見出し画像

過度の一般化という病

【過度の一般化】

これって、相互理解をする機会を失わせて、差別や対立を生み出す危険な発想なんですよね。いろんなパターンがありますが、例えばたった数回の失敗経験から「自分は◯◯できない」と決めつけたり、「ゆとり世代だから…」「これだから、年寄りは…」「外人はだから・・・」とかそういう感じの思考法です。

最近だと、「素人レシピ」=危険、けしからん。みたいな話とかがそうですね。あるブログでそんなことが書かれていて、個人的には「ああ〜、でたでた過度の一般化だ」と「過度の一般化」をしながらため息をついてしまいました(笑)。

そのブログいわく、最近の冷凍卵黄の話とか、たまごの調理法、しめ鯖の作り方のレシピが衛生的に危険で、食中毒で重篤な症状を有無温床になっているということみたいです。私なんかは、「レバ刺し」を食べられないような社会にしてくれたのはどこのプロの方でしたっけ?と思っていますし、だいたい大規模かつ深刻な食中毒を毎年やっているのはプロの方でしょう。と、思うのです。

別に、だから「プロがダメだ」なんて過度の一般化をするつもりはもうとうなくて、何かダメなことがあるとすれば「特定の調理法」「特定のレシピ」「特定の食材」「調理プロセスの具体的な一部」ではないですか?ということなのです。

プロだって、時にはやらかしますし、素人でもそれは同じです。

なので、「素人レシピ」をまるっと否定するのではなく、「何が」「どの様に」ダメなのか?をきちんと検証するべきではないのか?と思うのです。

過度の一般化をするのは、はっきり行って「楽」です。イチイチ検証したり、事例を観察したり、次からも似たような事例で考えなければイケないことが増えたりする事が無いですから。答えを最初から決めつけてしまえば、この先、考え無くて済みます。


しかし、考えるのを止めたところに進歩も、進化も、改善もないわけです。ですから、個人的には決めつける前に、一つ一つ検証するほうが良さそうだと思いますし、情報を発信する側だけでなくて、受信する側もまず自分の頭で考えてから「自分なりの結論」を出すことを大切にしたほうがいいのではないか?と思うのです。


個人的には、「私の答えこそが唯一の絶対の答えだ!それ以外は全て間違っている」という人は、大抵、「嘘つきか、ペテン師か、一種の狂信者である。」という過度の一般化をしています(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?