彼と私 2 初デート

彼とラインでのやりとりをするようになってから、本当にたくさんのことを話した。

恋愛のこと、仕事のこと、普段の生活のことなどなど。

いろんな話をしていく中で、彼がとても話すのを躊躇しながらも思い切って話してくれたことがある

彼:「俺ね、実はね…。引かない?」
私:「なぁに?引くの?話したくないなら無理に話さなくていいよ。大丈夫だよ」
彼:「俺ね、散歩が好きって言っていたでしょ?俺ね、パニック持ちなんだ…。ひいた?」
私:「そうなんだ。会う時、電車で来ることになるし隼人くんの方が遠いけど大丈夫?私、隼人くんが楽なところでいいよ?なんで引くの?引かないよ?辛いことでしょ?」
彼:「もう、大丈夫なんだ。電車で1人で出かけるのもできるし。やばいときは、自分でなんとかできるしそう?だって頼りないとか思われるでしょ?」

続けて彼は
「あとね、俺ね、鬱になったことがある。ご飯が食べれなくなって、このままじゃ死ぬと思って実家に帰った…」
私:「そうなんだ、辛かったね。今も薬とか飲んでるの?」
彼:「もう飲んでないよ、そのときは飲んでたけど。今は何にも。」
私:「そうなんだ…頑張ったね。凄いね、薬飲まなくても過ごせるようになるなんて、話してくれてありがとう´◡`」

そう伝えると、彼は
なぜ、ありがとうなのかわからなかったと言う。
ためらって話しにくいことを話してくれてありがとう、とただただ思ったのであった。

そんな、彼が2時間ほど電車に乗ってやってくる。
私は1時間ほどかかる場所。
いざ、待ち合わせをして、何事もなく来れた彼に安心する。
そして、初対面の私たちは「会っちゃったね…」と言いながら目的の映画に向かう。

彼は、私とは全然目を合わせてはくれなかった。
そして、私がその様子を面白がり、じっと見つめると、見ないでもらえます?と言ったように照れて面白かった。

ラインでは、なんでも話してきたが、いざ対面するとどこか違うところに力が入ってしまうのかお互いに違和感を覚える。

その日は、全て彼が調べたデートプランで私は楽チンしていた。

そして、初対面だけど、とても楽しかった1日だった。

私が乗る電車の駅まで歩いていると彼が私の手を取り繋いできた。
なんでも口から出ちゃう私は、ドキドキしたよ。
と伝えていた。

そう言いながら、駅まで向かって
お互いに今日はありがとうと帰路についた。

#恋愛日記 #日記 #エッセイ

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