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#994 正解探しからの脱却(相手の反応を気にしすぎて疲れたら)

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

木曜日の朝です。
今日は、毎週木曜日恒例の一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今日のなつさんの質問は、「正解探しからの脱却」なんていうタイトルをつけていただいてます。
なつさんの質問に脱却シリーズが多いなと思っているのは私だけでしょうか?
今日もそんな脱却シリーズから、正解を気にしてしまう思考からの脱却というお題でいただきました。

正解を気にしてしまう思考からの脱却

【リスナーの皆さんの中には、正解仕事における上司の反応をつい気にしてしまうことがないでしょうか?
チームのマネジメントをされている方の中には、メンバーの方が正解探しをしてしまう思考から脱却するために、試行錯誤されている方もいらっしゃるかと思います。
私自身、20代から30代前半の頃、上司や周囲の反応を気にしすぎてしまい、必要以上に振り回されてしまう。また、相手の正解を立てることで、本質は異なる方向に時間や気持ちを使ってしまう経験が数多くありました。
この正解探しの思考は、無意識の領域も多く、まさにその思考にはまっていた時代に気づくのは難しかったなと感じています。
NOKIOOが提供しているオンラインスクールでも、「正解探しを手放そう」というキーワードが出てきますが、自分がその思考に陥っていることにどう気づくか、そして気づいた時に正解探しから脱却するための一歩について教えてください。】

という質問です。なつさん、ありがとうございます。
今日の質問をポイントだけかいつまむと、まずは正解探しをついしちゃいません?ここからですよね。
正解探しとは、上司の反応を気にしてしまったり、相手が答えを持っているという前提でコミュニケーションをとってしまったり、もしくは相手にあってるよと言ってもらえないと安心できない、こういったことを総称して「正解探し」と呼んでもらっているのかなと思います。
それが行き過ぎた結果、周囲の反応を気にしすぎ、必要以上に振り回されてしまうという過去を振り返りながら、正解探しにはまっている状態の気づき方、プラス脱却の仕方について放送してくださいという、そんなお題でございます。

正解探しをグッドパターンではなくて、抜け出したい対象と言っている時点で、たぶん私たちの前提に、正解なんてないじゃん、もっと言うと、相手だって正解を持ってないじゃん、だからそこにはまっちゃうと、本質的なことに集中できなくなったり、もっと言うと、仕事のパフォーマンスを落とす、もっと言うと、事業を今より持続的に発展させるということが難しいんじゃない?こういったことを前提にしながら、たぶん正解探しを抜き出すべき状態という感じでまとめてくれたのかなと思います。

脱却の仕方についての過去放送

気づき方と脱却の仕方の二つをよろしくといただいたんですけど、実は脱却の仕方については、ずばりの関連放送がありますので、今日は気づき方にフォーカスをして放送をお届けし、脱却の仕方については、『#962 他人の目「以上に大事なもの」を押さえると、他人の目が気にならなくなる』これが脱却の仕方のずばりの放送ですので、このチャプターにリンクを貼っておきます。よかったらはしごしながら聴いてください。

まず大事なのは、気づき方。この着眼点はその通りだと思います。
沼から抜け出すには、沼にはまっていると気づくこと。これが最初の第一歩。私もその通りだと思いますので、「正解探しに自分が今、はまっているな」「沼はましている」という状態の気づき方・認知・自覚の仕方について、私の思うところを今日は放送させていただこうと思います。

