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牧野伊三夫 展 02

2022.03.06

4月から展示開催する牧野伊三夫さんと、AD富田さんが、OFS gallery の視察に。

これまでリモートでのやり取りばかりで、PC画面越しでは伝わらなかった店内の様子を確認。
牧野さんが目に留めるのは、元工場だった面影が残る天井や、ガラス窓、ネオン看板、電信柱。
グラビア撮るカメラマンさながら「いいね、いいね」と言いながら記録。

ざっと店内を確認後は「ギャラリーに来るまでの道のりが魅力的じゃないとね!」と、チラシに載せる地図を手書きするそうで、店から恵比寿駅まで目印になりそうな建物の写真を撮りながら移動。

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時に、目的の建物へまっしぐら、横断歩道を斜めに突進。
後ろから「牧野さん、轢かれる轢かれる!」と言いながらフォローする私達。

恵比寿三丁目の交差点を超えると急に町並みの変わる白金。
昭和の雰囲気が残るOFS付近を気に入ってくれた牧野さんの、お眼鏡にかなったのは
•ハチロー(洋食屋)
•鳥平(焼き鳥屋)
•中村商店(金物屋)
•むー(鉄板焼き)
※さすがの牧野さんチョイス。どの店もsnsなんてものはナシ。
最終的にどこが地図に載るかは、お楽しみ。

そして、この日のもう一つの目的。
はじめましての打合せから、いつしかモチベーションアップの合言葉になっていた「珍味亭」を目指し西荻窪へ移動。

電車内。牧野さんの背中には、重そうなリュックが背負われていて、その中身は「柱時計」。スマートウォッチの代わりでは決してなくて、壊れてしまった柱時計を直せる場所が同じく西荻窪にあって修理の予約をしているのだという。

珍味亭へはやる気持ちを抑えつつ、まずは古時計屋「とらいふる」へ。

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古時計や古道具が所狭しと並ぶ店内。
時計を動かす重要なネジが傷んでいたらしく、修理代が驚きの額だったけれど、大切な時計を直すのに、二つ返事の牧野さん。
テストで鳴らした「ボ〜ン」という音は、柔らかく重みがあった。

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空っぽになったリュックを背負い直し、念願の「珍味亭」へ。
2年振りの来訪は気合の入り方も違うようで、1つしかない3人席を狙って、開店前より並ぶ。

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しかし待つ間にも周辺を囲む飲み屋が気になり、覗き込みながら、ウロウロ。
西荻飲み屋街の雰囲気が似合いすぎる。

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散歩の達人の表紙みたい。
タイトルは「酒場100軒」でしょう。

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メインのページ。心の一軒「珍味亭」

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対談ページ。「相棒とともに歩んだ25年」

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この席でお酒を交わす人々の、肩や頭のもたれた壁が擦れて色あせた様子に、感じられる歴史。
いつしか話は展示から大きく反れ、深まる夜。

展示情報は間もなく解禁。

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