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田中の独り言2月1日/2024

今気づいたが今日から2月だ。

残りの人生でやりたいことをやると決意している自分は
最近とても気になっていたオーバーオールを買った。

いい歳をした大人がオーバーオール。なんだろー。

昭和だったら歌手のイルカ、平成の歌手ならaikoのイメージだろうか。
後はドラマ家なき子で子役の安達ゆみがオーバーオール姿だったな。

幼少の頃、母は自分と姉によくお揃いの服を着せていた。
ウチは地元では裕福な方だったのと洋品店をやっていた頃があって、
母はそれは可愛らしい服を姉とお揃いで着させていた。
短いスカートに白いタイツをはいてエナメルの靴を履かされていた。

それがどういう訳か姉はそのままだったけど
自分はズボンは派になった。
小学校で学年が上がるにつれますます
ボーイッシュな服が好みになっていった。

理由は思い出せないが、
自分は男の子に生まれたかったと本気で思っていたのだ。

姉とリカちゃん人形で遊ぶよりも
弟とミニカーやラジコンで遊ぶのが好きだった。

学校ではグループ化する女子達とは一線を引いていた。
かといって男子と混じって遊んだと言うわけでもない。
少し変わった子供だったかも知れない。


自分は小学校4年生くらいの頃、
とてもオーバーオールに憧れていた。

当時の小学生で本物のジーンズを履くような子供は少なかったと思う。
ジーパンとかジーンズとか流行ったんだけど
子供が履くのはジーパンもどきで少数派だった。

一年中半ズボンの子とか、ジャージとか、
ウエストがゴムのズボンとかそういうのが普通だった。

それがテレビドラマだったか映画だったか定かでないが
きっと何かで見たのであろうオーバーオールに強烈に惹かれ、
普段滅多にわがままを言わないおとなしい自分が
「どうしても買って欲しい」と母親にせがんだのだ。

その時初めて訪れたジーンズの専門店は
「アメリカ屋」という名前だった。
専門というだけあって店の棚にはたくさんのジーンズが
畳んだ状態でたくさん並べられている。
あとはTシャツやトレーナーがハンガーにかかっている。
子供服売り場にはないオシャレな英字プリントに興奮したのを思い出す。

当時はリーバイスやエドウィンと言った
ジーンズのメーカーは値段が高価だった。
本物のジーンズは生地が丈夫で少し固めの質感だ。

目的ののもはすぐに見つかった。
サイズ表記はUSなので店員が選んだものをとりあえず試着してみた。
そういえば試着という行為も多分この時が人生で初めてだった。
鏡に映った自分を見てとても嬉しかったのを思い出す。

胸のポッケとか、肩についた金具とか、
後ろポッケのジーンズのタグとか、
だぼっとして裾をロールアップした感じとかとにかく完璧だ。

当時それがいくらしたかはもう覚えていないのだが、
かなりの金額だったと思う。

とにかくオーバーオールを履ける事が嬉しくて毎日のように着ていた。
固いジーンズは履き込むといい感じに柔らかくなり体になじむ。

当時の自分がジーンズの扱いを知るよしもなかったのだが、
体感でそうしていたのだ。
それなのに時々母が黙って洗濯をしてしまう。
するとまたゴワゴワになってしまって履き心地が台無しだ。
その事で母に怒ってしまったことも思い出した。

オーバーオールを履くのはあの時以来かな。
そんな感傷まじりで安値で買ったオーバーオールを
今気に入って履いている。

心なしかウキウキした気持ちになる。

まるで当時の気持ちをそのまま履いているようだ。


今日も読んでくださった方ありがとうございます。

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