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押し寄せる動物たち

ゲームのついて書きたい。
ゲームとはよく出来ているもので、ひとたびその世界に没入すると抜けるのが難しい。

僕は普段ほとんどゲームをしない。
嫌いなわけではなく、やらないだけ。
なぜなら、やってしまうとハマって抜け出せなくなるのが怖いから。

幼稚園〜小学生の頃は「ぷよぷよ2」にハマっていた。ずーっとぷよぷよをやっていた。ゲームをやっていない時間もひたすら「連鎖」についてずっと考えていた。幼稚園の時は、カラーブロック(?)をぷよぷよに見立てて、ひたすら連鎖の練習をしていた。先生たちが止めても止まらなかったらしい。時間の許す限り没頭してしまう。

中学生の時は「俺が監督だ!」というニッチなゲームにはまっていた。
プロ野球のゲームなんだけど、タイトルの通り監督になって選手に指示を出す。パワプロのように打ったり投げたりといったようなプレイはしない。「盗塁」とか「積極的にいけ」とか「待て」とか指示を出すだけ。あと打順を決めたり、交代をしたり1軍2軍の入れ替えをしたり。
これがとても楽しかった。学校で「俺が監督だ!」をやっているのは僕1人だけだった。

現実の選手だけでなく、架空の選手たちも出てきたりして、もう常にその架空の選手をどう育ててどんな打順にしていくとかとか、授業中ずっとそんなことを考えていた。

頭の中が「俺が監督だ!」でおかされていく。。。

ゲームは上手な距離感で付き合えば楽しい娯楽で、距離感を間違えたら恐ろしい代物だと僕は感じている。


距離感の取り方が下手な僕は、高校からほとんどゲームをやらなくなった。
一瞬ソリティアにはまったが、日常で瞬きした時にソリティアの映像が浮かんだのですぐにやめた。

それ以来ほぼゲームはしないのだが、20代前半に1度だけはまったゲームがある。「ZOOKEEPER」という動物を3匹以上合わせて消すゲーム。

最近また、そのゲームに手を出してしまった。

ここ4〜5日、取りつかれたようにやってしまった。ハイスコアをバンバン更新した。対戦成績を徐々に上がっていった。ゲームを閉じ、ご飯を食べていると、妻の顔が動物に見えてきた。

やってしまったと思った。これは危ないと思った。『瞳を閉じれば動物がまぶたの裏のいることでどれほどやばくなれたでしょう?』レミオロメンの曲に合わせてそんな独り言を呟いてしまう。
動物の顔に見えてしまったことを妻に懺悔し、それ以降「ZOOKEEPER」に手を出さないことを誓った。もし禁断症状が出た場合は容赦無く止めてくれ、と。

ゲームが面白過ぎるからこそ、没入してしまうのだ。ゲームは何一つ悪くない。

何事も距離感が大切で、その距離感が狂ってしまったら、本来の魅力を損ねる。


今後もゲームとはほどほどの距離感を保っていこうと思う。


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