はまっている状態に名前を付ける

まず一番大事なのは、正解探しだけじゃなくてあらゆる沼はまに共通するんですけれども、はまっている状態に名前をつける
これがすごく応用ができて再現可能な、一つの王道パターンじゃないかなと思います。
例えば、正解があるんじゃないかという思考の中で、相手の反応を必要以上に気にしすぎてしまったり、それによって大事なことに集中できない状態というものに「正解探し」とか、私は「正解主義」みたいな感じで呼んだりするんですけど、名前をつけているじゃないですか。
名前をつけることが、気づくためにすごく有効だなと思います。
ちなみに、私はビジネスパーソンがはまりがちな沼に、正解主義・比較主義・完璧主義という三つの名前を付けているんですけど、こんな感じだったりとか、例えば、八方塞がり状態、もしくは一人相撲状態、事実と感情がごちゃごちゃになっちゃっている状態、こんな感じでとにかく状態に名前をつける
そうすると、はっと自覚したり、そういう状態になっちゃっている自分に客観的に気づけたり、その状態を見られたりするんですよね。
本当に名前をつけるって侮れないパワーがあるなと思います。
今回は、「正解探し状態」でも「正解主義」でもいいですけれども、つい正解を探してしまう、もっと言うと、相手が正解を持っているはずだという前提で、相手の中に答えを探してしまう。その結果、ストレスを抱えたり、振り回されたり、本来発揮すべき成果が出せなくなっている状態を「正解主義」と呼ぶみたいな。
こんな名前が付くと、私たちの思考はぐんぐん具体的な事象をとらえて、「これ、そうじゃないですか?」「今、この状態じゃないですか?」と、客観的に自分を見始めるので、これはめちゃくちゃ使えると思うんですよね。
ということで、気づき方その一は、状態に名前を付ける。

はまるメカニズムを知る

これが初級編だとすると、次の中級編がありまして、それは何かというと、はまるメカニズムを知る
自分自身の傾向ですよね。これをつかむ。
これがあると、さらに気づいて抜け出しやすくなりますので、ぜひおすすめしたいなと思います。
はまるメカニズムを知る。
どういうことかというと、正解探しにはまっている状態は同じだとしても、実はその状態にはまるメカニズムって、結構一人一人パターンが違うんですよね。
なので、自分はどういったパターンからこの状態になりやすいのか?これを知るということが大事です。
否定しながら考えるんじゃなくて、とにかくどういうメカニズムではまっているのかな?と、客観的にフラットに考えることがコツかなと思うんですけど、例えば、最終的にはまっている沼は、正解探し状態で同じだったとしても、ある人は、分からない、もしくは自分の考えに自信がないと感じる時にはまりやすいという人もいるかもしれないですし、分かるかどうかとは別で、「それは上司が決めるべきでしょう」みたいな「べき論」からはまりやすいという人もいて、二つのパターンは全然違いますよね。
他には例えば、忙しくて思考停止状態になると、「それは決めてくださいよ」とか、「それは指示くださいよ」みたいな感じではまりやすいという人もいるだろうし、他には、失敗したくない、間違えたくないという思考がすごく強くてはまるという人もいるし、もっと言うと、そもそも正解かどうかよりも、相手がどう思うかということのほうが超気になっちゃってはまるという人もいる、これは全部はまり方が違いますよね。
とにかく自分はどういうパターンではまるのか、はまるメカニズムというか、自分の特徴や傾向を知るということが、さらに中級としての気づき方になるかなと思います。

自分以外のサポートシステムを外に持つ

最後の三つ目があるとしたら、初級・中級ときたら上級ですか?という感じなんですけど、はまり方が自然すぎて自分では気づけないということもありますよね。私はありますよ。
そういった場合は、自分以外のサポートシステムを外に持つというのが、気づく重要な手法になるかなと思います。
気づかせてくれる機会や相手を持つ
例えば、毎月1on1があって、そこで振り返ることができるとか、もしくはチームの外に壁打ち相手がいるとか、もしくは組織の外に仲間や参加している仕組みがあって、そこで定期的に振り返ったり、客観的に自分を見ることができるとか、これが名前を付けてもパターンを知ってもどうしてもはまってしまうとか、自分だけではパターンやメカニズムに気づけない、もっと言うと、はまっていることになかなか気づきにくいほど自然にその状態になっている場合の、私たちの希望の光じゃないかなと思います。
上級編と言いましたけれども、一人で気づけることには限界があるので、効果的に気づく、効果的に変わっていくためにも、私は気づかせてくれる機会や相手を持つというのは、すごくヘルシー、もっと言うと、労せずして変わっていったり、いい状態を維持するために欠かせないかなと思ったりもしています。

ということでいかがでしょうか?
今日は、なつさんのお題で「正解探しからの脱却」ということで、はまっている状態への気づき方の三点を共有させていただきました。
どうやって脱却するのかのずばりの方法については、『#962 他人の目「以上に大事なもの」を押さえると、他人の目が気にならなくなる』という放送がありますので、チャプターにリンクを貼っておきます。
よかったらこのままはしごして聴いて、また後半のチャプターに戻ってきてください。

先週の一番放送は、テキストコミュニケーションの極意&今週のコメントご紹介

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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