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#669 疲れて余裕がなくて「いつも通りできない」って普通のこと

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。


今日の放送は、両立サプリの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
質問ボックスは、チャンネルプロフィール欄にリンクを貼らせていただいてまして、放送へのご質問、コメント、取り上げてほしいテーマなど、いろんなことをつぶやいていただけるフォームになっております。

今日の質問は一言で言うと、上司に優しい言葉を期待してしまう自分がいて、上司の対応で一喜一憂するメンタルが、今後のキャリアに影響しそうで不安という質問です。
これは、すごく分かりますよね。
こういうときには、こういう言葉をかけてほしかった。こういうリアクションをしてほしかった。こういう関わり方をしてくれたら良かったのに。
上司に限らず、相手に一方的に期待をしてしまって、肩すかしを食らうケースがたくさんありますよね。
今回は、ここがちょっと不安になっているということで、一緒に考えてみたいなと思います。

この放送は、今年で30周年を迎えるLenovo『ThinkPad』の提供でお送りします。

上司に優しい言葉を期待してしまう自分が不安でツライというお悩み

今日の質問者さんは、ノーネームさんです。
ノーネームさん、ありがとうございます。

【いつも小田木さんの上司との関係性でのアドバイスには励まされたり、気持ちの整理に使わせてもらっています。ありがとうございます。
現在、上司との関係性における自分のメンタルの在り方について悩んでいます。
社会人10年目のいまだに、上司に優しい言葉を期待してしまう自分がつらく不安です。
第二子産休まで残り3日というところで、早期破水で緊急管理入院になりました。
赤ちゃんも小さく、不安な日々を送っています。
入院翌日、近況報告と、「落ち着いたら電話します」という旨のメールを入れ、翌々日に上司に電話すると、第一声が、「どうしたの?」でした。
私は無意識に「大丈夫?」などの優しい言葉を期待していたのだと気付きました。
傷ついた私は、事前に準備していた伝えたいこともしどろもどろになり、よく分からないまま、電話を切りました。
上司は、普段から気分にムラがある方で、優しい時は優しい、そうでない時はとことんドライです。
特に、仕事の成果以外のことは興味がなく、こうなるかもしれないと覚悟はしていましたが、ただ、今回は自分のメンタルも不安定で、電話を切ってから涙が止まりませんでした。
このようなことは、妊娠前から度々あり、合わないなと感じることが多いです。
上司とは、第一子育休復帰後からの3年ほどの付き合いです。
産前まで3人ほど関わった上司は皆、プライベートな状況まで気を遣ってくれて、この上司になってから、ギャップに耐えられない時が何度もありました。
上司の対応で一喜一憂するメンタルが、今後のキャリアにも影響しそうで怖いです。
この気持ちとの折り合いの付け方にアドバイスをいただけないでしょうか。
よろしくお願いします。】

というご質問です。ありがとうございます。
今、すごく不安を抱えていらっしゃるんだなということは、メールの文面からすごく伝わってきましたので、微力ながら私も一緒に考えたいと思います。

質問のポイントをまとめると、上司に優しい言葉を期待してしまう自分がつらくて不安です。今の上司が、これまでの上司のタイプと違って戸惑っている。上司の対応で一喜一憂してしまうメンタルが、今後の自分のキャリアに影響しそうで怖い。
この気持ちにどう折り合いをつけるか、アドバイスがほしい。
こんな感じですね。

疲れて余裕がないと、悪く考えちゃう

どこから考えていくかですが、まず、お伝えしたいのは、ノーネームさん、大丈夫、大丈夫。これは、ノーネームさんも、そして上司も、誰も悪くないですし、私は誰にも課題はないと思います。
今のこの状況ですごく大事なことは、私はノーネームさんがすごく疲れている、ここなんじゃないかなと思います。
上司も悪くない。そして、ノーネームさんももちろん悪くない。
何が課題かというと、ノーネームさんが疲れていること。
出産を控えて、あともう少しで順調に産休に入れると思ったら、急に早期破水で緊急入院することになった。そりゃ、驚いたでしょうね。
病院でベッドに横になりながら、まだ赤ちゃんも小さい。
こういった事実を知るにつけ、本当に不安で不安で仕方がないというところ、あると思います。
そういった中で、今はとにかく、気持ちも体もすごく疲れてしまっている。
だから、いつもなら気にならないことが気になってしまう。
いつもならできることができなくなっちゃう。
気持ちの整理とか、切り替えとか、聞き流すとか、こういうことですね。
さらに、いろんなことがいつもの数倍気になっちゃうし、いつもの数倍不安になっちゃっている。それだけだと思います。
だから誰も悪くないし、誰にも課題はないですね。

