泡沫のようになる君

消えない泡沫のようになる君と
ジェットコースターに乗りながら
私は真横に振り落とされた
頭上では人々の生命力溢れる雄叫びが鳴り止まない

振り落とされた私の席には
固いシートベルトだけがなびいている
私がいたという記録が鬱陶しいほどに

消えない泡沫の君は
弾けてなくなりたい いつも

気づけば私の体は
等速直線運動で輪廻するだけの
メリーゴーランドの白馬の背中にあった

あの空の席の隣にはまだ君がいる
弾ける寸前の泡沫なのに
君は叫んだり黙ったりを決してやめない

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