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#879 心身に疲労が蓄積する”職場のメカニズム”を止めよう

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も金曜日がやってまいりました。あっという間ですね、一週間が。
そして6月も終わろうとしています。
最近、本当に蒸し暑い日が増えて、もう真夏が近いなと感じております。

今日の放送は、昨日の木曜放送で、「先週の一番放送とコメントありがとうございますのコーナー」をお届けしたんですが、その中で放送へのリクエストも兼ねていただいたコメントのテーマを取り上げたいと思います。
リクエストをくださったコメントはこちらです。
元放送は、『#871 自分も”事情を抱える”想像ができていますか?精神論ではどうにもならない』で、コメントはケンティママさんからいただいています。
ケンティママさん、リクエストをありがとうございます。
今日はこちらを取り上げさせていただきます。

心身不調者が続発する職場をなんとかしたいというお悩み

【共感しながら拝聴しました。
今回のテーマの「事情」とは少し違うかもしれませんが、私のチームは心身不調さが続発しています
個人のレジリエンスの違いはあるにせよ、誰でも心理的ストレスを抱える仕事だということを理解して、チームとして越えていかなくてはならない課題があると感じています。
その課題を「気合いだ~」で乗りきろうとしているリーダーにモヤモヤしている私へ、何かヒントとなるエールをいただけるとうれしいです。放送へのリクエストです。
ちなみに、チームメンバーにVoicy両立サプリをおすすめしてもらっています。】

ケンティママさん、ありがとうございます。
そして、このケンティママさんのコメントに、さわさんもリアクションをくださっていて、【ケンティママさんがリクエストしたテーマについて、私も聞きたいです。私のいる組織も、心身不調者が増えています。誰がそうなってもおかしくないです。そういう私も、10年ほど前に心身不調になり、今も引きずっている一人です。】
さわさんの乗っかりコメントもうれしいです。
こちらを取り上げたいと思います。

今日のテーマは、ケンティママさんとさわさんがあげてくれた心身不調者が続発する職場。こちらです。
なかなか難しいテーマですよね。
ケンティママさんのコメントより、チームとして越えていかなければいけない課題があると思っている。一方で、気合いでなんとかしようとするリーダーにモヤモヤしている。そんな私にエールをくださいという、このリクエストにできる限りのお応えをしたいなと思います。

どこから考えようかなと思ったんですけれども、たぶんいろんな切り口があって、例えば、もしも仲間が心身不調を訴えたら?とか、もしも私が自分自身に異変を感じたら?もちろんこういうテーマの切り方もあると思うんですけど、ここまでいったら、一刻も早くプロの手を借りて、迅速な専門的な対処が必要だと思いますので、ちょっとこの前の段階で、何から変えられるかな?心と体にどんどん疲労がたまり続ける状況に何か少しでも効くことはないかな?そんな観点で考えてみたいと思います。

心身に疲労が蓄積するメカニズム

以下は小田木所感になるんですけれども、私は心身に疲労が蓄積するメカニズムがあると思うんですね。
もちろん疲れてしまうことはあるけれども、これがスパイラル的に続いてしまうメカニズム。もっというと、同じことを経験しても、より大きく疲労を感じてしまうメカニズムがあるんじゃないかなと思っています。

結局自分が頑張るしかない

メカニズムその一は、結局自分が頑張るしかない、そう感じてしまう状況って、同じことを経験しても、同じ時間だけ働いても、妙に心も体もめちゃくちゃ疲れるな、そう感じることはないですか?
結局自分が頑張るしかない。
一方で対比的に考えると、仕事が大変だとか、今が正念場だ。そういう状況にあっても、仲間と力を合わせてやっていける。一人じゃないと感じられると、同じような状況にあっても、疲労の感じ方が全然違うんですよね。
なので、心身に疲労が蓄積するのを1.5倍増しぐらいで、より大きく感じるメカニズムの一つは、結局自分が頑張るしかない。この状況だと思うんですよね。
それに似たようなところで、例えば、誰が何をやっているか見えない。そもそも会話が少ない。みんな自分のことでいっぱいいっぱいで、自分自身も自分のことでいっぱいで、困ったとしても、問題が起きたとしても、自分で考えるしかない。なんとかするしかない。
このメカニズムが発動しちゃっていると、疲労というのは雪だるま方式でどんどん大きくなってしまう。
これがあるなと思います。

