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#1004 メンバーより”年下リーダー”のための3つのチェックポイント

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

年上メンバーと年下リーダーでいいチームを作っていきたい

今日の放送は、いただいたご質問を取り上げたいと思います。
質問者さんは、今日はMちゃんさんです。
Mちゃんと呼ばせてください。
先週に取り上げたご質問は、Mさんでしたので、今日はMちゃんということでお届けします。
聴いてくれていますでしょうか?
質問はこちらです。

【リーダー職に対して、後輩や迷える若手の育成という観点はよく出てくるのですが、経験の浅い中堅社員によるベテラン社員の統括業務へのヒントがほしいです。
具体的には、日本企業らしい、いわゆる総合職・一般職の関係です。
ベテラン社員は、すでに安定した仕事の質および精神を保っており、育成や成長といった言葉は必ずしも適しませんが、前向きで雰囲気の良いチームを作りたいという気持ちは、メンバーの構成はどうであれ、同じです。
でも、なかなかヒントが得られないことが多いです。】
というご質問です。

年上メンバーと年下リーダー(私)こんなメンバー構成でいいチームを作っていきたいというご要望と、そのためのヒントというお題をいただきました。
Mちゃん、ありがとうございます。
メンバーが年上で自分のほうが年下なので、コミュニケーションや関係構築に迷います。こういった観点は意外と多いかもしれないですよね。
私もすごくよく聞きます。
Mちゃんに機会をいただきましたので、みんなで一緒に考えていきましょう。

育成や成長ではなく、持っている力をうまく発揮してもらう

本題に入る前に、「統括業務」という書き方をしていただいて、「組織内でのリーダーの役割は、メンバーを統括すること」みたいな感じで書かれているかもしれないですが、ここはMちゃんの言う通り、「統括しなければ」みたいな感じで考えてしまうと、そこがボタンの掛け違いになっていて難しくなるということがありそうですよね。
Mちゃんも業務経験についてはまだ浅い。そんな自分が、この部署での業務経験については圧倒的に知見を持っているメンバーと関わって、チーム運営をしていく。こんなふうにとらえてくれていましたので、まさに「統括しなければ」ではなくて、メンバーの力を借りて、引き出して、いいチームを作っていく。こういう前提の置き方がフィットしますよね。
そしてもう一つ、「育成や成長とは違うんじゃないか」と書いていただいて、これも私は同じ感覚です。業務経験は十分にあるということなので、新しいことを覚えてもらうというよりも、うまく発揮してもらう。こっちの前提のほうが、ボタンの掛け違いがないですよね。
すでにそのメンバーの皆さんは、力も経験も持っているんですよね。
ただ人って、力を持っているということと、それが上手に発揮されているということがイコールではないので、ここで大事なのは、育成や成長ではなく、持っている力をうまく発揮してもらう。そのためにどうやって関わったり、どうやってチームとして仕事を進めていくのか、これがすごく大事な前提ですよね。
なので、まず前提として、「統括しなければ」ではなくて、メンバーの力を借りて引き出していいチームを作っていきたい。そして、「育成しなければ」ではなく、持っている力をうまく発揮してもらう。この前提を押さえた上で、じゃあどうする?というところなんですけど、質問からは詳しい状況が分からないので、今日はこんな観点でチェックしてみたらヒントがあるかもというチェックポイントの三つをお届けしようかなと思います。

チームの成果は明確ですか?

さっそくいってみましょう。
まず、チェックポイントその一はこちら。
チームの成果は明確ですか?
このチャンネルを聴いてくださっている方にとっては、「またそこですか?」と思うかもしれないですけど、ここなんですよ。
これは、年上だろうが年下だろうが、チームで成果をあげていく上で、ここがめちゃくちゃ大事。もっと言うと、ここがきちんとしていると、その他に生じるいろんな課題をクリアしていけることがすごく多いんですよね。
なので、コスパのいいまず大事にしたいポイントは圧倒的でここだよというのは、今日もお伝えしたいと思います。
チームの成果は明確ですか?
やらなきゃいけないタスクみたいなものは明らかなんだけれども、それで私たちが最大にしたい成果って何でしたっけ?ここはクリアじゃないケースがたくさんあるんですよね。
それによって、何が課題か?とか、なぜそれが課題になるのかが伝わり合わなかったり、優先順位が人によって解釈が違ったり、何に集中すればいいのかが分からないので、結果的にメンバーが重要じゃない仕事に時間を割いて、リーダーがやきもちしたりだとか、こっちをもっとやってほしいのに慣れたことばっかりメンバーがするんですみたいなモヤモヤを抱えたりということにつながるのは、チームの成果が明確ですか?という着眼点が直結していると私は思います。

