見出し画像

【第二新卒】成長を求めて日系大手企業から飛び出したい人へ

こんにちは。おぶちです。
この2021年4月で、新卒で入社した大手IT企業2年目に突入しました。

前回の記事(新卒1年目で『転職を考える』のは結構いい)は多くのいいねをいただきました。読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。

「やっぱあと1年頑張るわ」って前回の記事を締めたんですが、その2日後
「やっぱこんな会社いらんねー!」と思って、結局今まで転職活動を継続していました。嘘つきだなあ。

そんなこんなでトータル3ヶ月強(2021年1月〜4月)転職活動をしていました。

今回はこの4ヶ月の総括です。結論から申し上げますと
「まあやっぱあと1年くらいいよう」
「ちゃんと実績作ってからキャリアアップ転職しよう」

ということになりました。

また同じような結論になってて笑っちゃうな。

でもいいんです。

自分の足で赴いて、自分の目で捉えて、自分の頭で考えて、
自分なりの結論にたどり着くことができたから。
そのへんのネットの情報や、転職エージェントのポジショントークではなく、
自分自身で確かめて、考え尽くした結論だから。

そこそこ辛かったですが、めちゃくちゃ有意義な3ヶ月間だったと思います。

「大手企業入ったけどぬるま湯すぎる!」
「外資やメガベンチャーで成長したい!」
と思う、新卒3年以内の社会人に読んで欲しいです。

よくある、「最後に転職サイトの紹介が載ってる記事」なんてものより
二億倍は参考になります。

就活生も読んでくれたら嬉しいです。


入社まもなく感じた「絶望感」

私がこの会社で感じた絶望感は、私が転職活動を始めるに十分なものでした。

そもそも私は「日本を豊かにする」という思いでこの会社を選びました。
国内指折りのこの会社で、IoTだとか5Gだとか、流行りの技術を駆使して、
日本を元気にしてみせようと息巻いていました。

しかし、実際に働いてみると
「ああ、日本を代表する企業ですら、中身はこんなにショボいのか。」
と、はっきりと落胆しました。

無駄な仕事の多さ。
形骸化した謎のしきたり。
やる気のない中年社員。
後手後手な経営層。

部署で唯一の新入社員である私は、会社の外からやってきた生き物ですので、
会社の抱える膨大な数の問題に気付いてしまいます。
どの問題も、根深くて深刻です。

「問題を一個一個解消していこう」と野心を持って行動すると、
その問題から目をそらし、現状維持を望む先輩社員が目につくようになりました。

会社の先輩たちは、向上心や熱意はとうの昔に忘れていて、待遇の良さや仕事の楽さに甘えています。良い人だけど、尊敬はできない人ばかり。

尊敬できる先輩はただ一人だけいて、
私のことを可愛がりいろいろ教えてくれる、とても優秀な先輩です。
その先輩は優秀であるがために、数多の仕事が丸投げされ、
今にも押しつぶされそうになりながら働いています。

その様子を見ていると、
使いやすいシステム、お客様目線の新規事業だなんて会社にとってはどうでも良く
「文句を言わすによく働くコマであってくれればそれでいい」
という、会社からのメッセージを痛いほどに感じました。
私はその先輩が、会社によって心も体も殺されてしまうんじゃないかと、
ずっと心配でたまりません。

自分が頑張って働いたところで、結局先輩のようになるんじゃないかと思えます。
大手企業の「真面目で優秀な人ほど損をする」仕組みを、身をもって知りました。

そんな環境で、会社を体質から変えるのは不可能であり
私の野心はただストレスを生むだけのお荷物となっていくのがわかりました。

私はすっかり疲弊し、その野心は
「ああ、俺は日本どころかこの会社すら変えることはできないんだ。」
と、絶望感へと変わりました。

野心がストレスとなる環境で、別に成長している実感もない。
こんな会社にいる意味があるのか。
このままでは何者にもなれないまま老いていくだけじゃないか。
一刻も早く、違う環境で経験と知識を得るべきではないか。

そう強く感じ、転職活動を始めました。


とはいえ、1〜2年目の転職はきつい

いやあ。きついっす。
みんな口を揃えて言うように、浅い年次での転職活動はきっつい。

私は、1〜2年目の転職はかなりのリスクを孕むものと考え、
ネームバリューを重要視して企業選びをしていました。
変なとこ入ると普通に経歴に傷がつくんですね。
「え?早期退職なんてリスク負ってまでなんでそこなんすか?」みたいな。

ネームバリューのあるとこに第二新卒で就職となると、
必然的に新卒時期よりも入社難易度は跳ね上がります。

面接官はマジで「早期転職は地雷の可能性高いよな〜」って目で見てきます。
いやいや、言うて転職が普通になりつつある時代だしそんなことはないだろ、と思っていましたが、思いっきりマジです。面接で身をもって体感しました。

