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2歳の娘を森のようちえんへ通わせてみて

現在、ヤマシタ家は夫婦+こども2人。こどもは3歳の娘と0歳の娘の姉妹です。

そして、夫婦ともにフリーランスで仕事をしています。待機児童問題の例に漏れず、夫婦共働きであろうとフリーランス=自宅勤務=緊急度低いので公立の保育園は入れません。

色々と悩んで検討した結果、2歳から保育をしてくれる森のようちえんへ通わせる事にしたのが2016年のこと。

森のようちえんというのは園舎がなく毎日お弁当持参、半日近くをすべて外で過ごすというスタイルのちょっと変わった自然派ようちえん。雨の日はカッパを着て泥遊びをし、雪の日も当然外。まさしく毎日が遠足です。

この森のようちえんというのは、NPO法人森のようちえんネットワークという団体があり、全国各地に加入している保育団体があります。今通っているのはご近所の大きな公園などを拠点に活動されている無認可の保育団体です。

現在、1年間かよって娘は森のようちえん生活をすっかり気に入っており、親である自分も妻も本当にここに入れてよかったな~と思っています。

ちょっと前には児童教育書の「学力の経済学」がベストセラーになったりもしていて、投資効果の高いのは大学や高校ではなく幼児期の少人数教育であるというエビデンスを見ていたこともあり、どうせ無認可私立に入れるならなるべく少人数でしっかり見てもらえる所が良いなと思っていたところでした。

とはいえ、初めてのようちえん選びというのは悩むところや比較するところすらわからず・・・。

きっと、どの親御さんもそうだと思うのですが、体験入園や一次保育の利用なんかをしつつ色々と比べてちょっとずつデータを集める日々でした。もちろん、本業と家事育児の合間に時間を作って。

そこで、忙しいパパママに変わって森のようちんと普通の保育園で違うことや良かった事や困った事などをまとめておきます。個人的には森のようちん、すっごくオススメなので興味を持って頂いてお子さんが通うきっかけになったら嬉しいです。


森のようちえんの良かったところ

1.少人数教育でみっちり、しっかり
園によるかもですが、2歳~5歳まで各学年3名~5.6名で合計20名くらいの児童。それに対して先生が3人~4.5人。

国の保育園の配置基準では3歳クラスは20人におおむね1名の保育士。
4歳以上だと30人におおむね1名の保育士なので、手厚さはVIP待遇です。

最初はとまどっているお子さんも、少人数でしっかり見てもらえるので馴れるのが早く感じます。少人数教育が投資効果が高い事はエビデンスも出ていますし、私立ならではです。


2.たてわり活動でお兄さんお姉さんの良い影響を受ける
小規模団体なので2歳~5歳が集団で活動しています。よく兄弟のいるこどもの成長が早いと言われますが、こどもはこども同士で観察しあってまねっこして成長します。


管理しやすいように同年齢でまとめている一般的な保育園と比較して、
年上のこどもの触れ合う時間がたくさんもてたのは第一子の娘にはとても良かったです。


3.毎日外あそびで超健康体に
保育園通いのこどもでよく聞くのが、こどもが保育園で風邪をもらってきて家族にまわるという話。いわゆる家庭内パンデミック。恐ろしいですね~。。。
実際、一次保育の園に預けていた時に何回か風邪をうつされて帰ってきた事がありました。

ドラマ化もされた「37.5度の涙」というマンガでも保育園に預けられない時の病児保育がとりあげられていますが、本当のところは体調不良でも微熱なら預かる→ウイルスが閉鎖的な空間で蔓延して感染、というのが実態なんじゃないかと思います。

その点、ずっと屋外で換気100%の状態なので、森のようちえんに通いだしてから熱を出したのは0回。たまに鼻風邪はもらってきますが、いたって健康です。訳あって転園されたお子さんが転園後に風邪ひくことが増えたと言っていたので、やはり屋内の閉鎖空間が感染するリスクが高いのかもしれません。


4.価値観の似ている親が集まっている
これはうちの園がたまたまそうなのかもしれないですが、面接などもあるのでフィルタリングされて価値観の近い親が集まっているように感じます。

