると思いますので、くれぐれも、両利きが必要なシーンで右利きだけで乗り切らないように、左手でどんな時間を使って、何ができればいいだろう?そんな発想で、いいプレイングマネージャーになっていただきたいなと思います。

今日は、質問ボックスにいただいた質問を取り上げて、プレイングマネージャーは何にどんな時間を使っていったらいいかな?そこを小田木所感も交えて話をさせていただきました。
時間の使い方自体は、いろいろ置き換えると、マネージャーだけではなくて、メンバーの場合も同じだと思うんですよね。
メンバーだって、立ち止まって自分のことを整理する時間が必要ですし、チームで仕事をする以上、一人で抱えてやりきってナンボという仕事のやり方よりは、人と関わって連携することで一人であげる以上の成果をあげていく。
そういった仕事のやり方が習慣になると、仕事のおもしろさも変わると思いますし、キャリアの持続可能性も感じられると思いますので、そんな可能性のあるお話だと思って聴いていただけるとうれしいなと思いました。
まくらさん、本当にありがとうございます。
心から応援しております。

関連放送を、放送の”概要欄”で紹介します♪

最後に、メンバーからマネージャーやリーダーへの移行期について話をしましたが、関連放送がいくつかありますので、今回は二つほどピックアップして、チャンネルの概要欄にリンクを貼っておきたいと思います。
過去放送から、『#390 キャリアの途中に流れる大きな川、見えてる?』と、『#684 「管理職」と「マネジメント」が同義語になっちゃってる問題』特にマネージャーになる前の方にも聴いていただけると、いろいろ役に立つんじゃないかなと思っていますので、興味のある方は聴いてみてください。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*スクラ|