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着任(赴任)してからすること 4 教室の準備

小谷ちいです!

前回のノートでは、「1日のイメージ」について詳しく解説しました。

着任後の業務にフォーカスして、シリーズ化して詳しく説明していきます。
今回は、4回目のテーマとして「教室の準備」に焦点を当ててお伝えします。

1.掃除

 昨年度受け持った先生が、きれいに整頓、掃除されているかと思いますが、もう一度自分でも掃除をしましょう。
 ロッカーや窓の桟(さん)、机、椅子などを雑巾で拭きます。
 特に机、椅子は「キズがないか」確かめましょう。児童が始業式早々「キズまるけの机、椅子が当たる」のは、かわいそうです。キズがあるものは、特別教室にある、比較的きれいな机、椅子と交換しましょう。
 天板を交換する場合もあります。人力ではかなりの労力なので、電動ドライバーで付け替えます。

 電動ドライバー(インパクトドライバと呼ばれるもの)は、机の高さを変えたり、自動車のタイヤを替える際にも使いますので、余裕があれば、自分用に購入もありです!?

 さらにMさんは、机の面にある、えんぴつの汚れを「激落ちくん」できれいにしていました。

 床はフローリングの場合でも掃除機を使います。学校は、ほうきと雑巾で1年間掃除をするため、掃除機で掃除されることはほぼありません。タイル型の床の場合は隙間にゴミがたまっています。こういう学級開きの前に、思いっきりきれいにすることもありです!
 ついでに、下駄箱(昇降口)も掃除機で掃除をします。隅に砂や石がたまっていますので、それもきれいにしちゃいましょう!
 掃除機なら、2カ所の掃除に30分はかかりません。
 文明の利器は、しっかり使いましょう!

2.名札を貼る、名札を作る

 ロッカーと靴入れ、傘立てなどに名札を張ります。シールは判子を使ったり印刷したりして準備をします。
 曲がらないように、気を付けて貼り付けましょう。
 机や椅子は、後日、児童の身長に合わせるために交換することがありますので、まだ貼り付ける必要はありません。

 先生によっては、用紙に名前を大きめに印刷し、パウチをかけ、磁石(マグタックピース)で机に貼り付ける方もいらっしゃいます。パウチは学校備品が多いですが、磁石(マグタックピース)は、学級費(もしくは自腹)になる場合があります。学校で統一している場合もありますので、机の名札については学年主任や教務、教頭に、学級費の取り扱いについては事務職員に聞きましょう。

 学校によっては、板書用の磁石名札を準備するところがあります。こればかりは、自分で心をこめて丁寧に名前を書きましょう。

3.机の高さをそろえる

 置いてある机で、飛び抜けて高いもの、低いものがあれば、高さを調節しておきましょう。始業式早々、窮屈に座っている児童がいるのはかわいそうです。
 身長を測定してから、適切な高さに調整します。
 よく、児童から「机、椅子が低い!」と訴える場合がありますが、身長に応じた適切な高さがあります。
 しっかり測定後に高さを合わせ、「低い!」と言われても「測定したら、机椅子はその高さだよ」と言い切りましょう!

4.花を飾る

 最初の1週間、生花を花瓶に生けておくと、華やかです。
 これは自腹の場合と、学校購入、学校で栽培しているものを挿す場合とあります。
 その後は、生花を買い続ける、挿し続ける、もしくは、鉢植えを教室に置きます。
 これには2つの利点があります。
 ①花を育てるため、「生き物係」などの係活動を置くことができる。
 ②花瓶や鉢植えを倒してしまうと大変なので、教室内を静かに過ごすようになる。

 特に②が効果的です。花が1つあるだけでも、落ち着いて行動することができるようになりますので、お勧めです。

 生花を買い続けるのは厳しいので、園芸屋などで鉢植え用の花を購入して、大きな鉢に植えたり、寄せ植えをしたりすると、長持ちします。
 水は乾いたら適量をやります。
 係を充てる場合は、係の児童に管理の仕方を教えていくと、生きものを大切にします。

5.自分の荷物の整理

 初任者は、最初は特に持ち物はないため、気にすることはありません。筆記用具や印鑑などを、先生用の机に準備しておきましょう。
 また、テストや提出物を保管する場所を確かめましょう。

 そして、児童用の「提出物用の箱や棚」は用意しましょう。
 学校に箱があればそれを、なければテスト用の段ボールを使うか100均に売っているもので良いです。
 始業式後に、どのような提出物があるか明確になってから、「どこにどのように提出させるか」イメージして、そのためにどのような箱や棚を準備したら良いか決めると良いです。


 ここまでで、分かったかと思いますが、良い教室にしようと思うと、結構「自腹」を切ることが多いです。
 しかし、不要なものや代用のきくものも多いので、できるだけ「自腹」を切らないようにすることも一案です。
 ただ、物の保ちやすぐに準備できることを考えるとどうしても「自腹」の方が楽になってしまいます。

 悩んだら、学校の先生に聞いてみましょう。

 Mさんはめんどくさがりなので、何でも購入していました…

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