娘の代では希望者10名近くに対して3名しか新規入園で入れない狭き門でしたそのぶん少人数なので派閥なんかもないし、陰口とかママ友問題なんかも皆無。オープンで風通しが良く、保護者会などの居心地もとても良いです。


と、ここまで絶賛していますが、当然デメリットというか大変な所も結構あります。


森のようちえんの大変なところ

1.学費高め
だいたい月3万円~4万円くらいかかります。
それにプラスしてこども用のアウトドア用の装備一式。
ランニングコストはちょっと高め。

しかも屋外保育なので預かる時間は9:00~13:30なので時間あたり単価も高め。公立の保育園の9:00~17:00でおひるごはんとおやつ+お昼寝付と比較すると、時短勤務でも共働きで通わせるのは難しいかもしれません。うちは夫婦フリーランスなので融通きかせてなんとか送り迎え回しています。


2.保育時間短め
上で紹介しましたが、ずっと屋外活動なのでこども達の体力の問題もあり保育時間は短め。それでも結構疲れるようで2歳の頃は帰りのママチャリの後ろで娘は爆睡していました。朝預けて、お昼たべたらもうお迎え!という感じなので非常にせわしないです。

保育園の9:00~17:00を預けた時はあまりの自由っぷりに罪悪感すら感じました。こどもにとってはちょうど良いけど、親としてはもう少し長く預けたいところです。


3.毎日お弁当
中高生で毎日お弁当ってのはよくありますが、幼稚園や小学校で毎日お弁当は珍しい。しかも屋外で食べるので痛みにくく食べやすく等も考えなければいけないし、中高生と違って幼児のお弁当なので工夫の必要なところが結構ちがかったり。

これはまぁ、うちの妻がフードスタイリストなので毎日はりきって作ってくれています。2人目の妊娠中に重度悪阻で妻が入院したりの時は3ヶ月くらい僕が作ってましたが、仕事しつつ毎日弁当つくるのは新米パパママには結構ヘヴィでした。


4.洗濯超大変
冒頭で述べましたが雨でも雪でも外遊びなので、当然雨の日はどろんこです。
いや、どろんこなんていうカワイイもんじゃない。田植えかな?ってくらいの泥っぷりです。


ゴアテックスのレインウェアは速攻で目詰まりし、油断して着せたコットンパンツは泥染でまっくろ。

これの洗濯が半端じゃなく大変です。

もちろん洗濯機に投げ込んだら洗濯機がご臨終してしまいます。

下洗いというか、下下下下洗い→下下下洗い→下下洗い、っていう位にウタマロせっけんとタワシが大活躍。先日の雨の日のウェアは着替え含めて2セットがオール泥まみれで洗濯に3時間かかりました。。。


ここまで書いて思うけど、よくまぁ通わせているなぁ・・・。

それでも本当に毎日たのしそうに登園していく姿を見ているし、
親が参加する遠足やキャンプなんかのイベントも多く楽しくやっています。

そして、森のようちえんに通っているご家族は専業主婦家庭が多く世帯収入も高めです。

そもそも森のようちえんを自主的に調べてこどもを預けるリテラシーが必要なので、全体的に教育レベルが高く収入と余裕のある専業主婦家庭が多めです。

うちは変形ダブルワークの夫婦フリーランスという働き方なのでどうにか通わせられていますが、収入と余裕のある家庭のこどもが質の高い幼児教育を受けて、幼児期から教育格差が生まれるのは残酷にも感じます。

保育園問題というとついつい親の立場で預けて働かないと食べていけねぇんだよ!という方向の話になりがちなんですが、こどもの立場で考えてみた時に、
質の高い少人数教育をどんなこどもでも受けられるような、そんな社会にしていかないといけませんよね。

なんだかんだ大変だけれど、森のようちえんオススメです!
願わくばこうした幼児教育が社会に認められてちゃんと補助金などを得られて、親の収入の格差に関係なく行きたい園に通わせられるようになる事を望みます。


この記事は投げ銭制です。
この後にオマケで参考になった幼児教育関係のオススメ書籍を載せています。
応援していただいたチップは娘のおやつ代に使わせていただきます。

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