仕事に意味が見えない

もう一つのメカニズムは、なんでこの仕事をやっているんだろう?自分のやっている仕事に意味が見えないとか、意義が感じられない
こういう状況は、同じことをやっていても、ひときわ疲れが大きく積み重なっていくなと思います。
一方で、どんなにしんどくても、この仕事には意味がある。このチームでやることに情熱を感じる。そういう状況だと、まさにケンティママさんが言うところのレジリエンス、折れない心というのが、グンと強くなってくると思うんですよね。
どういうことかというと、いろんな仕事があるじゃないですか。そうすると、誰に非があるわけでもなく、構造的に手ごたえを感じにくい仕事とか、しんどい仕事ってあると思うんですよ。
例えば、顧客のクレームの最前線に立つとか、もしくは、事業の撤退やサービスの終了でしんがりを務めなければいけない役割とか、システムなんかで安定稼働が前提になっていて、安定稼働しているうちは誰も何も言わないけれども、ひとたびトラブルが起きると、批判を浴びたり謝罪が必要になる。
構造的にしんどい仕事ってあると思うんです。
そういう仕事についている場合は、そうじゃない仕事よりもやっぱり疲労も感じやすいし、疲労も蓄積されやすい。
じゃあ、そういう仕事がだめなのかというと、やっぱりそこにはすごく意味があるので、その仕事の意味がみんなが実感できているとか、もしくは、しんどい仕事だからこそ、例えば、チームでやっているという仲間との連帯感が持てる、もしくは、この仲間とだったら頑張っていける。そういった関係性があるということが不可欠になってくると思うんですよね。

ということで、心身に疲労が蓄積しやすいメカニズムを二つ、紹介させていただきましたけれども、過去に自分がどういう時に疲れを感じたか、どういう時に疲れを感じにくかったか、そんな観点で考えても、かなり自分ごととしても実感できるんじゃないかなと思います。

今日の放送のテーマは、心身不調者が続発する職場でエールがほしい、何から始められるだろうか?そんな観点でのコメントをいただいていますが、何が言いたいかというと、このメカニズムを止めたり、逆回転させるような手がとれないだろうか?
これが、ここから先の予防だとか、そうなりにくいチームを作っていくへのヒントになるんじゃないかなと私は思っています。

”チームとして”を枕詞にしていく

じゃあ、具体的にはですけど、まずは一つ目の「結局自分が頑張るしかない」このメカニズムを止めるには、私のおすすめは、何か困ったことが生じたら、「チームとして考えよう」「チームとして一緒に考えませんか?」と、”チームとして”というのを枕詞にしていくことをめっちゃおすすめしたいと思います。

仕事ってある程度、役割分担とか、担当を決めて進めるじゃないですか。そうすると、自分が受け持った仕事の中で、もしくは、担当している業務の中で、困ったことが起きると、私に付随する困りごとというとらえ方をしちゃうんですね。周りも、「あの人に起こった困りごと」という見方をしてしまうと、何が生じるかというと、相談しにくい。もしくは、「あの人が何とかすべきだ」こういう空気を知らず知らずのうちに生んでしまって、それが結局自分で頑張るしかない。
単純に見えるかもしれないですけど、そういうサイクルが回りやすくなっちゃうんですよね。

じゃあ、どうしたらいいかというと、もちろん仕事は担当を分けたり、役割を決めて進めていくけれども、その中で起こる困りごとだとか、心配ごとは、個人に起こったことではなくて、チームに起こったことなので、チームとしてそこは何とかする
そういう認識を当事者にも周りにも共通して持っていく
これが欠かせないと思います。
そうすれば、「困ったことが起きても、自分で何とかするしかない」ではなくて、困ったことが起きたら、チームとしてなんとかしていける協力して困りごとを解決していける。そういう考えにつながっていくんですよね。
そういう機運を生み出すキーワードが、とにかくいろんなことの枕詞に、”チームとして”を付けちゃう。
「チームとして、今日の会議はこれを考えましょう」とか「その困りごとをチームとしてなんとかしませんか?」まずは言葉からでいいんです。
でも、言葉が変わると、本当に不思議なぐらい人の心って変わってくるので、本当におすすめです。

