第11節 セレッソ大阪vs横浜F・マリノス 2019.05.11(完全マリノス視点)
スタメンはこちら。
■セレッソ大阪の守備
CBの前の列にボールが入るとめっちゃ来るセレッソ大阪。
こう来たらこう!(前を向かせない)
■セレッソ大阪の攻撃
①上記「セレッソ大阪の守備」からのカウンター
②ボールを繋いでも基本裏狙い
③とりあえずハーフスペースに蹴る
ちなみにこれ、4節大分戦でも似たようなことをやられており、当時もかなり手を焼いていた。この「とりあえず蹴る」精度を少しでも落とすためにマルコスJrは頑張ってプレッシャーをかけるが、開いたCBに渡ると今一プレスがかからず(特に渓太サイド)、マルコスが「プレス行けやコルァ!」というジェスチャーを見せるシーンも。ちなみに渓太に対してマルコスが「プレス行けやコルァ!」ジェスチャーを見せるのは今回が初めてではない。そしてキープできるブルーノメンデス(負傷交代までは都倉も)にマリノスの選手が吸いこまれ、空いたバイタルでフリーの清武が待ち構えるという二段構えの恐怖。血を吐きながらも痩せ我慢でニコッと微笑む北斗の拳のアインのような心境だ。やるじゃない!
■マリノスの問題はどこ(1)
個人的には、もっと幅を使えばいいのでは?という印象を持った。
・24分あたりでは渓太がボール保持している時点で大外を和田がオーバーラップしても良かったと思うし、和田に預けてから渓太がサイドに走り直しても良かったと思う。
・27分24秒あたりでは渓太がサイドチェンジするけれども、仲川がアイソレーション(孤立)しているわけではないのでSBは引っ張れない。
これでは、ポステコ式流動的サッカーにおける重要テーマの一つである「スペースを作り出す・見つけ出す→作り出した・見つけ出したペースを有効に使う」に沿えていない気がするし、「真ん中にめちゃくちゃ人を集めて、そこを無理矢理こじ開けてみようぜ!」というただのドM行為にもなりかねない。横浜M・マリノス(7節ぶり2回目)の誕生である。
ただ全然ダメだったというわけではなく、27分45秒頃の喜田のポジショニングはよろしいやん!と感じた。
「左で作って右で仕留める」マリノスの得意パターンが久々に見れそうだったシーン。さすが喜田だし、全員でこういった動きをもっと増やしていきたいところ。
■マリノスの問題はどこ(2)
「第10節を終えて」でも取り上げたデータ。ボール支配率は水準を維持(むしろ上昇傾向)しているのに、引き続き減少傾向にあるシュート数。
最近のマリノスは、ボールを支配しているのにアタッキングサードにうまいこと侵入できず、ミドルサード〜ディフェンディングサードでしかボールを回せない傾向にあるのではないかと推測できる。
■マリノスの問題はどこ(3)
パスの出し手が悪いのか、受け手が悪いのか。はたまたイメージが共有できていないのかは分からない。ビルドアップの始まりの部分でもパスがずれることが少なくないし、せっかくライン間で受けてもトラップが大きくなったり、浮かせてしまったり。
ビルドアップの始まりでパスがずれれば、当然カウンターを食らう危険性は高まるし、ラインを割れば相手ボールになる。後半52分20秒のシーンのようにトラップが大きくなったり、前半20分20秒のシーンのように浮かせてしまえば、足元にボールが収まる2タッチ目までに相手の寄せやスライドが間に合ってしまう。受け手がボールを足元にきっちり収めることは、パススピードを上げるよりも手っ取り早く時間を大幅短縮できる=相手の寄せやスライドが間に合う前に、位置的・数的優位なエリアにボールを運べると思うが、果たして。
To Be Continued
(神戸戦へつづく)
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