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国とは街、街とは店と家 / 文化を守るワクチン

緊急事態宣言から、外出自粛の要請がより強く求められるようになり、街中が静まり返っています。

ある意味では穏やかで、帰省ラッシュ後の東京の雰囲気に近く感じます。もともと東京が実家の人達だけが残った、ちょっと閑散とした東京の空気感。

実際はみんな家にこもっているんでしょうけど。

とはいえ、出勤しないと食べていけないから出勤する人も7割ほどとのことなので、実態はまだまだなんでしょうね。これで抑えられるなら、このままダラダラと進みつつ、打開策と折り合いつけて営業再開...といきたいところですけど。

実際は、そんなに良い方向には進まないような気もしています。


国とは街、街とは店と家

国とは街がたくさん集まったもの

街とは町がたくさん集まったもの

そして町とは、家と店が集まったもの

今、町の中から店が消えてしまおうとしています。

いや、正確には一部の店が...かもしれませんが。

まっさきに経済的な打撃を受けた観光宿泊業、旅客運送業。海外では航空会社の一時的な国有化が検討されていたりもします。

そしてライブハウスや劇場、映画館などの興業系の仕事も軒並みストップ。もう数ヶ月で倒産して廃業することになる、という声も聞こえてきます。

まっさきに休業した映画館の中でも、賃貸で運営されているアップリンクさんの苦境は深刻...アップリンクさんはクオリティの高いミニシアターなので、無くなってほしくない。

映画館だけでなく、飲食店も厳しい状況です。大箱は家賃とスタッフ人件費、小箱でも営業自粛で虫の息です。

もちろん、こんな中でも空いているお店もありますし、地元の焼き鳥屋さんなんかはかなり混雑していました。その判断を責めるのも違うし、それぞれの苦渋の決断は尊重されるべきでしょう。

それでも、この災禍の後にはかなりの数のお店が町から失われてしまうような、そんな予感がしています。


お店は場所ですけど、そこにあったのは交流なんですよね。コミュニケーションの場所。つまり、文化だったのです。

映画や観劇、宿泊や飲食が町から失われるということは、文化が失われるということです。


もちろん生存は大事です。まず生きていないと文化は楽しめない。

けれども、生存だけで良いのか?というと、そんなことはないでしょう。

文化なき生存には人間としての尊厳がない。


店も家も、結局は人なんです。だから人を守るために、犠牲者を増やさないように、一時的に文化を犠牲にする。そういう判断はわかるんです。

わかるけれど...沈没しそうな愛着のある船を乗り捨てて、ボートで逃げるようなつらい選択なんですよね。

ましてや、そういう状況がまだ可視化されていないから、なおさらこれから悲壮なことになるかもしれない。

そんな事態に巻き込まれている今、僕らは「文化のワクチン」をつくらなければいけないと感じています。

本物の薬やワクチンの開発は医療の専門家に任せるしかないけれど、文化を守るワクチンだったら僕らでも作れるかもしれない。

それはWebサービスかもしれないし、あるいは声がけや呼びかけ、こうしたnoteを書くこと、パブリックコメントなどで声を政治に届けること、いろいろな方法があると思います。

後半、まだ表立って書けないけれど、文化を守るためにどんなことができそうかの覚書を書いておきます。ちゃんとまとまったら整理して無料日記でも書くかもですが、まずは定額マガジン読者さんに頭の中をシェアします。

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