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昔なじみの某オーナーから言われたこと

こんにちは、小谷ちいです!

先日、Mさんが、長年お世話になっているお店のオーナーに再会しました。

彼らの会話は、昔話から始まり、やがてMさんの現在の仕事状況へと移りました。
オーナーは年配の方で、かつて国会議事堂前でデモに参加したこともあるほどの波乱万丈な人生を送ってこられました。
店を経営する中で、何千という人々の人生に触れ、多くを見てきた方です。

このオーナーからMさんへ贈られた言葉は、心に深く響きました。
「あなたには先生という仕事が最も合っている。あなたはただの『仕事のための教員』ではなく、心から『子どもたちのために尽くす教員』です。昔もそうであり、今の子どもたちにとっても、あなたの存在は不可欠だ。私自身もかつて、数人の先生に大きな影響を受けたことがある。あなたのような先生は、同僚からは時に煙たがられるかもしれない。しかし、子どもたちにとっては絶対に必要なのだから、教壇に戻るべきだ。」

精神的な疾患を抱える人とって、周りから「戻ってきてほしい」と直接言われることは少ないです。
最近では、医療の現場でも「戻って」と言うことは慎重になる傾向にあるそうです。
しかし、私たちは時に、「あなたの力が必要だ」という一言で、大きな勇気をもらうことがあります。
長い間、Mさんの成長を見守ってきたオーナーだからこそ、その言葉には特別な重みがありました。
「あなたは真面目で優しい!子どもたちにとって必要不可欠だ!」このような肯定的なメッセージは、誰にとっても嬉しいものです。
では、なぜ多くの周囲の人々や管理職が、このような言葉を掛けることができないのでしょうか?
ここには、現代の教育現場における大きな課題が隠されています。

教育とは、「自分自身と、子どもたちのためにある」と考えます。
「子どもたちの健やかな成長」を最優先に考えるならば、いくばくかの犠牲は避けられないでしょう。
「子どもたちから生まれる仕事」に対しては全力を尽くす。
それが私たち「教師」の使命であり、誇りです。

一方で、「教職員内部から生じる不協和音」は、私たちにとって大きなストレス源となり得ます。
より良い教育環境のために、こうした問題に目を向け、改善に取り組むことが、これからの学校にとって必要不可欠ではないでしょうか?

4月からは新たな校長、教頭が着任します。
オーナーからの励ましの言葉を胸に、Mさんは復職に向けて前向きな気持ちを新たにしています。
新しい管理職がどのような方針をもって学校をリードしてくれるのか、その点はまだ未知数ですが、Mさんにとっては一筋の希望となっています。

私たちが目指すべきは、単に「学校」という場所で仕事をすることではなく、「教育」を通じて子どもたち一人ひとりの心に深く寄り添い、彼らの成長を全力で支えることです。そして、その大切な役割を果たすために、私たち自身が成長し続ける必要があります。

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