困ったことが起きたら、チームとして取り組める。自分で解決できなくても、仲間と協力して何とかできる。こういう思いが生まれてくると、メカニズムその二の、「なんでこの仕事をやっているんだろう?」という、その初期症状にも効いていくんですよね。
二つ目メカニズムをもっと本質的に効かせていくのであれば、しんどい仕事だけれども、自分たちのチームは誰の何のために、このしんどい役割を引き受けているのか?どういう状態になったらいいのか?そのために具体的にどんな課題を協力して乗り越えて、仕事を前に進めていくのか?
そして、ここが大事。ここで頑張ることが、私たちひとりひとりのキャリアにどんなインパクトをもたらすのか?
ここについて対話をして、言語化していく

これが実はめちゃくちゃ大事だと思っています。
二つ目は、急には難しいと思いますので、そこが大事だよを頭に置いた上で、まずは”チームとして”の枕詞を多用していってください。
 
ということで、今日はケンティママさんとさわさんからのコメントにいただいたリクエストを放送にさせていただきました。
簡単なテーマではないと思うんですけれども、まず、お二人が、このチームでやっていくということに期待が持てて、さらに、私たちが見ている景色って、まだよくできるかもしれない。そんな期待を持ちながら、ヘルシーに頑張れることを心から応援しています。
コメントとリクエストを本当にありがとうございます。

情報解禁!スクラ夏のオープンスクール

今日は、解禁になった情報がありますので、ここでお知らせをさせてください。
私たちが運営するオンラインスクールスクラの情報です。
オンラインスクールスクラは、年に2回ある開校期の次回が、9月に迫っております。
入口の入学があって、出口の卒業があって、体系立てたカリキュラムを同期の仲間と一緒に学んでいくというシステムがゆえに、スタート時期が年に2回しかないんですよね。
年に2回のスタート時期の、いよいよ次回が9月に迫ってまいりました。
9月だったら、全然まだ時間があるじゃないの?と思うかもしれないですけれども、入学してくれる仲間が決まって、仲間同士がちゃんとつながり、体系立てたカリキュラムを参加してくれる人が手ごたえを持って学べるように準備をしていく。
そういう意味でも、9月開校であれば、7月や8月は準備の佳境です。
何が学べるかというと、これからのチームワーキング、気合い・根性・長時間労働で成果を出す仕事のやり方ではなくて、まさにタイトルコールにあるように、チームワーキングで仕事をもっとおもしろくするための技術、そして、チームワーキングでキャリアもっと持続可能にするための実践、考え方、そして、キャリアにおけるインパクトの出し方。
仲間と一緒に体系立てて学んでいくというステップになっておりますので、頑張り方を変えたいとか、今、どうするかだけじゃなくて、これから10年、20年、豊かに働いていきたい。そういうニーズのある人に、手を伸ばせば、届く場所にある学びの場。
そんな場を作りたいと思って、運営をさせていただいております。

7月にオンラインスクールスクラの夏のオープンスクールを開催させていただくという、その情報が解禁になりました。
ちょっと気になっているんだよねとか、どんな人がいて、どんな体験ができて、それがどんな変化につながるのか、リアルに知りたいとか、もしくは、そもそもオンラインスクールってどういうこと?どうやってつながって、どうやって学んで、それがなんで手ごたえにつながるの?こういった関心や、一方で、クエスチョンに、体験しながらお応えする場が今回のスクラ夏のオープンスクールです。
オンライン説明会も毎月2回、開催をさせていただいてますが、それとは別に、スクールのクラスを体験してみたい。そんなニーズにお応えもできる場になりますので、この情報にちょっと関心のある方は、ぜひイベントのリンクをご覧ください。
チャプターにスクラ夏のオープンスクールのリンクを貼らせていただきます。
日時は、7月18日火曜日の午後1時から2時半の90分です。
例えば、ライフイベントを迎えて、今後の持続可能な頑張り方を模索しているとか、今後のキャリアをどう描いていくのか、自分なりにきちんと棚卸しをしたい、もしくは、リーダーとかマネージャーとか、ここのステップアップを期待されているけれども自信がない、もしくは、一人で頑張ってやりきるではなくて、チームを動かしながら成果を上げる、そんな仕事のやり方を身に着けていくことが、今の景色を変えてくれそうだと期待ができる。そんなニーズにお応えできるのが、オンラインスクールスクラだと、私は信じて疑わないので、そういうことなら、ちょっと関心があるなという方は、ぜひ夏のオープンスクールに遊びにきてください。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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