これについては、『#991 成果を出すにはまずコレ!何が成果かちゃんと握る』という放送に、「とにかくここですよ」みたいな感じでまとめておりますので、この一個目のチェックポイントがもしかしたらヒントになるかも?という場合は、チャプターのリンクから進んでいただいて、次に#991の放送を聴いてみていただけますでしょうか。
個人的には、ここを押さえると、どんなチーム運営もかなり前進すると思っておりますので、よろしくお願いします。

一人一人とちゃんと話をしておく

二つ目のチェックポイントにいきましょう。
二つ目は、一人一人、話していますか?
これはどういうことかというと、いきなりメンバーを集めてミーティングとかしちゃっていませんか?
例えば、いきなりメンバーを集めて、「これからのチームについてミーティングをしたいんですけど」とか、「業務の改善を進めたいんですけど」とか、「私たちの方針について確認をし合いたいんですけど」こういうミーティングを、いきなりメンバーを集めてしちゃっていませんか?
これは、めちゃくちゃ難易度が高いんですよね。
みんなで大事なことについて目線を合わせたいと思えば思うほど、やっぱりその前に一人一人とちゃんと話をしておくというのが、すごく大事だし、有効だと思います。
何を話すかというと、その人についていろいろ知るということですよね。
具体的には、動機と関心なんですけれども、その人がここで仕事をするのは何でなのか?その人が今、ここで仕事をしていく中で関心があることは何なのか?
例えば、いろいろ話を聞いてみると、家が近かったからここにいるんだな。時間で仕事をして、時間でちゃんと帰れるというのが、この人にとってはすごく大事なんだなとか、なるほど、自分が得意なことや知識を持ってることについて頼られるとめちゃくちゃうれしいんだ、あと、変化とか先読みができないという状況よりも、安定して見通せるという状況だと、すごく力が発揮できるんだ。あくまで例えばですよ。
こういうことをちゃんと知っておくというのが、相手と一緒に仕事をする、このチームをどう運営していくかの、めちゃくちゃ大事な材料になりますので、その人についての動機と関心を、自分と比較したり評価したりしないで、ちゃんと知っておくというのがすごく大事だと思います。
つまり「年上メンバー」とか、「一般職の人たち」みたいな感じで、勝手にくくらない
よく見ると、一人一人が全然違いますもんね。
なので一人一人をちゃんと知っておく。
これを知っておくことが、相手に持っている力をうまく発揮してもらう大事な材料であり情報になりますので、ここちゃんとつかむ。
これがチェックポイントの二つ目です。

思っていることをきちんと伝える

そして最後の三つ目は、リーダー、ここで言うと、Mちゃんの考えていることが伝わっていますか?
これがチェックポイントの三つ目です。
考えていることとは何かというと、例えば、自分は業務経験はまだ浅いけれども、いいチームを作りたいと思っているとか、そのために経験豊富なメンバーのみんなの力を借りたいと思っている。
これがちゃんと伝わっているかというのが、三つ目の着眼点です。
思っているけど、伝わっていないことってめちゃくちゃ多いんですよね。
伝わってないとどうなるかというと、お互いに勝手に推察しちゃうんですよ。
例えば、メンバーは「きっと私たちのことを扱いにくいとか思っているんだろうな」と思い、そしてリーダーも「経験のないやつめって思っているんだろうな」と勝手に思い、そんな推察の応酬から、お互いの関係がぎくしゃくしていく。見えないものって、人って疑心暗鬼になるじゃないですか。
その状態をどうやって晴らすかというと、思っていることをきちんと伝える。ここだと思います。
つい私たちは、意図を伝えずに、行動や手段のほうに先に行ってしまうので、意外とちゃんと伝えてないことがたくさんあるんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか?

ということで、チェックポイントの三つを共有させていただきまして、これがもしかしたらヒントになるかも?というものをご紹介しましたが、いかがでしょうか?
聴いている方の中には、「これは年下でも同じじゃないですか?」と思った方がおそらく多いと思いますが、本質は同じだと私は思っています。
だからこそ、余計に気負わずに、オープンにMちゃんらしくいってみてほしいなと思います。
心から応援しています。
ご質問をありがとうございました。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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