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はじめての恋

自分で自分が解らなくなる
気が付けば目でおい
何時も彼女を見ている自分

自分で自分が解らなくなる
彼女がこないとおもうと
恐ろしくなり
彼女の姿を認めては安んずる

自分で自分が解らなくなる
気が付けば声にみいり
彼女の側に立っている自分

自分で自分が解らなくなる
気が付けば語っており
言の葉は矢のように紡がれる

自分で自分が解らなくなる
爆発するかのこころは
殊の外なることをいわせ
喫驚してしまう行動をさせる

喜び、怒り、悲しみ、楽しみ
いまにもあふれんばかりに詰まり
自然に好きといってしまう
しかし好きというのみでは足りない

強く
神々しく
見知った好きとは違う
特別な恋

これがはじめての恋なのだ


一言メモ

この作品は、高校 3 年生の時に制作したものです。題名からも分かる通り、初恋をテーマに詠んだ詩です。成長して行くに伴って段々とすれてきたため、恋愛が写真のような青空に感じることはもうないかもしれません。今となっては、恋愛が成就する物語よりも、モーパッサンの「女の一生」のように恋愛が成就することによって苦労する物語の方が現実感を感じてしまいます。だからこそ、純粋に恋を信じていた時の記憶も大事なものに思えます。ちなみに、好きといってしまう、という部分以外は全て本当にあったことでした。心の中で好きという言葉を反芻しても、声に出して言うことは結局できませんでした。皆さんはどうだったでしょうか。


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