私もそうですし、誰でもそうなんじゃないかなと思うのですが、心や体が疲れていると、余裕がなくなるじゃないですか。
余裕がなくなると、本当にいろんなことが不安になるんですよね。
いつもだったらできることが、何もできなくなっちゃうんですよ。
さらに、不安から逃れようともがくのですが、余裕がないし、疲労もたまっているので、相手を責めたくなっちゃうんですよね。
私もそうです。
なので、今、できないことや不安や苛立ちも、私はすべて「ああ、これは私が疲れているからだわ」と思っていいと思います。
なので、まずは本当に自分をいたわってほしいですね。
そして、ここ以降は、ノーネームさんが元気になったらぜひ聞いてほしいなと思います。

ギャップが自分のストレスになっていることに気付けている

まず、疲れている自分をいたわれたとして、じゃあどうするかですが、今回のケースのグッドポイントは、ノーネームさんがちゃんと気付けていることだと思うんですよね。
自分が今、はまっているサイクルは、期待をしすぎていることである。自分の期待と、相手の実際の言葉や行動にギャップが生まれた時に、傷ついてしまう。
こういうサイクルにはまっていると気付けていることが、すごくグッドポイントだと思います。
期待はしちゃうんですよね。
上司はこうあってほしい。こういうシーンではこういう言葉をかけてほしかった。
分かります。
上司に対しても、パートナーに対しても、同僚に対しても思いますよね。
期待することが悪いのではなく、期待に気付けていて、ギャップが自分にストレスになっていると気付けている。
これはベリーグッドだと思います。

ちなみに、元気になって冷静に考えてみると、緊急入院をして、電話をかけた上司に「どうしたの?」と言われることは、すごく普通ですよね。
「急に休んじゃったから、本当にびっくりしちゃってさ、どうしたの?」この応対は、別に冷たいわけじゃなくて、普通だと思います。
そして、気分にむらがある。優しいときもあるし、優しくできないときもある。これも自分も含めて、誰もがそうですよね。
なので、冷静に考えてみると、ことさらに悪い状況ではないということは、間違いなく言えるんじゃないかなと思います。

事実と解釈を分けていく

今回のキーポイントは、事実と解釈を分けていくことができるといいんじゃないかなと思います。
例えば、上司は仕事以外のことに興味がない。
これは事実か解釈か。解釈ですよね。
上司は仕事以外のことに興味がないように、私には見える。
次、上司は優しくない。
これも事実か解釈かというと、解釈ですよね。
上司は優しくないと、私には感じる。
そして、上司と合わない。
これも解釈で、上司とは合わないと、私は今、感じている。
今回の事実は何かというと、今の上司はこれまでの上司のタイプと違う。
タイプと違うことには良い悪いはなくて、タイプと違う、これが事実ですよね。

「一人相撲」を抜け出そう

私自身もそうなのですが、人と人との関わりの中で生活をしていたり、仕事をしていると、自分は相手の影響をすごく受けていると感じることが多いじゃないですか。
あの人のあの言葉に傷つけられている。あの人のあの態度にストレスを受けている。
でも実は、相手は相手なだけであって、この構図は私が勝手に相手に執着して、勝手に影響を受けている。
結構こういう構図が多いんですよね。
これは自分に対して言ってますよ。
つい一人相撲を取っちゃうんですよ。
ものすごく執着して、ものすごく勝手に気にかけて、ものすごく勝手に影響を受けているのですが、はたと冷静になったときに、「お、私か」こういう経験が、私も過去に何度もあります。
気付いて、執着を手放せたらいいのですが、一人で気付くことがなかなかできなかったり、元気がないと一人では難しかったりするんですよね。
なので、そんなときは一人で無理せずに、周りも頼っていいと思います。
仲間とか、先輩とか、パートナーとか、メンターとか、相手が思い通り、期待通りにならないことに意識を向けるよりも、相手への執着を手放すことに対して力を借りていくことができるといいなと思います。

そういう意味で、こういうところで気持ちをつづってみるというのも、持すごく大事ですよね。
お役に立てれば嬉しいなと思います。
感情という自分の車のハンドルは、最後は自分で握っている。
誰かに運転されていると、ノーネームさんが言う通り、つらくて不安でしかないと思いますので、感情という自分の車のハンドルは、あくまで自分で握って運転できるようにする。
そんな理想を目指して、私も日々、試行錯誤、葛藤をしているなと思います。

最後にまとめると、疲れているときは変に一人でもがかないで、まずは自分を優しくいたわってあげよう。
疲れて余裕がないと、できないこともある。
疲れて余裕がないと、悪く考えちゃうことって、たくさんある。
そんなふうに思っていいと思います。

ということで、ノーネームさん、本当に大丈夫ですからね。
まずは、無事の出産と、元気に退院されることを心から願っております。

皆さんも最後までお聴きいただき、ありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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