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ぬくもり

あと半歩下がれば首を縦に振り微笑むだけのひとになれるや

トポトポと水を注いで薄めたき絆とされる赤き血潮を

秋の陽を受けて温もる腰椎をさすり八十路のひとは微笑む



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捨てる捨てないから始まって新たに購入するもの、またそれの時期なんかで毎日衝突。

娘さんはそんなものだよ

と、誰からも言われる。

使うのは母なんだから…とは思うんだけど、つい。


ただ、母が言い返して来なくなった。

静かに笑って黙るだけ。

追い詰めてるのか?アタシ。

追い込んでるのか?アタシ。

それでも、シャキシャキ、テキパキと動いてた面影はまだあって、思い通りに動けないことを一番わかってるのは、母本人なんだろうけど。

他人さんなら「そうなんですねぇ〜」って濁せるのに。

ご近所のおばあちゃんだと思おうとするも、そんなものはものの5分で終了。

引っ越しの要領は、引っ越し魔の貴女に教わったんだけど。



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