あとこれかなり重要なTipsなんですが
現職に対して1ナノメートルでもネガティブなことを言ったら確実に落ちます。
私はそれでいくつか落ちました。
「もっと成長したいから!夢に直結する仕事がしたいから!」
これを気持ち悪いくらい徹底しないとダメです。
「こんな時期の転職、ネガティブな理由じゃなきゃするわけねーじゃん・・・」
と思ってるのにクソ綺麗事で塗りたくんないといけないの、本当にくだらなくて嫌いです。糞食らえ。

私は主に外資コンサルタントとメガベンチャーを希望していました。
メガベンチャーはそこそこスキルを見られますが
外コンは未経験第二新卒でも入りやすい職種です。

「よっしゃ、第二新卒で外コンはいったるでえ!」
と、気合いを入れて数社受けてみて、ふと思うのです。

第二新卒枠で入るということは、
今の会社にいた期間は完全に無駄になるってことじゃないのか?

と。

第二新卒は文字通り、第二の新卒です。
社会人歴は長いのに、扱いも待遇も全て新卒と同じです。
外コンに6月入社と仮定すると、1年と2ヶ月を無駄にすることになります。
浪人や留年するより無駄にしてるじゃん。

さらに、コンサルタントの第二新卒はいわゆるITコンサルタント採用が多いです。
ITコンサルタントってかなりプロジェクトに左右されるし、
専門性もつかずにただの雑用で終わることも珍しくありません。
コンサルタントという名を冠してこそいますが、
やっぱり戦略コンサルタントや業務コンサルタントとは全く異なります。

そんな博打とも言える外コン転職は果たして得策なのか?
ついでに、外コンは社会人歴3年とかのほうがずっと入りやすくて昇進も早いんだとか。

う〜ん、第二新卒での転職ややっぱ微妙だな・・・


現職と第二新卒、社会人3年目でより成長しているのはどっち?

第二新卒では、1社目のキャリアは完全に無意味です。
つまりは、
・現職でめっちゃ頑張っての社会人3年目
・第二新卒の転職先での社会人3年目(1社目1年半・2社目1年半)
の、どっちの方が成長してんのよ、ってことが
第二新卒で転職するかどうかの一つの基準になるわけです。

それに、やっぱり早期退職はリスクがでかい。
2社目も1年でやめたりしたら、なんて想像したくありません。

現職で頑張ってレベル50
VS
転職先してレベル60
わんちゃんレベル30
わんちゃん社会的信用喪失

なんて博打、できないなあ。


今の会社で実績作って転職したら良いじゃん

結局、これが一番の安全策だと思います。

第二新卒は時間の無駄。
だったら、今の会社でしっかり実績作って、
キャリアアップ転職をしようと思っています。

2年とか3年とか、何年働くかではなく、実績を作ること。

あ、でも大手企業で5年以上とかいると市場価値は下がるらしいです。
「大手で長く働いてたやつなんて使い物になんねえよ」
って評価されるようです。まあわかる。
それに、長いこといたらキャリアの方向性はかなり決まっちゃいますからね。

もしあなたが大手企業にいるのなら、
いま出来る限り精一杯をすれば市場価値は大きく上がります。
(って信頼できる人が言ってました。)

今頑張って市場価値をあげて
でも長くは残らず3年以内に転職する

のがベストなのかも。


世間は、あなたが望むようにはあなたを見てくれない

「俺めっちゃ優秀だよ、やる気あるよ、辞め癖なんてないよ」
こんな思いで数々の面接に臨みましたが、試験管にそう伝えることは本当に至難の業です。

赤の他人である面接官に、あなたの生き様を1時間程度の面接で正しく伝えきるなんて不可能なんです。
あなたの生き様の1割もわかってくれないのに、
「こんな早くやめるやつ、ろくでもないだろ」ってレッテルを貼ってきます。

「いまこの会社でこんな目に遭ってるのは半分くらい事故なのに、
転職もしにくいなんて理不尽だ」

そう思う気持ちもよくわかります。私もそう思います。

でも、それはそういうもんなんだから仕方がないんですよね。
自分では制御不能なところに対して駄々をこねても何も変わらない。

でも、努力もしなければ行動も起こさず、
環境に対して文句だけ言うのは間違っていると思います。

友人と愚痴って、傷を舐め合って、
「みんなも不満はあるもんな」

なんて酔っ払いながら帰路につくには、
残りの人生は長すぎる。


だから、私は自分で環境を変えるために、
環境を変えるだけの力を得るために、今必死に足掻いています。
そのほうが、人生はもっと楽しいと思います。

今俺がこうなっているのは、半分くらいは俺が悪いので
環境のせいにするよりさきにがんばらなくちゃな、と思うわけです。


結論は結局のところ

「頑張って3年働いて(というか実績を作って)転職しよう」
という結論に至りました。

はいはいそれね、というありふれた着地をしました。
ありふれた結論ですが、自分自身でこの結論にたどり着いたことに意味があると思います。

俺みたいなイキリ若手社員の仲間達、一緒に頑張りましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?