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階段を下りたら地下室喫茶

この空間で目蓋を閉ざしたら いつだって必ず 君の姿が 君が云いそうな言葉が滾れ落ちる 階段を下りたらそこは地下室喫茶 今どき珍しく喫煙可能店であり 薄暗く仄かに暖かい照明が落ち着く 店内はジャズがずっと流れてる 少女だった頃の憶い出詰まった場所が 今もこうして生き存えてくれるのは嬉しい 紙ナプキンで指輪を作り左手をだして、と 左手をだしたら薬指に嵌めてくれたこと どんな指輪よりも上等でロマンチックな指輪だった ずっと忘れずにいる宝物のような記憶 背伸びしていた少女から

    • 古い日記

      18才から22才までの分厚い日記帳を時々 思いついたら読むことがある。 きっと今もこれからも 自分の心の拠り所なのだと思う。 今日がそのときだった。 若い女の子だったのだな、と思った…! 私が一等愛したひととの想い出までも懐かしかった。ちゃんと云われた言葉記されてるし…。 一緒にはなれなかったけど、ね。 私は小さい頃から都合のいい妄想はじめるので別世界ではきっと駆け落ちしてでも一緒になって愛し合ってればいいよ。 そんな世界を思い描くのだ。 これで少しはしあわせな気持ちになっ

      • どうして

        じぶんは生きていたくはないと願いながら ほんの少しでも知ってる人が もうこの世から存在しないことを 知ってしまったら  どうして こうも悲しい気持ちになるのか

      階段を下りたら地下室喫茶