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ハイツ友の会様の大誤算

解散しましたね、ハイツ友の会。
昨日2024年3月31日、西野さんより解散の経緯の説明がXでありました。
要約すると清水さんは芸能活動引退、そして西野さんは現段階ではピンとして活動を続けるとのことです。


では、なぜそのようなことになってしまったのか?
活動歴わずかでM-1の敗者復活にまで駒を進めたり、The Wでは本線で質の高いコントを披露。実力だけでなく人気もある二人には、解散の二文字は遠い事柄だと思っていました。

理由はもちろん、様々だと思います。西野さんの文を見てもわかります。

ですが僕の中では、これが大きなきっかけだろうなという思うことがあります。


それは、二人の漫才衣装です。

彼女たちはいつでも、黒のジャケット・スーツというシンプルな装いです。

ではなぜ、それが解散の原因になってしまうのか、以下にて考察してみます。

西野さんの文から察することのできる、主な解散の原因は以下の通り。

①コンビ仲が良くはなかった(深刻的に悪くもなさそうだが不明)

②二人を「芸人」としてでなく「女」として見てくる、不快で気持ち悪くて害のある男性ファンがいた

③結果を出したいのではなく、自分たちの好きなネタの方向性で結果を出したいタイプなのに、ただただ結果を出すためのアドバイスをしてくる芸人がウザい

という3つが大きいのかなと感じました。
その中でも、②の部分はかなり強調的に書いていたので大きいと思います。俗に言う、痛いファンです。

痛いファンというのは、自分の面白くなさや相手の状況など無視して勝手に領域に近づいてきます。そしてそういうやつらは、得てして女芸人をルックスで判断します。


はっきりいって、ハイツ友の会の二人は両方とも綺麗です。
ですが、あの黒のジャケット・スーツ姿でなければ、そういった男ファンはあまり近づいてこなかったのではないと思います。

なぜなら、黒のジャケット・スーツは男が異性を妄想できる余白があるからです。

私服はどうななんだろう?
デートのときとかどんな感じなんだろう?
彼氏に甘えたりするのかな?

これ以上は自重しますが、その妄想ステップアップの最初の導火線に火をつけてしまう最大の衣装なのです、あの黒スーツは。

しかも皮肉なことに、おそらく二人はそのように見られるのが嫌であの衣装を選んでいたはずなのに。

女芸人という職を選択される方々は、比較的「性」に対しての枯渇や、モテたいという想いを強く持っている方も多いと思いますし、衣装もオリジナルのもので固定化してい方が多い気がします(といっても紅しょうがさん、パーティちゃんの二人しか出てきませんが)。
ただ、多くは私服で漫才なりコントなりをしていますよね。

そんな女芸人戦国時代の中において、黒スーツで朴訥皮肉漫才や、奇天烈コントをする二人はかなり「異質」で、それはネタに集中せず、ただただ二人を女芸人として評価する男どもを増やしてしまったと思います。
それらの男は、ネタを真の意味では見ません(その人がネタを重視するかどうかは、それまでの人生でお笑いでどれだけ自分が評価されてきたかとかで決まってしまう気がします)。

といったような痛い男ファンのこと、許せないと思いつつも、芸人として「吐き出す」場もなかったことはつらかったでしょう(本質的に言えば、吐き出せる場所はあっても、それをする芸人にはなりたくないという自意識、またはナルシズムはあったかと思います)  

だから思うのです。
ただただキュロットスカートにニューバランスとか履いて、上はカラフルなマドンナの肖像画デザインスウェットとか着てくれてたら、自分の欲をコントロールできないファンはつかなかったのではないか。

よくもわるくも異質さが、彼らの発生を助長させてしまった。

ハイツ友の会としてのネタはもう見れないのです。

ですが西野さんが続けてくれるというのは、嬉しいことです。これから表現したいものも、負けん気も、自身への可能性も持っていたことが何より嬉しいのです。

前回のThe Wで対戦相手だった紅しょうが。たしかに爆発的に面白かったのですが、ハイツ友の会を完封して勝利するのが適切かと言われれば?です。

あぁいう大会では審査員も自分の見られ方を気にします。
紅しょうがの爆発的なアホらしさを評価するほうが、小難しくない印象を与えるので自分にとってはプラスでしょうし、ハイツ友の会を評価してしまうと「なんか気取ってる?」と思われてしまうのでは?という自意識が働きます。

でも、あのときの敗者コメントで披露した西野さんの稲田さんに対するいじり(稲田さんの私服がコントっぽかったということを、少し皮肉交じりに言っていました)。あれを見たとき、僕は嬉しかったのです。

あぁ、西野さん、こういう縦のお笑いもされる方なんだ。
小籔さんのラジオとか、YouTubeでの俗に言う「素」のときは結構「無」だったのです。
だから、僕は西野さんを見誤っていたのです。もっと凄い人なんです。

黒いスーツで覆っていた、そういうお笑いの部分。これから出てほしいなと思います。
グループ名のハイツとかけて、何かうまいこと最後に言いたいと思いましたが「前述の黒スーツで覆ってた」という、伏線回収で僕は満足してしまい、もう何も出てきません。

西野さん、こういうファンも駄目ですよね。







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