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パパの感じるヒロイズム

父親になって、自分が父親だという自覚を持つまでにはタイムラグがあるという。

胎内でこどもを育てて出産する女性に対して、妊娠出産授乳を伴わない男性側には父性芽生えポイントがほぼない。

10ヶ月の妊娠期間中の検診への付き添いやエコー確認、名前を考えたりベビー用品を揃えても頭はどこか上の空。

実際に産まれて抱き上げても、これぞ我が子!と喜びが吹き出す訳ではなかった。

軽くて小さくて暖かい命そのものにビビりながら、よく泣くなぁ〜とか、ヨーグルトみたいなウンチだなぁ〜とか、やべぇミルク吐いた!白目だ!とかいちいちビビるくらいしか能がない。

そうして、植物のように少しずつ父性を芽生えさせて育てていくのが父親の育児なのかもしれない。


父親の感じるヒロイズム

そんな父親ver.βみたいなパパなりかけの状態でも、我がコを守らねば!と奮い起つような気持ちになったことがある。

まだ長女が3歳だった時。娘が夕方から少し疲れ気味で、夕飯も早々にねむいと言って眠ってしまった。

そして夜中、突然娘がうーうー唸りだしたと思ったら、仰向けのまま噴水のように嘔吐。

突然のことに慌てながら、何度も吐く娘の吐瀉物を両手で受け止めて処理しつつシーツ洗ったりとてんやわんや。妻と2人がかりでの急患対応。

なんとか明け方には落ち着いてきて、翌朝病院へ。診断は感染性胃腸炎。

嘔吐と発熱で弱り切った娘にクスリを飲ませようとするも、ぐったりしていてあまり飲んでくれない。。。

こういう時、自分のこどもが辛そうにしている姿を見るのは本当にしんどい。できることなら代わってやりたいとすら思う。


そして、普段の数倍くらい、この子を守らなければ!という思いが強くなる。

仕事?知ったこっちゃない。娘の安全と安心が先だ。

定例会議は欠席の連絡を入れて、なんとか水分補給ができるようにと幼児用の顆粒イオン飲料を買いにイトーヨーカドーのアカチャンホンポへ走る。


いや、別に走らなくてもいいんだよ。

でも、なぜかこういう時って父親ヒロイズムのスイッチが入っているみたいで、無駄にドラマチックでパワフルになってくる。

あぁ、こうして少しづつ父性を獲得していくんだろうなぁ。。。


父親4年目。もうすぐ5年目。まだまだ色々勉強中です。

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