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着任(赴任)してからすること 2 会議

みなさん、小谷ちいです!

前回のノートでは、「諸帳簿・提出書類」について詳しく解説しました。

次に、着任後の業務にフォーカスして、シリーズ化して詳しく説明していきます。
今回は、2回目のテーマとして「会議」に焦点を当ててお伝えします。


赴任してから始業式まで、様々な会議が待っています。
全ての会議は重要ですが、情報が多すぎて何が重要か見失ってしまうことがあります。
情報の精査のために、重要なポイントに絞って聞くことで、始業式までに必要な情報を確実に得ることができます。
始業式後には、他の情報も確認する余裕があります。

学校ごとに職員会のスケジュールは異なりますが、通常は始業式までに2~3回の職員会が行われます。
現在の職員会では「伝達」が多く、「協議」は少ない傾向があります。(運営委員会(職員会前に各所属長、学年主任などが集まる会議)で協議されることが多いです)
そのため、提案された内容をしっかりと理解し、全ての学級で一貫して実施する必要があります。
ただし、4月初旬には多くの行事や学校の規則に関する提案があります。
全ての情報を把握し、活動していくのは容易ではありません。
全てが重要ですが、Mさんの経験をもとに、以下に聞くポイントをまとめます。
事前に確認するポイントとして、
・まずは1週間!
・資料にチェックを入れる!
・質問は早めに、教務・教頭に相談する!

1回目の職員会(4月1日)

では、以下のポイントに注意が必要です。
・校長から「学校の教育目標・経営方針」が語られます。
これは学校生活の中心となる大切な方針です。
提案される学習や生活、行事などの活動はすべてこの「経営方針」に基づいています。
しっかりと聞き、重要な部分にはマーカーを使い、分からない箇所は後で校長に質問しましょう。
できればこの時間内に理解しておくことが望ましいです。

・教頭からは、服務規程が提示されます。
教師として守るべき重要な規程が多く掲載されています。
職員会後にじっくり読み、遵守できるように心がけましょう。

担任と校務分掌(主任などの割り当て)の決定が行われます。
自分の名前がいろいろな場所に記載されているため、自分の仕事に注意を払いましょう。
初任者の場合は校務分掌が少ない(もしくはない)ことが一般的ですが、直採講師の場合は割り当てられることがあります。
割り当てられた担当があれば、前任者からアドバイスを得るよう努めましょう。
前担当がいない場合は、教務と相談して進めましょう

・その他、様々な提案がありますが、余裕があるときに一読しておくことをおすすめします。

学年会議・学年部会議

複数学級の場合、学年主任から学年に関わる提案がされます。単学級の場合は低中高で分かれて学年部会を行う事があります。
初任者なので学年(部)主任にすべてお任せしましょう!
資料がある場合は、何度も読みましょう。口頭の場合は、しっかりメモをしましょう。
こまめに会議を行ってもらえると、とても楽です。

2回目の職員会(始業式前日が多いです)

では、以下のポイントに留意してください。
・後記する「部会」で提案、決定された事項を「伝達」する会議です。
これらはすべて学校生活に関わる重要な内容です。
まずは、「始業式から1週間の中で必要な内容」をしっかりと聞き、メモをとり、分からない箇所にチェックを入れておきましょう。
以下が重要なポイントです(上位が重要度が高い順)。
○4月の予定(膨大な情報ですので、注意が必要)
学習に関しては、
・持ち物について(筆箱の中身や学習用具で必要なもの)
・授業の進め方、挨拶、ノートの作り方について
・宿題に関して
・学級目標について
・掲示物について

生活に関しては、
・持ち物について(ハンカチや給食時の身の回りの持ち物など)
・給食の配膳の仕方やルール
・掃除の仕方について
・登下校について
・朝の活動や休み時間の過ごし方について
・特別教室への移動やカギの管理について

行事については、
・まずは最初の1週間の行事についてしっかりと確認しておきましょう。
・始業式当日のスケジュール(着任式、始業式、入学式、学級開きなど)
・避難訓練
・発育測定
・(新学期に決める場合)委員長や委員会の決定

残りの提案については、忙しい1週間が終わった後にじっくりと確認しましょう!

残りの提案については、始業式後、少し余裕ができた時にじっくりとチェックしていくことが重要です。
この段階では、急がずに情報を確認し、必要に応じてアクションを起こすことができます。

以上が、職員会でのポイントや注意事項です。
初めての環境でのスタートは大変ですが、しっかりと情報を収集し、焦らず進めていくことで、スムーズな始業式を迎えることができるでしょう。

部会

「部会」は学校生活で大切な要素である「学習」「生活」「健康」などに関する議論の場です。
これは学校をより良くするために教職員が集まり、各々が提案や協議を行います。
必ずどこかの部会に参加し、協議に参加することになります。
校務分掌で割り当てられた担当者は、提案すべき内容があれば資料を準備し、昨年度の担当者が残した資料を元に協議を進めます。
ただし、初任者の場合は担当がないことが一般的です。
ここでは、ゆっくりと他の先生方の提案を聞き、「そうなんだ~」と感じることが良いでしょう。

学校徴収金運営委員会

学習費の扱いに関する会議である「学校徴収金運営委員会」では、「学習費」をどのように扱うかや適切な支出について、事務職員や教頭から説明があります。
これは保護者から預かる重要な資金であり、担任が管理する場合は絶対に不正がないように注意が必要です。(事務職員が管理する場合もあります)
1円でも不正はアウトです。
しかし、4月や5月にはまだ学校に入金されていないケースが多いです。
入金されたら、購入した教材の支払いが発生するため、時期になったらしっかりと読んで理解しましょう。
分からないことは、必ず事務職員に質問しましょう。

教材選定委員会

前回の「教材選定」で決定された内容を提案し、了承を得る会議が「教材選定委員会」です。
これは自分が使用したい教材と、比較検討した別の教材の2つを準備し、委員会で提案します。
例えば、漢字ドリルの場合、自分が使用したいものと「これは内容はいいが10円高い」という2点を選び、委員会で「こちらの方が10円安いので、こちらに決めました」と提案します。

生徒指導・就学支援・アレルギー対応委員会

生徒指導・就学支援・アレルギー対応委員会など、個別に関わる会議は始業式前と始業式後の2つのケースがあります。
始業前の場合は、自分のクラスの児童生徒で提案があればしっかりと覚えましょう。
特に「アレルギー」に関わる児童生徒を担当した場合は、決して落ち度がないように注意が必要です。
余裕があれば、学年全体の児童生徒も把握しておくと、指導がしやすくなります。

初任者研修

4月は覚えることがたくさんあります。
特に始業式からの1週間は、初任者研修で分からないことが出てきます。
その際は、遠慮せずに拠点校指導員や校内の担当教師に質問して、落ち度がないように心がけましょう!

以上がおもな「会議」です。
始業式までは、これ以外にも多くの会議があります。
大切なことは、「最初の1週間を無事に過ごす」ことです!
その点を忘れず、ほどよく「会議」に参加しましょう!


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