見出し画像

コインケースの残機は心のゆとり

私事ながら、妻がシャワー浴びるのを覗きに行くことを日課としている。新婚の頃は「キャーエッチー」とか言うてくれてた気もするけれど、10年目にもなると反応は薄くなる。それでも「継続は力」である。

先日、親戚の結婚式で遠征した宿泊先のホテルでは、シャワー室に鍵が付いていた。当然、妻は鍵をかける。だが問題ない。私は鞄からコインケースを取り出し、中の10円玉でシャワー室の鍵を開けた。いつものことである。

チェックアウトした後、ホテルから不在着信があった。折り返して電話すると、コインケースを部屋に置き忘れてきたことが分かった。確かに、開錠のためにコインケースを取り出したのを、カバンに戻すの忘れていた。

私はマネークリップとコインケースを分けて持っている。つまり、1000円以上の金額ならば札で払うので、コインケースには高々1000円しか入っていない。郵送費で赤字になりそうだし、そもそも現金が入っていると郵送できない。帰りに電車で立ち寄っても、交通費だけで赤字になる。

結婚式に参列していた新郎の友人が連泊していることが分かり、預かってくださることになった。親族を経由して、今は妻の実家までコインケースが届いている。お盆に帰省できればコインケースが手に入るけれど、あれから情勢も変わり、今年は帰られるだろうか不安なところもある。

いずれは返ってくるので、わざわざ買いなおすまでもない。でも、小銭入れが無いと不便ではある。そこで、目薬が処方されるビニール袋に小銭を入れてしばらく持ち歩いていた。

画像2

立ち飲み屋さんで目薬袋から小銭を支払った際に、グレートマザーが面白がってくださった。そして、別の日にご一緒した際に少し早めの誕生日プレゼントを下さった。

コインケース 3個分!!!


画像1

あと3回失くしても大丈夫と思うと、心のゆとりが凄い。

忘れ癖・失くし癖が酷くて「そのまま大人になったらどうするんだ?」とか言われたものだけど、実際、大人になってみると周囲に助けていただきながらなんとか生きている。

不惑目前にこうなので、これから治る見込みは薄い。せめて自分の強みを活かして周囲の人を助けられる人でありたい。

「文章でメシを食う」の道を開くため、サポートいただけると励みになります。それを元手にメシを食ってメシレポします。